連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月13日金曜日

梅ちゃん先生あらすじと感想(4月13日放送)

第11回『かがやく未来』あらすじ

「そんな!ついでみたいに!」芳子が山倉に訴えた。
「ついでではありません。方針転換です!君子豹変するというじゃありませんか」
山倉は高笑いをした。
「帰ってください!」梅子は泣きそうな顔で家を飛び出し学校へ向かった。
「梅子さんは照れておられるんですなあ…」と山倉が言ったので
「…どちらかというと怒っているように見えました」松子が感想を述べた。
「梅子さんも考えていただく時間が必要でしょうから、それでは失礼いたします!」
山倉は立ち上がって頭を下げると家を出て行った。
― 山倉が家を出ると芳子が大きな声で不満を漏らした。
「あんなついでみたいな言い方!梅子が傷つくのは当然です!」
「お父さん、あの人どういう人なんですか?」松子が建造に尋ねた。
「優秀な学生だ。真面目で実直だし…」
建造は答えたが芳子は断わっておくように建造に伝えた。
― 梅子の学校では同級生の小夜が求婚されたという話題で盛り上がっていた。
>自分も求婚されたとは誰にもいえない梅子でした。

梅子が学校から帰宅すると松子が竹夫の居場所がわかるかもしれないと言ってきた。
松子は先日届いたはがきの消印が世田谷だと指摘した。
「竹夫の知り合いで世田谷に住んでいる人を探せばいいんじゃないかしら?」
「その知り合いはどうやったらわかるの?」梅子が素朴な疑問を松子にした。
「…それは…竹夫の大学に行って…無理かしら」松子は難しい顔をした。
すると母・芳子が梅子に建造の忘れた書類を大学病院に届けるように言ってきた。
「わかった。行ってくる!…でも、あの人に会わないかな?」梅子は不安になった。
「あ…今朝の山倉さん?大丈夫よ!大学病院は広いのよ(笑)」
「そうよね(笑)」梅子は納得した。

― 大学病院に着くと山倉と偶然会ってしまう。
「やあ!梅子さんじゃないですか!!何か用事ですか?」
山倉は満面の笑顔で梅子に挨拶をしてくる。
「…父に用事です!失礼します!」梅子は頭を下げるとすぐに山倉から離れようとした。
「ご案内しましょう!」遠慮する梅子に山倉はしつこくつきまとった。

― 研究室で建造を待っている間、山倉は建造を尊敬していると話し始めた。
「先生のような素晴らしい方のお嬢さんと結婚できたらこんなに幸せな事はありません」
「…姉と妹のどっちでもいいんですか?」
「そうです(笑)」山倉の返答に梅子は顔を背けた。
「うん?梅子じゃないか」建造が研究室に戻ってくる。
建造は梅子から書類を受け取ると礼を言った。
「そうだ!梅子、月と花束という小説を知ってるか?入院患者が読みたいと言ってるんだ」
「さあ…私も知りません」梅子が答えた。
「たぶん、あの子だな」建造が立ち去ると山倉がと呟いた。
梅子は肺炎だと教えられた早苗のために小説を探す事を決意する。
手伝うと言い出した山倉には他にお願いしたいことがあると梅子は伝えるのだった。
― その頃、信郎は旋盤で拾った薬きょうを一生懸命に削っていた。

― 梅子は学校で小説『月と花束』を知らないかと聞いて回っていた。
>図書館も本屋も焼けてしまい書物はこの頃、大変手に入りにくいものでした。
帰宅しようとすると教師・節子が梅子を呼び止めた。
「あなた、月と花束を探しているのね…問題ね」
節子は難しい顔をしながら梅子に説明を続けた。
「その小説は男女の色々な事を赤裸々に描いた小説なの。あなたの年代にふさわしいものとは思えません。無理に背伸びをする必要はないんです。もう探すのはおやめなさい」
「はい…」梅子は、残念そうに返事をした。

― 夜、家の手伝いをしながら梅子は建造に伝えた。
「お父さん、この間、言っていた本探したんだけどどうも見つからないの」
「探してくれたのか?」
「あの子、重い病気なの?」
「知ってるのか?もう入院して二年だ。いつも窓ばかり見てる。お父さんが行くと笑ってくれるんだが…」
「はやく元気になって外に出たいでしょうね…」
「絵の勉強をしたいと言っている。」
「へえ~(笑)」梅子は、薄ら笑いを浮かべながら建造の顔をまじまじと見た。
「…何だ?」
「お父さんも女の子と話したりするのね?フフフ(笑)」
「…患者の話を聞くのも医者の仕事だ、将来の事を話せば病気と闘う気力が出る」
すると横で新聞を読みながら正江が建造に嫌味を言った。
「自分の娘とは将来のことについて話したこともない人がね~」
「…梅子。お前は将来どうしたい!?」
「え!?…さあ…(笑)」建造の突然の質問に梅子は首をかしげた。
「これといって考えがないなら提案がある。山倉君との結婚を考えてみないか?」
「えー!?」梅子だけでなく下村家全員が驚いた。
「山倉が優秀な学生で将来性がある。結婚話として悪いものではない」
「でも私まだ結婚だなんて!」梅子は慌てた。
「取ってつけたようなこと言わなくても」正枝が呆れた顔で建造を見た。
「考えた上でのことです!」
「そんなかわいそうじゃないですか!あんなついでみたいなことを言う人と!」
芳子も必死に梅子の建造に異論を唱えた。
「私は心配なんだ!梅子にはこれといって取り柄もないし…」
早めに嫁に出す事が梅子のためだと建造は言った。
梅子は智司から言われたことを思い返した。
『梅の花は春一番…皆に希望を与える花だ!君もそんな人になれると思うよ』
「私、そんなに取り柄がないですか?そんなに簡単に自分の人生を決めたくない」
梅子は建造に申し立てるが
「でも、やりたいことはないんだろう?」と建造と答える。
すると山倉が突然、家に訪ねてきた。
「失礼します!…梅子さん、お話があります」
突然、やって来て梅子に話があると言い出す山倉に全員が不安そうな顔をした。


【『梅ちゃん先生』第11話の感想とレビュー】

『月と花』という小説は存在しないみたいです。
おめでた度120%の山倉君との結婚話をすすめる建造氏、あまりに無茶といえば無茶なのですが、カーネーションの時でも親族が勝手に結婚を決める時代でしたから、梅子に確認するだけまだマシな方なのかもしれませんね。
さて、信郎がちょいちょい出て来て旋盤で作業してましたが、何かビジネスをはじめそうな予感がします。現時点では信郎が何を作っていたかは分かりませんが成功しちゃうんじゃないのかなって思います。タバコの吸殻を拾ったり、時計を掘り起こそうとしたり…一見無茶苦茶な青年ですが感想としては、なかなか信郎のビジネスにかける姿勢は学ぶところがあります(笑)
そんな信郎の伏線を残しつつ、山倉にした頼みごとも気になります。
恐らく竹夫の居場所じゃないかなとは思うのですが…明日のお楽しみってことで。
それにしても…満島真之介さんの演じる山倉は凄い斬新なキャラです。
これほど朝からなんともいえない気持ちにしてくれるのですから(笑)

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