連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月4日水曜日

梅ちゃん先生あらすじと感想(4月4日放送)

第3回『あたらしい朝が来た』あらすじ

>昭和20年、8月30日マッカーサー元帥が日本に降り立ちました。
>そんな中でも竹夫は医学の勉強を続けていましたし
>松子は花嫁修業の為に知り合いの家に裁縫を習いに行くようになりました。
>智司が無事に帰って来る事を信じて一心で針を運んでいたのです。

>梅子だけは学校がいつ再開されるかわからないため
>家の前の空き地に作った小さな畑の世話係とお便所の係をさせられていました。

「ご苦労様…うわ!臭い!!」料理をしていた芳子は入って来た梅子の臭いに驚いた。
「だって滴がかかるんだもーん!」
トイレの汲取作業を終えたばかりの梅子は手ぬぐいで体を拭った。
「気をつけて運ばないからでしょ!不器用なんだから。早く着替えなさいよ!」
芳子と梅子が食料の話をしていると隣の安岡家から叫び声が聞こえた。
「泥棒ー!!」
芳子と梅子が慌てて表に出ると泥棒を取り逃がした安岡幸吉が悔しがっていた。
「本当にすばしっこい野郎だちくしょー!」
すると信郎が子供をつかまえて戻って来た。
「離せー!」子供は逃げようと必死に暴れていたが信郎はしっかりと抑えていた。
「お前もたまには役に立つな」幸吉が信郎を褒めた。
「バッタとか蝉とかつかまえるの得意なんだ(笑)」
「虫じゃないの!」
梅子が信郎に注意した時、その子供が賽銭を取ろうとしていた子だと気がついた。
「おい!どうする?警察に突き出すか?」
「そんなのかわいそう…ねえ、お母さん」
「お腹空いているから泥棒するんでしょ?うちで何か食べて行きなさい」
芳子は、そう言うと持っていた手ぬぐいで子供(以下:ヒロシ)の顔を拭いた。

― 子供を家に入れ、芳子はサツマイモをヒロシの前に出した。
「はい!こんなものしか無いけどお食べなさい」
「一人なの?どこに寝泊まりしてるの?ねえ?
「そんなに話しかけたら食べられないじゃないの?…お食べなさい」
正枝が優しい口調で言うがヒロシはうつむいたまま食べようとはしない。
すると梅子は部屋の片隅にある大皿の存在に気がついた。
「ああ!あのお皿!…家族で箱根に行った時に作ったのよね~」
「裏の瓦礫を片付けていたら出て来たの」芳子が説明した。
梅子は大皿を懐かしそうに見ると祖母と思い出話をはじめた。
ヒロシは急に立ち上がると梅子から大皿を奪って床に叩き割った。
「何するの!!?」
梅子が声をあげるがヒロシは家を走って出て行ってしまう。
「…どうしてこんな事を」梅子達は割れた皿の欠片を拾い上げた。
「空襲で家族を亡くしたのねえ…」正枝が悲しそうに口にした。

>9月に入ると占領軍が次々と日本に上陸して来ました。
>アメリカの兵隊が街にやってくるの人々は不安な気持ちで迎えたのです。
梅子の近所にもアメリカ兵2人が乗ったジープがやってきた。
人々は遠くから不安そうにを2人を見ていた。
そんな中、1人の子供が恐る恐る2人に近づいた。兵隊が子供にチョコレートを渡すと周りにいた子供達が一斉にアメリカ兵を取り囲んだ。
「…アメリカ人って鬼みたいだと思っていたけど…全然違う」
その光景を芳子と気の影からみていた梅子が呟いた。
>それは一つの時代が終わり、新しい時代が始まった事を象徴する光景でした。
「チョコレートかな?」
「やめなさい」梅子がチョコレートを貰いに行こうとしたので松子は止めた。
「危なくないよ?」
「危なくなくてもみっともないの!」

梅子は兵隊からチョコレートを貰っていたヒロシと目が合う。
「あの子…ちょっと行って来る!」そう言うと梅子はヒロシの後を追った。
ヒロシは狭い瓦礫の中をすいすいと逃げていく。
梅子も通ろうとするが体が引っ掛かってしまい身動きがとれなくなってしまう。
「へへ!(笑)」ヒロシは動けない梅子を鼻で笑った。
「うーん…えーい!!!」
頭にきた梅子は力づくで抜けようとすると周囲の瓦礫の一部が崩れた。
「人の家、壊すなよ!」ヒロシが梅子に注意した。
「…ここが家?」梅子はガラクタしかないトタンに囲まれた場所
「出て行け!」
「謝りに来たの!あなた独りなんでしょう?なのに家族で作ったお皿なんか見せて…」
「関係ねえよ!…ふん!どうせ、だまして働かせようってんだろ?」
「働かせる?どうして?…だましたりしないよ。だからまたウチにおいで」
しかしヒロシは背を向けて何も答えない。
「…ずーと、泥棒するつもり?」
「まあな。…その辺の川の魚取って食べて行けるなら別だけどよ!」
ヒロシは、そう答えると再びどこかへ行ってしまうのだった。
一人残った梅子はヒロシの家の有様を眺めていた。

― 夜、正枝が新聞の切り抜きをスクラップ帳に貼付けながら言った。
「上野にはあの子みたいな身寄りの無い子が大勢集まっているみたいだね」
「…また来たらできるだけのことはしてやりなさい」建造が芳子に言った。
梅子は家事を手伝いながらヒロシが言った事を思い出していた。
「そうだ!」梅子は大きな声を出した。
「どうした!?」下村家全員が梅子の声に驚いてしまう。
「いえ、なんでも…」
「家の中で大声を出すな!」建造は険しい顔で梅子を叱った。
「…すみません」

― 翌日、梅子は意気揚々と川にやってきて持ってきた大きなザルで魚をとりはじめた。
だが何度も挑戦するが魚は全く取れない。そんな梅子をヒロシや近隣住民が注目していた。
失敗してズブ濡れになってしまった梅子が川から上がると信郎が笑顔で座っていた。
「何やってんだお前?」
「別に!」
「魚なんか取ってどうする?全然とれてないじゃないか」
「ほっといてよ!」梅子はスタスタと信郎をおいて歩き出そうとした。
「さっき、お前の家に幅員姿の男が訪ねて来たぞ。背の高い痩せた男」
「…智司さん!!?」
梅子はバケツとザルを信郎に渡すと姉・松子が通っている裁縫教室へ姉を呼びに行った。
夕方、梅子と松子が智司の帰国に胸を躍らせて家に走って戻った。
家の戸を開けると一人の背が高い男が立っていた。



【『梅ちゃん先生』第3話の感想とレビュー】

全然、医者になりそうな雰囲気もない展開ですが、話に引き込まれてしまいます。
堀北真希さんのすっとぼけた感じっていうか喋り方が心地いいです。なんつーか、朝から癒されます(カーネーションの糸子は癒されるっつーより笑わせる感じだった)。
それにしても本当にセットが凄いです…どうなっているんでしょうかね?
ヒロシが住んでいた河原横の瓦礫郡?は、本物なんでしょう…いやいや凄いクオリティ。
そんなヒロシ君、昨日とはうって変わってセリフもあれば、色もそれほど黒くありません。昨日は黒すぎてなんだかわかりませんでしたが…。
なんでサツマイモを食べたら働かされると思ったのかちょっと気になります。
さてさて、梅子の家にやってきた背の高い男は誰なんでしょうね?
本当に予想以上に楽しいドラマだと思いますが皆さんはいかがでしょうか。

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