連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月20日金曜日

梅ちゃん先生 第17回 あらすじと感想(4月20日放送)

第17回『やるなら、やらねば』あらすじ

― 夜明け、梅子は智司の夢を見ていた。
「私…お医者さんになろうと思って勉強しているのよ…でも難しくてなかなか進まないの…どうしたらいい?…智司さん!智司さん!!」
建造が寝ている梅子の背中に半纏を掛けた時、梅子が起きた。
「勉強、続けているようだな…今夜、少し勉強見てやろう」
「え?本当ですか?…ありがとうございます」
梅子は建造の申し出が嬉しかった。

― その夜、梅子の勉強を見ていた建造が厳しい表情で伝える。
「英語は半分も進んでない…理科に至ってはやっと周期表を覚え始めた状態だ。
これは勉強をみてやる以前の問題だ。あと三ヶ月でどうする?」
「がんばります!」梅子が即答した。
「無理だ」
驚く梅子に建造は今の学力では到底、医専には合格できないと言った。
「万が一合格したとしてもまぐれだ。その後の勉強に着いて行ける訳が無い。医者は難しい仕事だ。辛い事や苦しい事もたくさんある。なんで梅子がそんな事をわざわざやる必要がある。梅子が医者になるなんて…医者という仕事をなめてる!」
建造の厳しい感想に梅子は家を飛び出し、家の外で泣きはじめてしまう。

「『医者をなめる』なんてあんな言い方しなくても」正枝が建造に釘を刺した。
「早めに諦めさせてやるのも親の務めです」建造が返答する。
「勉強の進み具合、そんなによくないんですか?」心配した芳子が建造に尋ねる。
「ああ…」
「やるだけやったんだから…もういいのかしらね」
「梅ちゃんがこんなに頑張った事なかったもんね、それだけでも大したものだわ」
芳子と松子の言葉を聞いた正枝が残念そうな顔をした。
「そうやって慰めるしかないのかね・・・」
すると梅子が外から家の中に戻ってきた。
「梅子…梅子!ねえ!」
芳子が呼びかけるが梅子は泣きながら机の前に座ると勉強を再開する。
忠告を無視して勉強を続けようとする梅子に建造が注意しようとするが梅子が遮った。
「…お父さんがヒロシ君を助けた時、私…医者って凄いなって思った。…肺炎の女の子の為に一生懸命になってるお父さんもそう。私…あんな風になりたい…なりたいの!」
泣きながら梅子は続けた。
「私が医者になるなんていってたら智司さん怒るかな?
…『医者の仕事をなめるな』って怒るのかな…」
すると祖母の正枝が明るい顔になった。
「よし!がんばんなさい!私は応援しますよ!梅子がそこまで思うならとことんおやり!」
「おばあさま…」正枝の言葉に梅子は驚いた。
「私も出来る事があったらなんでも言って!」松子も笑顔で梅子に伝えた。
「ありがとう・・・松子姉さん」
「私も…応援するわ。お父さんがなんと言おうと気にする事なんかないの!」
母・芳子も涙目で梅子を応援すると伝えた。
「お前…」建造は妻の言葉に呆れた。
「ありがとう…ありがとう」梅子は母たちの言葉に何度も礼を言った。
「勝手にしろ!」逆に面白くない建造は梅子達に背を向けた。
>ここで諦めたら自分はずーっと松竹梅の梅のままだ。
>そんな思いに突き動かされた梅子の懸命さが家族の皆にも伝わったようでした。

梅子の幼なじみの安岡信郎は下村家の壁に隣接する小さな小屋を建てていた。
「よし!一日で作れと言われりゃこの程度だ!」完成すると信郎が満足そうに言った。
「うわ!うわーありがとう!」中を確認した梅子が信郎に礼を言う。
「おう!…そうか、お前も家族と断絶があるのか~」
変な感心をしている信郎に梅子は勉強するための部屋だと伝える。
「勉強?・・・何のために?」
「・・・私、医専を受けるの」
梅子はバカにされると思い小さい声で言うが信郎は『ふーん』としか言わない。
「…無理だとか言わないの?」
「いや、がんばれよ!」
「…ありがとう(笑)」

― 夜、仕事から帰って来た建造は家の壁に新しく作られた小屋に気がついた。
「うん?・・・何だコレは?」
戸を開けてみると中の狭い部屋で梅子が勉強していた。
― 家に帰宅した建造は、芳子からその小屋が梅子の勉強部屋だと聞かされる。
芳子「今までより遅くまで勉強しなければいけないから、家族に迷惑がかかるからって」
正枝「そんなに気を使う事もないのにね」
松子「ううん、独りになった方が集中出来ていいのよ」
正枝「梅子もいよいよ本気になったのね」
「ふん!今頃!…お前らが焚き付けるから」建造が不満そうに言った。
「やらせてやりましょうよ。もし不合格でも頑張った事が財産になると思うんです。それに女性の 来方もどんどん変わるような気がするんです・・・」
「どう変わるっていうんだ?」
「よくわからないんですけど、それは松子と梅子が自分達で決めて行く事ですから」
「俺は辞めとけと行ったからな!忘れるな!」建造は苛立ちながら座わり新聞を読み始めた。
>それからしばらくして大変な事態がおこりました。
― ある日の朝、朝刊の新円の切り替えの記事に建造は驚いた。
「・・・今までの金は一旦銀行に預けなくてはいけない。ひと月あたりの引き出し限度額が世帯主が300円、その他の者は100円…」
「え?じゃあうちは700円で生活しろってことですか?」
芳子が血相を変えて建造に質問した。
「そうだ…」
「そんな!700円じゃ無理ですよ!」
>それは激しいインフレを抑制するための荒療治でした・・・人々は混乱に陥りました。

陽造の住まい(アジト?)では、竹夫が梅子に理科を教えていた。
「だからこれは炭酸ナトリウムに二酸化炭素と水が結合して重炭素ソーダができたんだ」
「うーん…どうして?」
「どうしてもくそもあるか!こういう物なんだから暗記しろ!」
梅子に対する竹夫の教え方を後ろにいた陽造が笑った。
「もう少し、丁寧に教えてやれよ(笑)」
「勉強というのはこういものなんです!厳しいものなんです!」
竹夫は梅子に問題をやるように指示をすると仕事がある伝えた。
「竹夫兄さんも頑張ってるのねえ~(笑)」
「人の心配している場合か!(怒)」
すると新聞を読んでいた陽造が不敵な笑みを浮かべた。
「おい!面白くなってきたな~旧円は、じき紙くずになる。しかし新円を手に入れるのには限度がある。みんな旧円なら高い値段でも物を買うだろう。儲かるぞ~」
「…でもいいんですか?みんなが苦しんでる時に…」竹夫が表情が曇る。
「こういう時がチャンスなんだよ!甘い事を言ってると他の奴に先を越されるだけだぞ」

― 梅子は夜遅くまで勉強するがまぶたが重くなり居眠りをしてしまう。
しかし、その度、正枝や松子達家族の応援する顔や建造の怒っている顔が浮かんできて、なんとか勉強を続けるのだった。

『梅ちゃん先生』第17話の感想とレビュー

建造が反対している理由がてっきり学力や性格のことだと思ったら、それだけではなく「医者は辛い事が多いから」という娘思いの一面が見えましたね。
家に帰ってきたら自分の家にコバンザメみたいな小屋があったら確かに「なんだコレは?」って思いますよね。まんま建造がその反応だったから思わず笑いました。こんなところで笑うのは私だけかな?
話は変わりますが先日、電車の中でiPad(たぶん新型)で梅ちゃん先生のホームページを見ていた人を発見。iPadは大きいから目立ってしまいますね…けど新型iPad欲しい!

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