連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月6日金曜日

梅ちゃん先生あらすじと感想(4月6日放送)

第5回『あたらしい朝が来た』あらすじ

『松子様、お元気でお過ごしでしょうか?私も変わりなく元気にしております。
お宅に伺い、ご家族の皆様と楽しくお話しした事、いつも懐かしく思い出します
あのような日々が再び来る事を信じて今は勝利のためにお互い頑張りましょう。
皆様にも宜しくお伝え下さい。         智司より』
手紙を読み終えた松子のむせび泣き姿を梅子は後ろで見ているしか出来なかった。

>その夜、松子は高熱を出しました。
「僕は…松子姉さんに申し訳ないです」竹夫が呟いた。
「…どうしてだ?」竹夫に父・建造が理由を尋ねた。
「僕がもっと早く軍医になっていれば吉岡さんの代わりになれたかもしれない」
「バカなことをいうな!」
「…責任を感じないんですか?お父さんは吉岡さんが軍医に志願するのを止めましたか?」
「…いや」建造は小さい声で答えた。
「だったら…お父さんが彼を戦地に送り込んだのも同然じゃないんですか!」
竹夫は大きな声で建造を責めた。
「お父さんになんて事を言うの!謝りなさい!」涙目で芳子は竹夫を叱った。
しかし竹夫はなおも続けた。
「お父さんは…あの戦争に負けるとわかっていて…しかも松子姉さんの婚約者なのに!」
すると、寝込んでいた松子が声を出した。
「やめなさい…お父さんを責めないで。そんな事をしたら智司さんをけがす事になる」
松子はゆっくりと身体を起こした。
「智司さんは戦争で傷ついた人を助ける為に喜んで戦地に行ったの…患者さんを最後まで諦めずに助けようとして亡くなったの…ふふ、あの人らしいわ。私…あの人を好きになって良かった。私は…あの人の分まで生きなくてはいけないの(泣)」

>翌朝、松子は千葉にある智司の実家に向かいました。
>竹夫は建造とケンカをしたのが気まずかったのでしょう…
>大学で実験があるから2~3日泊まり込むといって出て行きました。

― 翌日、安岡幸吉から逃げ回っていた信郎は落ち込んでいた梅子を露店が並んでいる場所へと行く。梅子は、そこでヒロシが客相手に靴磨きをしているのを見た。
「あぁ~!!!」ヒロシが働いている姿に梅子は目を輝かせた。
ヒロシも梅子に気がついた。

― ヒロシと梅子は、河原に座り焼き芋を食べていた。
「俺はヒロシ!…働いた金で買った芋は美味いなぁ~」
ヒロシは幸せそうに焼き芋を口に頬張った
「ヒロシ君にごちそうになる芋は美味しい(笑)…そうだ!うちのお母さんがつくるおはぎすっごく美味しいの!材料が手に入るようになったら作ってもらってごちそうするね」
「うん!」ヒロシは笑顔で頷いた。
ヒロシは少し間を置いて戦争で両親が亡くなってからの話を始めた。
「水戸の親戚に引き取られて白い飯食わせてくれて…『なんて親切なんだろう』と思った。
けど甘かった…飯食わしてやったんだから働け』って…おじさんあ言ってたよ『ただの親切で飯食わせるバカがどこにいる、こき使えると思ったから引き取ったんだって』
だから親切な顔をして近づく奴はしんようしちゃいけないって思った」
「そうだったの…」
「何で…何でこんな親切にしてくれるんだ?」
「…ある人に言われたの…」
梅子は智司から言われた事を思い出した。
『梅の花は春一番…桜よりも早く咲いて皆に希望を与える花だ!
君もそんな人になれると思うよ』
「本当にそんな人になれるかな…なれたらいいなって…」
「そうか…」ヒロシは芋を口に入れた。

― ある日、梅子が畑の世話をしていると露店で店を出していた古物屋の主人が訪ねてきた。
「あのガキはどこだ!?…あのガキ、俺の店の品物ぬすみやがった…」
梅子の家の玄関に古道具屋の主人は腰を下ろすと怒りをあらわにした。
「…どうしてヒロシ君だとわかるんですか?」
「近くにアイツしかいなかったんだよ!」
古物屋の主人は、店を空けた一瞬の間に品物とヒロシが消えていた事を理由に挙げた。
「ヒロシ君は自分から働く気になったんです!どうして泥棒なんか…」
梅子は必死に訴えたが
「性根なんてものはそう簡単になおるもんじゃねんだよ…アンタがあのガキ、あそこに連れて来て靴磨きさせたんだよ!弁償してもらおうじゃないか。いいな?」
梅子と一緒に話を聞いていた建造や芳子を睨んで家を出て行った。

梅子は後ろに座っている父や母・祖母の方に向いて両手をついた。
「ごめんなさい」
「お前は一体何をやってんだ!!」建造が大声を出した。
「…あの子を助けたいと思って…お父さんだって何かできることをしてあげなさいって言ってたでしょ?」
「お前は女学生だ…何をするにも自分の本文を守った上でやれ!」
「お父さん、どうしましょ?弁償しろって…」
建造のわきにいた芳子が建造の腕をゆすった
「理屈の通らない金を払う必要は無い!!」建造は強い口調で言い放った。
「…何か訳があったんじゃないかな…私がヒロシ君を見つける!」
「もういい!!!」
建造が止めるが梅子は立ち上がって家を飛び出した。
「おい!まて!梅子!!」
「…あの子があんなに必死になったの初めて見たわ…」
祖母・正枝は、嬉しそうに呟いた。

― 辺りが暗くなる中、梅子はヒロシの家や近隣を探しまわった。
長い時間、探すがヒロシは見つからず、梅子は瓦礫の中に立っていた水道の蛇口で水を飲む事にした。すると近くから咳き込む声と唸るが聞こえた。
「ごほっごほっごほ・・・うーん・・・」
梅子は声の方へと近づくと、そこには苦しそうに悶えていたヒロシの姿があった。


【『梅ちゃん先生』第5話の感想とレビュー】

成宮さんのセリフがこのドラマの肝となったようですね。
「梅の花は春一番!」
ん?待てよ…この感じどこかでと思ったら
「陽子の“陽”は太陽の陽!」というNHK朝の連続テレビ小説での前々作品、井上真央さん主演の『おひさま』でした(笑)…時代的にも、一緒だし…お兄さんは優秀で医者を目指してるし…。まさか最後は、らーめん屋へ嫁ぐとかないですよね?
さて、ドラマの方はというと、すっかり立ち直ったヒロシ君、もうこのドラマの中心的なキャラです。育ちがいいのか稼いだお金でいきなり梅子に奢るという気前の良さ、将来有望です。そんなヒロシ君、何で腹を抱えているのか分かりませんが、明日は建造の出番でしょうね。古物屋と腹痛と関係があるのかな?

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