連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月4日月曜日

梅ちゃん先生 第55回 あらすじと感想(6月4日放送)

第10週『恋の後始末』あらすじ(第55回)

>梅子の一年間のインターン生活も終わりが近づいていました。
>最後の三ヶ月は内科です。帝都大学付属病院には第一内科と第二内科があり、
>梅子は父の建造が教授を務める第二内科に配属されてました。

第二内科助教授・狭山は梅子と数名のインターンが見守る中、患者の診察をしていた。
「ブルスト(胸)はオーベー(異常なし)だ!フロイライン(ミス)下村!そこのパピールテューチャーとって!」
「はい!」
「ナイン!(違う)パピール・テューヒャー、鼻紙だ」
狭山が多用するドイツ語に梅子は苦労していた。

食堂で弥生と山岡と一緒に食事をしていた梅子は弥生に悩み事を相談した。
「私、松岡さんに何かして悪い事をして怒らせちゃったみたいなの」
梅子は、廊下ですれ違った松岡に無視された事を報告した。
「ハハハハ(笑)彼は今、しょうがないんですよ!論文に取り組んでるんです!」
山岡が高笑いをした。
「だからって無視しなくても…」
「そういう人なんですよ。彼はこうだから(笑)」
すると梅子達の後ろで松岡が狭山に話しかけられても気付かず通り過ぎる様子が見えた。
「ほらね」

「他の悩みは?」
「狭山先生の事なんだけど…」
「ああ、ハインリッヒね」
「ハインリッヒ?」
「私で内科にいた時に付けたたあだ名、ちょっと鬱陶しいけど優秀な先生じゃない」
「そうだけど…」
梅子は狭山のドイツ語だらけの指導に参っている事を訴えた。
「いいじゃないですか。鍛えてくださるんですから」

「…私、やっぱり内科は向いてないのかな」
「え?!内科にするつもりだった!?」
みそ汁飲んでいた弥生が驚いて梅子を見た。
「私、不器用だから外科は絶対やめた方が良いと思うのよ…内科なら知識でなんとかなるかと思って…でも狭山先生のおかげでそれも難しい気もして来たわ。」
「梅子は内科以外ならどこにするの?」
「うーん、どうしよう…」

梅子が帰ると幸吉とノブオの言い争いが聞こえて来た。
「またケンカ?」
安岡家を覗くと仕上がりにこだわっていた信郎を幸吉が注意していた。
「のめり込めとは言ってないだろ!」
幸吉は工場をじっとみている梅子に気がついた。
「よう!梅ちゃん!困ったもんだねコイツ(笑)」
「いいじゃない。とことんやればノブ(笑)」
「…うるせえ!」信郎は作業を続けながら梅子に言った。

>インターンは医療行為はまだできませんが先輩の医師達の補助で
>朝から晩まで大忙しです。場合に寄っては看護婦の仕事も手伝います。
注射針の手入れに失敗した梅子が看護婦に注意されていると急患2人運ばれてくる。
>この時代、心中した男女が急患として担ぎ込まれる事は珍しくなかったです。
狭山と梅子が治療を終え廊下で一息ついていると父・建造がやってきた。
「心中の2人はどうだ?」
「今は安定しております。男はすぐに吐いたんですが女はまだ注意が必要ですね」
狭山から報告を聞いた建造は梅子を一瞥すると何も言わずに去っていった。
「…ドクトル下村からアナタには、せいぜい厳しくするようにと言われてましてね。内科はいちいち患者の胸やお腹を開いて中を見る訳にはいきません。話を聞いて病状を判断しなくてはいけない。場合によっては一刻を争う。内科の仕事はそれに耐えうる専門的知識が必要なんです。それを十分に教えてやれと」
「はい」
「手先が不器用だから消去法で内科を選ぶ等という事も無いようにとも仰っていました」
「…はい、狭山先生のご指導で内科の難しさがよくわかりました」
「ナイン!まだまだです!内科のインターンが終わる頃にエクサーメンをします」
「え?試験ですか!?」
梅子は狭山の言葉に肩を落とした。

翌日、男性の方が意識を取り戻し、警察が事情聴取をしていた。
男性は警察官に会社が倒産して仕事もなくなったのでと心中の理由を打ち明けた。
「しかし、恋人がいるんだからいいじゃないか?」
「…あの人とは夕べ知り合ったばかりです」
「え!?」
男性の告白に後ろで患者の髪の手入れをしていた梅子が驚いた。

それからしばらくして、見回りの看護婦が男性がいなくなったことに気がついた。
インターンや看護婦達が病院内を探しても見つからなかった。
「逃げたか…」
看護婦の一人が刑事がもしもの時は男性に責任があると言った事が原因だといった。

男性と一緒に睡眠薬を飲んだ女性の意識が戻り、狭山が問診を始めた。
「アートムング(呼吸)がルーイッヒ(安定)だ。ハルンメンゲ(尿量)も十分だ!」
「よかった~」
狭山の後ろで心配そうに見ていた梅子が胸を撫で下ろす。
「ナイン!よかったじゃなくて!…あなた、お名前は?」
狭山の質問に女性は小さい声で答えた。
「片岡弓子…」
「あの男とは初対面だったそうですね?」
片岡弓子は狭山の質問に答えず、沈黙を守った。

「…どうして死のうなんて思ったんですか?」
梅子も質問して見るが弓子はその質問にも何も返答しなかった。

『梅ちゃん先生』第55話の感想とレビュー

佐山先生、良いですね~。アリキリの石井さんはドラマ『古畑任三郎』に出ていた頃から好きな俳優(芸人ですが)です。演技が上手いのかどうかは分かりませんが、いるだけで味があるというか、あの若干変態っぽい目がいいんですかね(笑)
とにかく、ドイツ語連発するキャラがユニークです。
 さて、先週に引き続き、インターン生活がクローズアップされ、個人的には大変面白く見させていただいています。今日から登場した片岡弓子(馬渕英俚可)が、今迄の梅ちゃん先生には登場しないような暗い雰囲気をもったキャラクターで期待してます。

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