連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月26日木曜日

梅ちゃん先生 第22回 あらすじと感想(4月26日放送)

第22回『ヒポクラテスの乙女たち』あらすじ

授業を終えた梅子達が教室から帰宅しようとしていた。
「この間の先輩達の顔、見物だったね!」弥生が医薬品を運んだ日の事を口にした。
「ちょっと意外だったのは園田さんが真っ先に下村さんを助けに行った事」
「あの時はありがとう!」梅子は園田江美に礼を言った。
「下村さん一人だばやらすておぐ訳にはいがね」園田江美が
「…あの…園田さんご出身は?」
「秋田だ…言葉なおらなぐで…」園田江美は方言のせいで無口になっていたと告白した。
「そんなこと気にしなくていいじゃない!」
一同が笑顔で園田江美を笑うと瀬川典子も自分には4歳の娘がいると写真を見せた。
戦争で夫を亡くした典子は女性が生きて行くには手に職があったほうがいいと思い医専を受験した事、父が学費、母が子供の面倒をみてくれており感謝している事を述べた。

「下村さんの家は?お父様は何をしている人なの?」
「うちの父は…医者よ。医学部の教授…」
「凄いじゃない!じゃあ医者になれってお父様に言われて育ったんでしょ?」
弥生が目の色を輝かせながら梅子に尋ねた。
「全然…お前には無理だって、最初は医専を受ける事も認めてくれなかったわ」
「娘が後継者になるのにどうして応援しようとしないのかしら!そうだ!どんなお父様か見に行きましょう!!」
雪子が勢いよく立ち上がると残りの3人も興味があるから行くと言い出し歩き始めてしまう。
梅子は困惑顔で4人を追った。

建造が帰宅するといきなり知らない女子学生達が家にいたので建造は若干驚いてしまう。
「梅子の同級生のみなさん」芳子が説明すると
「ああ…いらっしゃい」建造はかぶっていた帽子をとって丁寧に挨拶をした。
「お父様は梅子さんが医専を受けても落ちるに決まってると仰ったとか」雪子が言った。
「ええ。言いました。」
「娘さんをもっと評価してあげても良いんじゃないでしょうか!?」
「まあ、まともな娘なら(笑)」
「まともじゃないんですか!?梅子さんは!?」
「例えばこんな事がありました・・・」
「え・・・?」梅子は建造が話し始める内容に不安を覚えた。
「勤労動員で軍服を作っていました。ところあ梅子がボタンをつけると必ず曲がる。監督官が叱ってもやはり曲がる。そしてズボンを縫う係になっても梅子が・・・」
「もういいじゃないですか!」建造が続けようとしたのでたまらず梅子が制止させた。
「さすがに、この話は梅子の名誉の為に控えましょう(笑)」
「いえ!お聞きしたいです!」
梅子のリアクションをよそに弥生達は建造の話に夢中になっていた。
「…では話しましょう」
「やめてくださ-いー!!(>_<)ノ」
梅子の叫びもむなしく建造は話を続け、雪子達は腹を抱えて笑うことになってしまう。
「お父様が医者をやめておけというのも分かります(笑)」
「わかっていただけましたか。しかし入ってしまったものは仕方がない…皆さん、梅子をよろしくお願いいたします」建造は丁寧に頭を下げた。
「お父様!この機会に医者としての心構えなどをお聞かせいただけないでしょうか」
建造に対してケンカ腰だった弥生が真面目な顔で建造にアドバイスを求めた。
「そうですね…まずは医者を聖職とは思わない事」
「聖職だと思うからやっていられるんじゃないんですか?」
「いえ…人間対人間だと思うからやってられるんです。しかし人間という者はやっかいです。病気と同じくらい…それ以上にやっかいかもしれない」
「どう向きあえばいいんでしょうか?」
「自分もやっかいな人間ですから良い勝負です(笑)」
「はあ~深い」弥生は目を丸くして建造を見た。
― 日もすっかり落ち、下村家をあとにした弥生達は見送りの梅子に言った。
「お父様のためにも、私達これから下村さん、いや梅子を見守って行きましょう!」
そして弥生達と梅子は笑顔で別れた。

― 蒲田の市場を訪れた松子は竹夫に母と祖母が心配していると伝えた。
「じゃあ竹夫は頑張ってるから大丈夫だと伝えてください」
竹夫は松子に答えると陽造に他の店の商品の販売価格を記したメモを渡した。
「だいたい10円前後です」
「よし!こっちは、15円で売ろう!」陽造が笑いながら言った。
戸惑う竹夫に陽造は店の位置が他店より手前なので15円でも売れると説明した。
「後で同じ物が安く売られているのを知ったらお客はどう思うんでしょう」
「竹夫は優しいんだな…それが徒(あだ)になるかもしれないから気をつけろよ」
陽造はポケットからタバコを取り出し竹夫に言った。

― 家に帰ってきた松子は母・芳子に竹夫が元気でやっている報告をしたが、ついでに陽造の商売についても芳子に伝えた。
「ちょっと離れた店で10円で売っている物を堂々と15円で売ってしまうのよ!」
するとその時、ちょうど建造が帰宅しその話を耳にしてしまう。
「・・・竹夫はやはり陽造の所にいるのか!10円の物を15円で売る?新しい生き方を探すと言ってやってる事はそんなことか!この家の者がそんな事をするとはな!」
建造は家に入ると吐き捨てるように言った。
「でも竹夫兄さんだって喜んでそんな事をやってるんじゃ無いと思うんです」
それまで勉強していた梅子が立ち上がった。何かを学ぼうとして…」
「もうアイツの話はするな!!」
>父は兄が家を出た事で今も傷ついている梅子はそう感じました。
>父のためにも自分が頑張らねばと思う梅子でした。

― 次の日、梅子はノートの清書をしていたが誘惑に負け、弥生達と映画に行く。
「素敵だったわね・・・ハンフリーボガート」
梅子達は定食屋で見終えた映画について余韻を味わっていた。
店の奥で男性を相手にする商売を行う女性に雪子が許せないと発言した。
「あの人達にも事情があるのよ、好きでやってる訳無いでしょ」
「…私もお金がなくなれば子供をたべさせるためにやるかもしれないわ」
弥生と典子に言われ雪子は何もいえなくなる。
すると梅子は偶然、だるま食堂で働いてたあかねを目撃する。

梅子は、あかねを追うため店の外に出るが警察が女性達を一斉検挙する場面に遭遇してしまう。人々が混乱する中、警官に連行されていくあかねを発見した梅子は警官を止めた。
「この人は違うんです!」
「何だお前?…いいから来い!」
警官は、あかねだけではなく、梅子も連行するのだった。

『梅ちゃん先生』第22話の感想とレビュー

瀬川典子さん・・・なるほど人妻だったとは。
道理で5人の中では唯一まともなキャラクターだと思った(笑)
ん?4歳の娘がいるって・・・一体、何歳の設定なんでしょうかね。
それにしても陽造叔父さん、逞しいです。
市場の入り口付近(?)と奥で50%上乗せするとは。
私は一度価格を見て回ってから決めるタイプなので、この手だけだったら引っかかりませんが・・・売り切れ寸前とか言われると弱いので品数減らして二段構えする陽造恐るべし!
けんか腰だった弥生と雪子がすっかり建造に懐柔されるところが楽しかったです。
「いい刺激になったわ」という弥生の上から目線の感想も笑えました。

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