連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月8日火曜日

梅ちゃん先生 第32回 あらすじと感想(5月8日放送)

第32回『次へのステップ』あらすじ

「僕たち、中央医科大学の者です。山西教授にお会いしたくて参りました」
男子生徒の先頭に立つ伊東が雪子に説明した。
「それでしたら…」
「山西先生ならこちらです。私達がご案内します!」
雪子が案内しようとした時、先輩である香織達が男子学生たちを連れて行ってしまう。

「…何よ!横取りするみたいに!」
すると男子学生の一人、松岡が地面に落ちている梅子の答案用紙(35点)を拾った。
「どなたかのですか?」
梅子は躊躇しながら手を挙げ、答案用紙を松岡から受け取った。
答案を渡す際、松岡が鼻で笑ったので梅子はもっと勉強しようと誓うのだった。

>二年生になって医学の専門科目が始まってから
>講義はより難しくなり梅子は授業が終わってからも黒板を必死に写していました。
梅子が一人教室で黒板を書き写していると松岡が教室に入ってくる。
「失敬!便所はどこですか?」
梅子は男子トイレの場所を教えるが松岡は黒板に興味をもった。
「ほう!クルップ性肺炎の治療法ですか。なるほど!しかし、最近、欧米ではペニシリンという薬が量産されています。」
松岡はそう言うと勝手に黒板に書いてある内容を消し始めた。
「ああ!・・・まだ、そこ写してないのに!!」
「・・・ペニシリンは色々な種類の菌に有効だから…うん、肺炎を直接治療出来るという事だ!あ!今描いている論文の糸口が見えた!」
「・・・用事はもう終わったんですか?」
勝手に一人で盛り上がっている松岡に梅子は呆れながら声をかけた。
松岡は山西教授に会いに来たのは口実と打ち明けた。
「ダンスパーティを一緒にやる女の子をハントしにきたんです…狙うならあの子達だ」
松岡は窓から雪子達に話しかけている男子学生達を梅子に見せた。
「ま…いいところでしょうな…あ、失敬。君も彼女達の仲間でしたね」
「あなたは、あの人のお友達じゃないんですか?」
「外で行動する時に僕がいると何かと便利なんですよ。青二才とバカにされたとき一人年をくっているのがいると言い返せませんからね…あ、そうだ。便所に行くのを忘れてた。それじゃ、下村梅子さん」
「どこで私の名前…!?」
「さっきの35点の答案で」
松岡はそういい残し教室を出て行った。

「私達、あの人達と共同でダンスパーティを主催する事にしたの!」
梅子が中庭に出ると男子学生達と別れた雪子達が笑顔で梅子に話しかけたきた。
参加費用から若干の儲けが出るのでその費用を学校の窓ガラスを補修するつもりだと弥生達が梅子に説明した。
「学校の皆の為にもなるし良いわね。…でも私ダンスなんてやったことないわ」
梅子だけでなく典子や江美がダンスに関して不安を口にすると雪子は子供の頃からダンスを習っているので任せて欲しいと笑顔で言うのだった。
>この当時、社交ダンスが大流行してました。男女が体を密着させて踊る事が
>日本各地で人気となり若者からお年寄りまでがダンスに興じていたのです。

― 仕事中、真田が酒で入院したと聞いて松子は真田の病院へ見舞いに行く。
「・・・いつかこうなると思ってました」
松子が病室のベッドに横たわって雑誌を読んでいる真田を見つけて言った。
「お恥ずかしい限りで・・・」
「自分の体なんですよ!誰も心配してくれないなら自分で心配しないと!」
「君が心配してくれた(笑)」
「笑い事じゃありません!」
すると女性が花瓶に花を飾って持って病室にやってきた。
「真田さん、ほら綺麗でしょ?あれ!どなた?」
「・・・なんだ。心配してくれる人いるじゃないですか」
松子は、そのまま足早に真田の病室から出て行った。

梅子は勉強しながら雪子から借りたダンスの教本を読んでいた。
>ダンスパーティに備えてみんなで回し読みしているのでした。
「本で予習して次に実地でやってみる…これが大切だ」
すっかり梅子が勉強しているものだと思っている建造が解剖学について説明した。
「はい」建造の話に梅子は生返事を返した。
「体の構造は実に複雑だからな…解剖は医学生の一番大切な勉強と言っても良い位だ」
建造が近づいて来たので慌ててダンス教本をノートの下に隠した。
「ほう…少しは絵も上達したようだな」
梅子のノートに描かれていた臓器の絵を見て満足そうに建造が言った。
すると松子が帰宅する。
「・・・すみません。残業があったもので」
「女も残業する時代か・・・」
建造が不満そうに呟いた。

>いよいよ解剖実習の日がやってきました。
梅子達は緊張しながら地下の解剖室へ向かう。解剖室に入ると三体の遺体が横たわっていた。「まずご遺体に黙祷!…では始めよう」
解剖学の教師、柴田が号令をすると明かりが消え教室が真っ暗になった。
「キャー!!!!」
>この頃は電力事情は悪く停電する事もしばしばありました。
>それにしても悪い時に停電したものです。

>停電という予定外の出来事がありましたが解剖実習の初日は無事に終わりました。
「なんか疲れたね…」
雪子や弥生はグッタリして中庭に座っていた。
「私、びっくりしちゃった。人間の体って教科書に書いてあるのと同じなんだもの」
「…当然じゃないの?」弥生がいぶかしんだ。
「梅ちゃんは物の感じ方が独特ね」典子が笑った。
「それって褒めてる?けなしてる?」
「ほめてるのよ(笑)」
そして帰ろうした時、梅子はノートを解剖室に忘れた事を思い出した。
「どうしよう・・・帰って復習しないと」
「じゃあ、行っといで。待っててあげる」
困惑している梅子に弥生がさらっと言った。
「え?一緒に行ってくれないの?」
「・・・・・・」
「わかったわ、一人で行ってくる・・・」
梅子は一人暗い地下の解剖室へと向かい、ゆっくりと教室のドアノブを廻した。

『梅ちゃん先生』第32話の感想とレビュー

梅ちゃん先生に出てくる男性キャラクターは本当に変わり者が多いようです。
昨日から登場した松岡君、いきなりの濃さでしたね~。
特に人の話や事情などお構い無しな部分は山倉さんと良い勝負です。
さて、少し医学生っぽい内容というか勉強シーンが増えてくるのかと思えば、まさかの停電。『キャー』という文字が画面を縦横無尽に飛び交うのは、NHKらしからぬ演出。
電気がついたら、なぜか梅子が一人教室に残されている・・・先生も逃げた(笑)
それと梅子と松子のエピソードが同時進行してますが、なんつうか空気が違いすぎますね。
真田さんの病室に来た女性も気になりますが、「別れて欲しい」と松子に迫った冴子という同僚はいずこへ?

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