連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月22日火曜日

梅ちゃん先生 第44回 あらすじと感想(5月22日放送)

第44回『ゆずれない思い』あらすじ

「ホントは、お妾さんになるんでしょ?」
梅子の質問に矢吹あかねは、少し驚くも短く答えた。
「・・・そうよ」
あかねは数年前に家を飛び出した父親がたくさんの借金を抱えて帰ってきた事を打ち明けた。
「そんな時に今度の話があって…相手の方、借金を肩代わりして下さるって…」
「でも…あかねさんは竹夫兄さんの事が好きなんじゃないの?」
「好き…だった。…でも、もう…」

「どうして!?好き同士なのに…竹夫兄さんだってあかねさんの事好きよ!見てれば分かるわ!どうして相談してくれなかったの!?…竹夫兄さんだって、あかねさんの為なら…!」
「竹夫さんにはこれからの夢があるのよ!お金の苦労をかけてそれを邪魔することはできない!・・・いいのよ…もう…充分なの」
「・・・充分て?」
「歌手に慣れて…本当に幸せだった…梅ちゃんや竹夫さんとも仲良くなれて…楽しかった」
あかねの話を聞く梅子の頬に涙が伝った。
「短い間だったけど、梅ちゃんのおかげで夢を見られたわ。ありがとう。竹夫さんには『夢が実現出来るように祈ってます』って伝えておいて」
あかねは、梅子にそう伝えると涙目で店を出て行った。
一人、店に残った梅子はポロポロと涙を流した。

― その夜、雪が降る中、竹夫は荷物を持って市場を歩いていると一台の高級車が目の前を横切る。竹夫は、車の後部座席に乗車しているあかねに気がつく。
しかし、あかねは竹夫に気づかず、そのまま車は通り過ぎてしまう。
竹夫は、呆然と車を見送ると目の前に梅子が立っていた。
「・・・あかねさん、『竹夫兄さんの夢が実現出来るように祈ってる』って」
竹夫は何も言わず通り過ぎるのだった。

>しばらくして松岡から手紙が届きました
『何があなたを悲しませていたのか僕は知りません。でもあなたに笑顔を取り戻すことができなかったのは僕の力が足りなかったせいです。次に会うのがいつになるのがわかりませんがその時はお互い笑顔で会えるといいですね』
>その手紙には松岡の誠実さが溢れてました。
>でも梅子はなんと返事を書いていいかわかりませんでした。

梅子が手紙を封筒にしまうとヨウゾウが血相変えて家に入って来た。
「竹夫が俺んとこ出て行くって言うんだよ!」
梅子と母・芳子は驚くが建造は不機嫌そうな顔で声を発した。
「家を出て行った人間がどこにいこうと本人の勝手だろ」
「兄貴はそう言うと思ったよ…一応、梅子と姉さんには知らせようと思って来たんだ」
陽造は呆れながら建造を見た。
「私、行く!!」
梅子は立ち上がって家を出て陽造と共に陽造の家へ向かった。

― 梅子と陽造が到着したとき、ちょうど竹夫が出発するところだった。
「竹夫兄さん!どうして出て行くの!?」
「…俺は家を出てから、なんだかんだと叔父さんの世話になりっぱなしだったからな」
竹夫が歩き出そうと目の前に建造が立っていたので驚く。
「どこに行くんだ?」
「まだ分かりません…もっと色々な事を見てみたいんです。自分がどれほどの人間になれるのか自分に何ができるのか確かめてみたいんです」
竹夫は建造の目をしっかりと見ながら答えた。
「…好きにすればいい。…ただし母さんを心配させるな。居場所はちゃんと連絡しろ」
「はい。そうします」
竹夫は建造に頭を下げて荷物を持って行ってしまう。
「皆、変わって行くな…」
竹夫を見送ると陽造が呟いた。

― ある朝、三上康子の店は改築工事がされ、立派な看板がとりつけられていた。
安岡信郎が井戸で顔を洗っていると髪の毛を下ろし登校する梅子に驚く。
「おい、お前どうしたんだよ?」
「どうもしない…ただ少し変わろうと思って。世の中もどんどん変わって行くし、後れる訳にはいかないし…」
「そうだな・・・なあ、最近何かあったんだろ?・・・悲しい事」
「…ちょっと」
「あんまり心配させんなよ」
「心配してくれてるの?」
「当たり前だろ。…幼なじみなんだ。俺は何もできないけど、何かあったら言えよ」
「…ありがとう。フフフ(笑)いってきます」
「おう!(笑)」
>色々な思いを胸にしまって、梅子は一歩先へと歩きだして行きました。

『梅ちゃん先生』第44話の感想とレビュー

冒頭で『竹夫兄さんだってあかねさんの事好きよ!見てれば判るわ』と、無責任に暴露する梅子に笑ってしまいましたが終始、切ない回でした。
特に竹夫と車で市場を去っていくあかねのすれ違うシーンは秀逸でした。
むかし、歌手を目指してたあかねと荷物を運ぶ竹夫がすれ違うことがありましたが、あの時はどちらも気づかなかったんですよね。今回は竹夫だけ気がつくというパターン…(ToT)
  一方、あかねを連れ去る中島氏、いつも通り、映るのは顔下半分とタバコだけ(笑)
そんな中島を見る支配人・久保田。← 一体何を考えてるか微妙に分からない。
てっきり、中島に何か一言物申すかと思いきや・・・うーん、あかねが再登場するかどうかはこの支配人にかかってるのかもしれない。そんな伏線に見えました。
すっかり、その松岡さんも梅子に惚れてるような設定にいつの間にかなってるような気がしますが   松子姉さんの相手、真田さんは新潟にもう行ったのかな?この前、松子と書類を無言で片付けていたけど・・・あれでサヨナラ?
先週の『愛のから騒ぎ』の最終回が今日だったような良い回でした。

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