連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月23日水曜日

梅ちゃん先生 第45回 あらすじと感想(5月23日放送)

第45回『ゆずれない思い』あらすじ

>世の中は様々な混乱はあったものの次第に落ち着きと活気を取り戻して行きました。
>日本は経済的な自立と産業的な復興をよりもとめられるようになり、
>住宅の建設や食料の供給も少しずつ進んで行ったのです。

― 昭和25年6月、テーブルに並べられた下村家の朝食の品数は多くなっていた。
梅子の祖母・正枝が近所の建て替え事情を話すと下村家も家を建て替えたほうがいいという話になる。しかし、父・建造は、しばらくは必要ないと返答した。
「・・・清貧とはいいものだ。昔から多くの偉人達が清貧の中で偉業を成し遂げた」
「だからって真似しなくたってね~(笑)」
芳子達が笑いながら、建造に小言を続けると建造は不満をあらわにした。
「お前達は文句ばっかり・・・!わかった!・・・ずっとこのままでいく!」
>家の新築の問題は下村家のもめごとの火種になりそうです。

― 医学専門学校の5年生・最終学年になった梅子が学校帰りに雑居ビルの一室を訪れる。
扉には『フロンティア貿易』と書かれていた。
「そうか…梅子があと一年で卒業か…俺より長く医学生をやってる訳だ。良く続いたな」
「そうでしょ(笑)」
「早いもんだな…うちの皆はどうしてる?」
「皆、変わりないわ」
梅子は、会社勤めを続けている松子に親が結婚を勧めるがその気がないみたいと伝えた。
「・・・俺も頑張らないとな」
「竹夫兄さんだって社長さんじゃない」
「ハハハ(笑)こんなちっぽけな会社だよ。社員は俺一人…」
遠くを見つめる竹夫に梅子は家の建て替えをするように建造に働きかけて欲しいと頼んだ。
「・・・俺が何をいてもきかないよ」
「そうでもないのよ。竹夫兄さんが独りで頑張ってる事、結構評価してるみたい」

すると電話が鳴り、受話器を取った竹夫は英語で対応する。
梅子がテーブルに置いてある雑誌を何気なく読むとあかねが載っている記事を見つける。
「中島っていう人の本妻さんが去年、亡くなったそうだ。最近、彼女は正式に奥さんになったらしい…」
電話を切った竹夫が雑誌に載っているあかねの写真に釘付けになっている梅子に言った。
「そうなんだ…幸せなのかな?」
「さあな…あの時、俺は彼女に何もしてやれなかった。だから自分がこれから何ができるかを考えてたんだ。どう生きればいいのか。どんな人間になればいいのか」

― 松子を訪ねてスーツを着た男性が下村家にやってくる。
男性は、自分が昔、九州の病院で松子の婚約者・吉岡智司に助けられたことを打ち明けた。
そして、入院中に智司から婚約者である松子の話をたくさん聞き、写真まで見せてもらったと松子や芳子、正枝に言った。
「いやぁ~会えて良かった!思ってた通りの人でした。軍医殿惚れるのもよく分かる」
男性が松子を見ながら言ったので、3人は戸惑うのだった。
「あの…お宅様ででは家を新築されるご予定は?」
下村家を去る寸前に男性が松子に質問した。
松子は、父親である建造がするつもりがない事を伝えた。

― その男性が次の日曜日に今度は建造に会いたいと下村家を訪れる。
「ちょっと…もしかしたら健三さんに松子との結婚を申し込みに来たんじゃないの?」
正枝は勝手口から芳子を連れ出すと、男性が家に来た用件を予想した。
「えー!?でも今時本人より先に父親を申し込むなんて(笑)」
「古風な人だってもいるわ」
すると松子と建造が一緒に家に帰ってくる。

― 建造と初対面の男性は、ゆっくりと喋りだした。
「戦争が終わって5年ですね?…どうでしょう?そろそろ次のことをお考えになっては?」
台所で男性の言葉を聞いていた正枝と芳子は『やっぱり!』と小声で話す。
「あの…家を新築されてはどうでしょう?」
男性は『鈴木工務店 加藤正和』と書かれた名刺を建造に差し出した。
「・・・あいにくその予定はありません」
建造は加藤に伝えるが加藤は、今後材料が高騰するので今がチャンスだと説明した。
そして家の中を見渡しながら言葉を続けた。
「この家には大黒柱がありませんね。家には大黒柱という物があって全体を支えているモノです。この家を物理的、精神的に支えて来たのも一家の大黒柱であるご主人様でしょう!」
「・・・まあ、そうです」
「しかし、このバラック小屋にはそれがない!どっしりした大黒柱のある真新しい家にご主人様を中心に家族が集う…そんなあるべき姿が私に見えるような気がします!」
「・・・ま、考えておきましょう」

正枝と芳子、松子は加藤を玄関先まで見送った。
「松子のことじゃなかったのね…」
「私の事って?」
松子の質問に正枝と芳子は『なんでもない』と返答する。
「それにしても人当たりのいい腰の低い人ね~」
帰っていく加藤について芳子が言うと
「仕事用の顔よ(笑)」松子が答えた。

そして芳子達は家の細い柱を触っている建造を覗きながら、建て替えの話を忘れたフリをして建造の様子をしばらくみることにするのだった。

『梅ちゃん先生』第45話の感想とレビュー

今日は、まさかの3年半経過、ちょっと驚きました。
昨日(ドラマの中では3年前)、松岡さんからの誠実な手紙に梅子は返事に悩んでいたんですがどうなったんでしょう。その前に松岡、伊東、山倉の3人はきっと医者になってるんでしょうね。まだ交流は、続いているのかな?
真田さんは、とっくに新潟へ行っていたようですが別れのシーンとかもなく本棚整理で終了みたいですし、ニューオリンズの支配人・久保田の複雑な表情とは関係なく、あかねは本妻になってるし・・・。本妻=幸せかどうかは、わかりませんが、一応、梅子が危惧していた事態は避けられあかねは救われたということでいいのでしょうかね。

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