連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月16日水曜日

梅ちゃん先生 第39回 あらすじと感想(5月16日放送)

第39回『愛のから騒ぎ』あらすじ

「何してるの!・・・アルコール飲むつもり!?」
弥生がビーカに入れた液体を飲もうとしたので梅子は教室に慌てて入って止めた。
「・・・大丈夫。メチルアルコールじゃないから」
興奮気味の梅子に対して弥生は冷静に応えた。
「そういう問題じゃないでしょ!?」

梅子は、弥生がムキになっていると指摘し、弥生もそれを認めた。
「私、恋愛なんかできないの…だから雪子みたいな子を見ると羨ましくて憎たらしいの」
「ちょっと待って。恋愛ができないってどういう事?」
「だってそうでしょ?器量はよくないし性格だって可愛くないし…」
「何言ってるの弥生さんは綺麗よ」
「お世辞は時に人を傷つける」
「性格だって・・・かわいいというか・・・面白い!」
「褒めてない(笑)」
「褒めてるわよ(怒)」

「どうして自分をそんな風に思うの?」
弥生は、梅子の疑問に昔から父と母と祖母と祖父、皆から言われてきた事だと説明した。
「小さい頃から『お前は器量は良くないし、性格もかわいくないから勉強して医者になってうちの医院を継ぐのが唯一の生き方なんだ』って…」
弥生の話を聞かされた梅子は声のトーンを落とした。
「何だか私と逆ね・・・私は姉や兄と違って頭もよくないし、要領も悪くて何の取り柄も無いから適当なところにお嫁にいくしかたないって言われてた」

梅子が思いついたように急に笑い出した。
「あ!・・・フフフ(笑)」
「何がおかしいのよ!」
「弥生さん、家族の人は多分わざとウソをついてるのよ。弥生さんが継がなかったらお父様の医院は一代で終わってしまうでしょ?弥生さんに勉強させて医者にさせよと必死だったのよ。必死なあまりそんな言い方したんじゃないの?だいたい器量が悪いとかそんなこと気にする必要ないでしょ?そんな事に関係なく、弥生さんの良い所を分かってくれる人は必ずいるんだから」

「私の良い所なんて…せいぜい勉強ができることくらい。性格もひねくれてるし」
「そんな事無い!弥生さん、優しいじゃない」
「え?」弥生が驚いて梅子をみた。
梅子は医専の入試の時に消しゴムをこっそり貸してくれたことを梅子は挙げた。
「弥生さんがいなかったら私、医専に入れてなかったかも・・・ありがとう」

「…損した…損した!損した!(泣)…男の人と知り合ってもわざと避けてきたのよ。どうせ自分なんかと思って!」
「これからがあるじゃない!」
「私…多分、伊東さんの事が好きなのよ。憧れてるの!」
「…ジャン・ギャバンみたいな人が好みじゃなかったの?」
「ウソでした・・・」
弥生の告白に梅子と弥生は笑った。
「アンチ恋愛同盟は甲斐性ね?」
梅子の言葉に弥生は頷いた。

― 竹夫が蒲田の露店市場で饅頭を買っていると陽造が後ろに現れた。
「竹夫!運が向いて来たかもしれねえぞ!!」
陽造は興奮気味に蒲田の実力者である郷田からニューオリンズと張り合うキャバレーを立てる計画があり、陽造に任せてもいいと言われた事を伝えた。
「なんなら、こっちの店にあかねちゃんを引き抜いたらどうだ!?面白いぞ!(笑)」
その頃、ニューオリンズで歌う矢吹あかねを1人の金持ちそうな弾性客が見つめていた。

― 喫茶店に松子を連れて来た真田が真剣な顔で尋ねた。
「前期の決算書は今月に間に合いそうかな?」
「はい・・・そんな話なら会社ですれば・・・」
「そうじゃないんだ・・・」
真田は、気まずそうに否定するとお汁粉を2つ注文した。
「・・・君には世話になったからな・・・何度も見舞いにきてくれて」
「怖い看護婦ですから(笑)」
「・・・実は新潟の営業所に行かないかという話があった所長としてだ」
「じゃあ、ご栄転ですね?」
「島流しかもしれないしな(笑)…心機一転、頑張ってみようと思ってる」
「おめでとうございます。頑張って下さい!」
「ああ…東京に帰って来るのは何年後かな…君はまだいるかな?結婚して会社辞めてるかもしれないしな」真田が寂しそうに笑った。

― 松子は運ばれて来たお汁粉食べていたが真田が食べずに自分を見てる事に気づいた。
「・・・何、見てるんですか?」
「君もそうしてお汁粉食べてるとこをみると子供だな(笑)」
「見ないでください!」
「・・・いいじゃいか。もうすぐお別れなんだ」
それから、そのまま2人は無言でお汁粉を食べるのだった。

― 松子が帰宅すると井戸で手伝いをしていた梅子が本の感想を質問してきた。
「命をかけて愛し合うという事が判らないのよ…松子姉さんは読んだ時どう思った?」
「そうね・・・何も知らない女学生だったから単純に憧れたかな」
松子は手を洗いながら優しく梅子の質問に答えた。
「今はどうなの?」
「さあ・・・今は読み返したくない」
「どうして?」
松子は梅子の質問に答えず微笑を浮かべると芳子の使いで康子の家へ向かった。
>梅子は松子に何かあったのかもしれないと感じていました。
>でも何も聞けない梅子でした。

『梅ちゃん先生』第39話の感想とレビュー

弥生さん、てっきり何かを調合していると思ったらアルコールを飲もうとしてビーカーに注いでいたんですね・・・学校でするとは、なかなかの度胸。もしかして、酒を飲んだ事あるのかな?そんな落ち着きぶりでした(笑)
さて、弥生が伊東さん(雪子のターゲット)に憧れてるという告白がありましたが、あれ?やっぱりそうだったの?という感じです。みんなで店に入るときに伊東さんをガン見してましたからね。伊東さん、偉い人気です。
さて、真田さんが新潟へ行くことになり、弥生には不振な男が近づき、松子、竹夫兄弟に恋愛の壁が大きくたち塞ぐことになりました。
真田さん役の平岳大さんはNHK大河ドラマ『篤姫』で徳川慶喜のイメージが強いのですが、なんかそのまま踏襲してるようなキャラで憎めませんね(-_-)ッ
そんな中、婚約者を亡くして間もない松子にロミオとジュリエットの『命をかけて愛し合う』についての感想を求める梅子に、ちょっぴり「?」と感じた回でした。

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