連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月25日水曜日

梅ちゃん先生 第21回 あらすじと感想(4月25日放送)

第21回『ヒポクラテスの乙女たち』あらすじ

>翌日、梅子達は医薬品を貰うために横須賀の元海軍倉庫に向かいました。
「どうして制服で来いって言ったの?」
満員電車に揺られながら雪子は梅子に質問した。
「だって医専の学生だって分かった方が信用してもらえると思ったんだもん」
梅子も乗車率の高さに苦しみながら答えた。
「下村さんは使命感でいっぱいのようだけどオメデタイわね…満員列車に揺られて買い出しと一緒じゃない!医専の命運が懸かってるとかおだてられて、要するに荷物運びを押し付けられただけなの!」
弥生が恨めしそうに梅子に不満を口にする。
「…どうしてそんなひねくれた考え方するの?」
「性格がひねくれてるからよ」
梅子の質問に弥生は即答した。
「自分で分かってるだけマシね」雪子が言った。

梅子達は倉庫に辿り着くと倉庫には大勢の人が医薬品等を運び出していた。
入り口に立ってた担当者に話しかけてみると勝手に持って行っていいと言われる。
「…こんなにたくさん」
倉庫に入った梅子達は医療品の多さに目を丸くした。
「持てるだけ持って帰りましょう!」
雪子が号令すると各々は持っていたカバンに倉庫の品を詰めて始めた。

梅子も荷物を積めているとリアカーで運び出す男性達の姿が映った。
「あの・・・どれだけ持って帰ってもいいんですか?」
梅子は担当者に確認してみる。
「そうだよ、早い者勝ち!」
担当者の返答に梅子の表情が明るくなり、雪子達に梅子は提案した。
「ねえ!もっとたくさん持って帰らない?」
「・・・でも、どうやって運ぶの?」瀬川典子が不安そうに尋ねた。
「この辺りで車か何かを借りるのよ!」
「そこまでして?」雪子は困惑するが弥生も梅子に賛成する。
「やろう!ビックリするくらい持って帰ってあの先輩達の度肝を抜いてやるのよ。下村さんもそう思ってるんでしょ?」
「・・・うん」とりあえず梅子は、そういうことにした。
>梅子は皆で協力して何かをやれば仲良くなれるような気がしたのです。

梅子達は医療品を確保すると倉庫を出て運搬手段を探しに出た。
一台のトラックを見つけ東京までの運送を交渉してみるが、運転手の男性は、これから小田原だと不機嫌そうに答えた。
運転手をなんとか説得しようと弥生と雪子はお礼として50円払うと申し出るものの
「50円!?話になんねーな!」
男はエンジンをかけ車を発車させようとする。
「そこをなんとか!お願い出来ませんか!?」
運転手の男は梅子達の笑顔をチラリと見るが園田江美の顔に気がつくと車を発車させて行ってしまうのだった。

「駄目じゃない!乙女の笑顔作戦」
雪子が不満そうに感想を述べた。
「乙女じゃ無い人がいるからじゃないの?」弥生が皮肉っぽく雪子に言う。
「ケンカしている場合じゃないでしょ!」
瀬川が2人の仲裁をしていると後ろから老の男性が笑顔でゆっくり近づいてきた。
「東京まで50円?わるくねえな!」
「いいんですか?梅子は走って男性に駆け寄った。
「ああ、オラの彗星号ならいくらでも物積めるべ!」
男性は自信満々に梅子たちに伝えた。

彗星号と呼ばれた男性の馬車に荷物を積み、梅子達も荷台に揺られていた。
「どこが彗星なの?」
「どうして自動車かどうか聞かないのよ?」
弥生と雪子が交渉をした梅子を責めた。
「だって彗星なんて言うから・・・速そうだし」
「まあ、いつか着くでしょう(笑)」
瀬川典子が梅子をフォローすると急に馬が止まり男性が声を発した。
「あららら!蹄鉄が外れた!駄目だなこれは!」

結局、梅子達だけで馬が曳いていた荷台を曳いて東京に向かうことになった。
「そもそも下村さんが全部持って帰ろうなんて言うからよ!リュックに入るだけにしてたら今頃汽車に揺られて東京に向かっていたわ!」
雪子は荷台を力いっぱい押しながら不満を漏らした。

そうこうして山道で荷台を押していると雨が降り始めて土砂降りになってしまう。
「もう嫌!」雪子達は近くにあった屋根に急いで雨宿りをした。
しかし梅子だけは雨の中、荷台を一人で運ぼうとしていた。
「うーん・・・うーん・・・」
梅子一人の力では荷台は前に進まなかったが梅子は諦めずなおも一人で曳いていた。
その光景を雨宿りをしながら見ていた園田が飛び出し荷台を後ろから押し始めた。
瀬川典子も梅子を助け、更に弥生と雪子も雨宿りを辞め荷台を押し始めた。
5人は習ったドイツ語でかけ声をかけ荷台を押しているうちに全員が笑顔になっていた。
そこに一台にトラックがやってきた。

― 学校に着いた梅子達は車に積んでいた医薬品を中庭に降ろした。
「ありがとうございました。お礼はいくらぐらい・・・」
梅子達はトラックで運んでくれた二人の男性に礼を言い謝礼をしようと申し出た。
「いいよ。どうせ東京へ来る途中だったんだ!」
男達はそう言うと笑顔で車に戻って行った。

「こんなに…」
中庭に積まれた医薬品の量を見て上級生の香織が目を丸くした。
「行って参りました!」梅子が笑顔で報告した。
「・・・ご苦労様。どうやって運んだの?」
「ちょっと彗星に乗って(笑)」弥生が笑って答えた。
そして5人は互いの服が泥だらけになったことを笑いあうのだった。

― 自宅の庭で洗濯し終えた制服を丁寧に干していた梅子を見て正枝が芳子に言った。
「よっぽど制服を買ってもらえたのが嬉しかったみたいね」
「ええ。・・・でも、どうしてあんなに汚れたのかしら」
>梅子にとってこの制服は仲間達との友情の証という大切な意味を持つ物になりました。

『梅ちゃん先生』第21話の感想とレビュー

彗星号とおっちゃんは、荷台を置いて帰ったわけですが、荷台は要らないのかな?
山道に置いてった?・・・まあ、そういう野暮な事はスルーするとして、今回、ようやく白鳥さんらしさが出てきた回でしたね。セリフがないけど笑えました。
5人とも個性があって、やはり一番、瀬川典子というキャラがまともな感じがします。
あと弥生は自分で自分の性格がひねくれてると言うところは、ちょっと意外でした。
まあベタといえばベタな展開ですが、自分的には、これくらいのヌルさが好きなので、ちょうどいいです。梅子が医者になるまでは、こんなペースなのかもしれませんね。
しかし、それにしても『梅ちゃん先生』のセットって凄いですね~。倉庫のシーンとか気合いの程が伺えます。駅→汽車→倉庫→山道→学校→自宅と舞台が次々と変化するので終始新鮮な気分に。
以前やっていた朝ドラ『おひさま』では、稀に「吉本新喜劇か!」というくらい、ずっと主人公・陽子が店にいたことがあった事が思い出されます(笑)

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