連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月2日土曜日

梅ちゃん先生 第54回 あらすじと感想(6月2日放送)

第9週『インターンはつらいよ』あらすじ(第54回)

その夜、梅子は弥生に篠田という男性患者について相談していたが解決策もみつからず、梅子は、トボトボと自宅へ向かう。
「梅ちゃん!ちょうどよかった!」
梅子が康子の店の前を通ると康子が慌てて呼びとめ強引に店に案内した。
康子の店ではカウンターで信郎が酔いつぶれて寝ていた。
「ちょっと!ノブ!どうしたの、こんなになるまで飲んで…」
肩をゆすって起こそうとするが全く起きない。
「やけ酒だよ。『俺なんか全然だめだよ~』ってブツブツ言ってたけど」
カウンターの中にいた康子の夫・和夫が説明した。
「…自分が駄目だからやけ酒飲まなきゃならないのなら…私なんか毎晩よ」
梅子がため息をつくと信郎は急に立ち上がって、そのまま黙って店を出て行ってしまう。
「…なんだ起きてるんじゃない」梅子は信郎の後を追った。

「…お前と一緒にすんじゃねーよ。梅子はどんなに苦労したって医者になれば金は儲かるし、人に尊敬されるだろ?うちの仕事なんて苦労したってたかが知れてるんだよ!」
信郎は家の玄関先に座り込んだ。
「そんな事ない!諦めるのは嫌だって前に言ってたじゃない!どうしちゃったのよ!」
「俺…自分にしか出来ない事やりたかった…でもウチみたいな小さいとこじゃ何も出来ない…そう思ってた。でも駄目なのはうちの工場じゃない…俺なんだよ…考えてみりゃ、前にライターの時も結局は親父の技術でなんとかなったんだもんな」

「ノブ…逃げてる…」
「なんだと?」
「弱虫!…弱虫(泣)」
「…何でお前が泣いてんだよ!」
「私だって弱虫だからよ!!」
梅子は、そう言うと早歩きで家に帰って行った。
― 翌朝、梅子は信郎が工場で真剣に仕事をしている姿をみて笑顔になった。

夕方、病院で女性と子供を連れている梅子を弥生が呼び止めた。
「梅子、何してたの!?外科の先生、カンカンだったわよ!」
梅子は頷くが、そのまま女性と子供を連れて一緒に篠田の病室に入っていった。
雑誌を読んでいた篠田は、病室に入ってきた女性と子供をみて動揺する。

梅子は何も言わず病室を出ると弥生が女性と子供について尋ねた来た。
2人は篠田の妻と子供であると梅子は答えた。
「重い病気の人でも生きる希望さえ見つかれば長生きしたって話が沢山あるの。あの人も奥さんやお子さんに会えば…もしかしたらって(笑)」
「…でも、奥さんと子供に会わせたら、もう長くないから別れを言わせようとしてるみたいじゃない?」
「え!?そうなる!?」
梅子は弥生の指摘に不安になり、慌てて篠田の病室の扉を開けた。
篠田は妻と子供と一緒になって号泣していたので梅子は、激しく動揺した。
「…あんたが連れて来てくれたんだってな(泣)」
「ええ…でも、あの!病気がどうとか、もう長くないから奥さんにお別れをとかそう言う事では全然なくて!!(慌)」
篠田は、勢いよく病室を出るとと看護婦に注意されてもお構いなしで大声を出した。
「下村先生はいるかー!!下村先生に話があるんだー!!」
病院中が騒ぎになる中、建造が篠田の前に現れた。
「どうした?」
「俺の病気治して下さい!俺にはコイツらがいるんです!死んでる場合じゃないんだ!」
篠田は、泣きながら頭を下げた。
「…あんたは死なない」
「だから、そんな気休めはいらない!」

「ごめんなさい!私が余計なことをしたの!!」
横にいた梅子が建造に頭を下げた。
「…余計な事ってなんだ!?」
建造は梅子を睨んだ。
「この人は悪くない!俺が長くない事を教えてくれて女房と子供を連れて来てくれた!」
「…これを見ろ!異形細胞のクラスは1、2程度で悪性の疑いはない!ただの気管支炎だ!」

「え?」
梅子と篠田は、目が点になった。
「本人に治す気があるなら必ず治る。ウソだと思うなら他の病院で検査してもらいなさい」
「じゃあ…俺は…」
「あんた!!!あんた〜!!」
篠田と妻は、大声で泣きながら抱き合った。

― 梅子から事情を聞いた建造は納得した。
「…そうか。それで家で私に篠田さんの病気の事を聞いたんだな」
「はい、その後、検査室で検査結果を見てしまって…異形細胞のクラスが5だって
「見間違えだろう。…待てよ、検査結果を見る前に岡部さんに事情を話したか?」
「はい」
「もしかしたらわざとかもしれない」
「え?どうしてですか?」
「ふっ(笑)…本人に聞け」

検査室に検体を梅子が運ぶと岡部が液体を混合させながらつぶやいた。
「実験が好きでな…何かと何かを混ぜ合わせると思いも寄らない結果が出る事がある」
岡部か調合すると液体の色が黄色からピンクに変わったので梅子は言葉を失う。
「…どうかしたか?」
「あ、いえ…失礼します」
検査室を出た梅子は笑顔になった。

>それからしばらくして篠田は退院していきました。
笑顔で家族一緒に退院する篠田は、建造と遠くで見送っていた梅子に頭を下げた。
「そこのインターン!仕事をさぼって奥さんを連れて来たそうだな…医者の仕事じゃない!」建造は梅子に声をかけた。
「…わかってます」
「わかってて、どうして…」
「つい…」
「はぁ~(ため息)先が思いやられるな…仕事、いいのか?」
「あ!そうだ!!」
梅子は慌てて走り出すがすぐに看護婦に注意されてしまう。 梅子の後ろ姿をみて建造は再びため息をついた。
>こうして梅子のインターン生活がなんとか始まりました。
>前途は多難なようですが、はてさてどうなることやら。

『梅ちゃん先生』第54話の感想とレビュー

インターン編は、まだまだ続くようですね。
『どうなることやら…』ってこん平ナレーションが言ってますが、今日の予告で『内科に進みます!』みたいなことを梅子がネタバレしてますが(笑)
 ちょっと、ドラマを観ていて気になったのは、信郎と幸吉は康子の店では、お金を払わないことです(ツケ?)。その信郎、梅子に弱虫と言われて、二日酔いもせずに朝から夕方まで熱心に修行し始めます。覚醒しはじめたかも。頑張れ信郎!巨匠と呼ばれるその日まで!

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