連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月3日木曜日

梅ちゃん先生 第28回 あらすじと感想(5月3日放送)

第28回『もつべきものは、友』あらすじ

>夏休みが終わり、前期試験がはじまりました。
「試験が終わったらどこか遊びに行かない?」
試験が始まり、梅子達は典子や弥生達と試験が終わったら遊びに銀座に行こうという話題で盛り上がっていた。
>『試験さえ終わればのんびりできる』
>この時、梅子はまだそんな甘い事を考えていました。

「また寝てるのか!(怒)」
朝食を食べながら梅子の父・建造は、横の部屋で寝ている梅子を見て言った。
「試験が終わったんだからいいじゃないですか(笑)」
梅子の母・芳子が梅子をフォローするが建造の苛立ちは収まらなかった。
「試験が終わっても授業があるだろ!!まったく・・・」

― その日、梅子が遅刻ギリギリで学校に着くと弥生と雪子が梅子を呼びとめ掲示板を見るように言ってきた。
『下記の者は点数が基準に達しなかった為、再試験が必要と認む・・・英語・下村梅子、ドイツ語・下村梅子、科学・下村梅子、数学…」
梅子は掲示板に貼り出された自分の名前に唖然となった。
すると典子と江美もやってきて掲示板に貼られた梅子の名前に気がついた。
「あら…ビーコンなのね、梅ちゃん」
>再試験の事をビーコンと言います。
>『もう一度おいで』という意味のドイツ語wieder-kommenの略です。

― 昼休み、一緒に弁当を広げていた弥生達が深刻そうな顔で言った。
「今度こそ合格点とらないとね!これで落ちたら退学だものね…」
「…え?」
梅子は退学と聞いて一瞬、固まってしまう。
梅子の反応を見た弥生は落第したら即退学になる事を梅子が知らないと気づいた。
「あのね、制度が変わって医専は今年から廃止になるの。来年から大学の募集しかしないから落第しても一年生からやることができないの」
その後、典子達4人が梅子の再試験の4科目を見てあげることになった。

― 梅子は食事の準備をしていた正枝と芳子に再試験(ビーコン)の事を説明し、建造には内緒にして欲しいと両手をあわせた。すると建造が家に帰ってくる。
「梅子、ビーコンなのか!」
「え!?」
「今、そこで信郎君に『ビーコンって何ですか?』と聞かれた」
「ノブのバカ…」梅子は小さい声でつぶやいた。
「隠せると思ったら大間違いだ!これで落第になればそれまでの事だ!夏休みにコーラ作りなんぞやっているからこういう事になる!」

― 翌日、建造は蒲田の市場にある弟の陽造の家を訪れた。
「どうも最近、梅子までっこに来てるようだな。医専に入ったというのにコーラ作りに精を出して…おかげで試験で赤点とって再試験だ!」
「学生の時にはよくあることだろ(笑)」陽造は笑った。
「ない!」
陽造は建造に酒を勧めるが建造は断った。
「…お前、俺が裕福な家に養子に行った事を恨んでいるのか?」
「ハッハッハ!そんな昔の事までもちだして俺のせいにしたいのか!・・・竹夫や梅子が俺の所に来るのはあんたに原因があるんじゃないのか?」
「・・・なんだと?」建造の顔が歪む。
「アンタがしかめっ面ばかりして家の中の居心地悪いから俺のところに避難してくるんじゃないか。・・・悪いがなこれからも避難して来る者は受け入れるぞ!それが嫌なら檻にでも入れて鍵かけておくんだな(笑)」
陽造の返答を聞くと建造は何も言わず家を出て行った。一人陽造はため息をついた。

― 勤め先で松子は顔がアザだらけになった真田とすれ違った。
「その傷どうしたんですか?」松子が真田に声をかけた。
「別に・・・」
「そうですか」
松子がそっけない返事をして立ち去ろうとした時真田が面白くなさそうに言った。
「アンタのせいだ・・・」
真田は、飲み屋で戦争についてくだをまいていた酔っ払いとケンカになったと言った。
「言ったろ?戦争で亡くなった人に顔向け出来るかって」
「ケンカしろとは言ってません」
「・・・そりゃ、そうだ」
松子の返答に納得して真田は部屋に入って行った。

― 梅子が陽造の家へ行くと竹夫と山倉が談笑していた。
「どうしたの?」
梅子は信じられないといった目で2人を見た。
「竹夫兄さんと打ち解けてました!」山倉が笑顔で梅子に言った。
「兄さんって呼んでる!いいの?」
「ああ!許す事にした。今な、お前にプロポーズした時の話を聞いていたんだよ」
「・・・そんなに面白い?」
すると山倉が梅子の友人・雪子には恋人がいるかと質問してくる。
「今度は雪子さんですか?」
「ええ!まあ!あの育ちのいい感じが魅力的なんだよなあ~!ハッハッハ!」

陽造が帰ってくると梅子は、陽造の家で勉強したいと願い出る。
「うちだと居心地悪いだもの。お父さんは睨んでるし…」
しかし陽造は梅子の頼みを断わり、あんまり家にも来ないように伝えた。
「竹夫がここにいて、梅子までしょっちゅうここに来たらお前の親父さんはどう思う?
いい気持ちしないのはわかるか?」
「うん…」
「自分の家を居心地悪いなんて言うな。梅子は自分の家族が好きなんじゃないのか?」
「好きよ…」
「だったら帰れ。な!」
陽造が優しく言うと梅子は陽造の家を後にした。

― 梅子が勉強していると建造が帰ってくる。
「お帰りなさい」梅子が帰宅した建造に声をかける。
「ああ・・・」
>梅子はヨウゾウの言葉で父の心を垣間見た気がしました。
>そして心が少し温かくなりました。
「お父さん、『シュッチェン』:ってどういう意味?」
着替えはじめた建造に梅子が質問をした。
「『守る」という意味だ。・・・それくらい辞書で自分でひきなさい」
「はーい(嬉)」
「変な奴だ…」

『梅ちゃん先生』第28話の感想とレビュー

陽造と建造の兄弟は久しぶりの共演ですね。
表面上は、いがみ合っているように見えて実はお互いに結構気を遣ってるのが垣間見えた良いエピソードでした。
そんな中、山倉さんが陽造の家にいりびたるようになったのが気になる(笑)。ワルな真田さん、優しい竹夫兄さん、おちゃめな信郎が活躍する中、あの救いようのない性格が笑えます。
建造が家に帰ってきて「ビーコンなのか!」って開口一番言うところが面白かったです。あと市場に言って焼き鳥を見て「衛生上に問題がある」と言ったり、言い寄ってきた女性に「顔色が悪い」と言ったり・・・最近、建造を中心に面白シーンが増えてるような気がします。

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