連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月11日金曜日

梅ちゃん先生 第35回 あらすじと感想(5月11日放送)

第35回『次へのステップ』あらすじ

夕食の最中、梅子は結婚について話していたという父と母を見た。
「今日、来た松岡君、なかなか男じゃないか」
建造がいきなり話を始めたので梅子は焦った。
「そうですね~」
建造の話に芳子が笑顔で相槌をうった。
そして建造達は松子に今日訪れた松岡について説明を始めた。

「・・・私、結婚なんてしませんから!!」
楽しそうに松岡の話をする建造たちに梅子は大声で叫んだ。
「結婚・・・?」
建造が不思議そうに梅子のことを見た。
「・・・松岡さんが結婚相手にどうかなんて言ってたんでしょ?」
「アハハハ!松子のお相手にどうかって言ってたの(笑)」
芳子は笑いながら勘違いをした梅子に説明した。
「梅子は医学生だろ!結婚なんて100年早い!」
「・・・ノブのやつ!」
梅子は舌打ちをした。

芳子は、許婚だった智司が亡くなって2年も経ったので、そろそろ将来の事を考えてもいいのではないかと松子に優しく語りかけた。
「私だってまだ結婚は・・・」
松子は母の問いに苦笑すると建造が不機嫌な様子で松子に言った。
「いつまでも会社勤めするわけにはいかないだろ?それに最近、毎日のように遅いじゃないか!嫁入り前の娘に残業させるとは一度、会社に電話して意見してやる!
「え!?」
「なんだ?遅いのは残業じゃないのか?残業じゃないならどこへ行ってるんだ?」
松子が会社の同僚の男性の見舞いに行っていると打ち明けると建造は激高する。
「嫁入り前の娘が毎日見舞いに行くのは普通じゃないだろ!?」
「私はもう大人です!自分の事は自分で判断出来ます!」
「なんだと!?」
建造は反論した娘を物凄い目つきで睨んだ。
すると芳子が松子と建造の間に割って入った。
「良いじゃないですか!松子はちゃんとわかってやってるんでしょ!」
「またお前は俺に楯突くのか!!」
「大事な事は言わせて頂きます!」
建造の怒号に芳子はひるまず言うと建造は声を震わせた。
「・・・竹夫が出て行ってからだ!お前ら皆、自由だの権利だの勝手な事を言い出して・・・親に心配をかけるのが自由か!?」
「私はそんなつもりじゃ・・・」
「もういい!俺がいようがいまいが同じだろう。自由に好きな事をすればいい。
俺はもう知らん!」

― 梅子が家の外にあるトイレに行こうとすると信郎が話しかけて来た。
「よう!どうだった?(笑)」
「『どうだった』じゃないわよ!結婚の話は私じゃなくて松子姉さんだったの!(怒)」
「え?・・・?アハハハ!やっぱりそうか(笑)」
「バカ!ノブのせいで恥かいたじゃない!」
「いや~悪い!悪い!そっか~(笑)」
信郎は機嫌よく自分の家に戻っていった。

梅子がトイレに入ると松子と芳子の会話が聞こえて来た。
「お母さん、ウソをついててごめんなさい。なのに味方してくれてありがとう」
「いいのよ。でもお父さんが心配する気持ちわかるの…
「私ね…ごめんなさい、今はまだ上手く話せない」
「時期がきたら話してちょうだい。お父さんには、とりなしておくから」

― 康子の店で梅子から松子が建造に反抗した話を聞かされた竹夫は少し驚いた。
梅子は、自分達は建造に心配ばかりかけているのではないないかと伝える。
「松子姉さんも考えがあってのことだろ、お前も人の事心配してないで自分の事をやってろ」竹夫は梅子に缶詰が入った袋を芳子に渡すようにいい仕事へ戻って行った。

「竹夫ちゃんも何だかしっかりしてきたね~皆変わっていくのに私はずっと代わり映えしないまんま…」店の奥から出て来た康子が梅子に言った。
「だって康子さんは旦那さんの帰り待ってるんでしょ?(笑)」
すると康子の父が大きな荷物を抱えて田舎からはるばる訪ねてきた。

― 竹夫は陽造と共に交渉相手のアメリカ人から取引商品がなくなり前金もギャンブルで使ってしまったという報告をされていた。
「クッソ!・・・オタンコナスと伝えてやれ!!」
激怒した陽造は竹夫に訳すように命じた。

― 蒲田の市場にある食堂で竹夫は歌手をしている矢吹あかねとサイダーを飲んでいた。
「竹夫さんはずっと叔父さんの所で働くんですか?」
「さあ…どうして?」
「聞いてみただけです」
「叔父には随分と勉強させてもらいました。でも、ずっと闇市の仕事をしていくわけにはいかないと思ってます。時代は変わる。闇市も役割を終える時がきっと来るでしょう。
いつか僕は地にしっかり足をつけて人の役に立つ仕事をしたいと思ってます」
「…立派ですね」
「いやぁ(照)」
「…じゃあ、いつか竹夫さんはこの街を出て行くんですね…」
あかねは、残念そうに言った。

― 病室で寝ている真田に看護婦が松子の話をしていた。
「最近いらっしゃいませんね?愛想つかされたんじゃないんですか?」
真田は看護婦の問いに何も答えなかった。
ベッドの脇に飾ってある花瓶の花はすっかり枯れていた。

― その夜、康子の店では、康子の父の紹介も兼ねて下村家、安岡家と一緒に夕食会が行われ、盛り上がっていた。
「近所の皆さんにこんなに親切にしてもらって…私も安心です(笑)」
康子の父・・島津邦夫が嬉しそうに言った。
「家も焼けちまって残ってるのは人間だけだよ!ご近所付き合いが何より財産だ!」
幸吉の話に一同は頷いた。

邦夫は、康子に店を畳んで実家に帰ってくるように言い出す。
「もう二年だ…諦めた方がいい。お前の事だけじゃない…千恵のことも考えろ」
それに対して康子は世の中、どんどん変わるが自分は変わる事はできないと反論した。
康子の夫は出征する前から苦労かけて、今でも心配をかけていることを邦夫は嘆くが康子は自分は幸せだと笑った。
「気にかけたり心配したりできる相手がいることは幸せなんだよ。人を待たせるより私は…人を待つ方がいい。幸せだよ…私は」
康子は店の脇に飾ってある家族写真を見た。

その時、松子は帰宅したばかりの建造の姿に気がついた。
建造は松子と目が合うと何も言わず、そのまま家に帰って行ってしまう。
寂しそうに帰って行く建造の後ろ姿を松子と梅子は見ていた。
>家族をいつも近くで見守ってくれる父の姿が遠くに感じた梅子でした。


『梅ちゃん先生』第35話の感想とレビュー

たまには、梅子の学校のメンバーが出てこない回もいいもんですね。
それに今日の回は見所という箇所は無かったけど、なんつーか味がある回だなぁと。
竹夫と松子、それに芳子までもが建造に反抗的に・・・というより自己主張をするようになり、いつものように「好きにしろ!!」と容認してしまう建ちゃん(笑)
つーか、毎日のように松子姉さんは真田さんの見舞いに行っていたんですね・・・。
看護婦があんな事を患者に言うかな?という疑問はさておき、真田さんの入院長すぎやしませんか?病名は何んでしょうかね。
それと松子に『真田さんと別れて!』や『放っておけない』と言い切った松子の同僚の冴子さんは、見舞いに来ないんでしょうか(笑)・・・無かった事になってるのかな?
竹夫と松子の変化を興味深く見させてもらいましたけど、今日の三上康子さんについては、どうも普段の登場シーンが少ないからなのか、いいセリフを言ってるのでしょうけど、全く心に響きませんでした。皆さんは、いかがでしたか?

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