連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月5日火曜日

梅ちゃん先生 第56回 あらすじと感想(6月5日放送)

第10週『恋の後始末』あらすじ(第56回)

>今日は第二内科の教授回診の日です。
山岡や狭山と一緒に梅子も建造に従えられ、診察をして回った。
「どうですか具合は?」
建造の質問に片岡弓子は答えなかったので建造は狭山から様態の報告を受けた。
「まあ、いいでしょう。この分なら間もなく、退院出来ますよ」
建造が立ち上がって部屋を出て行こうとすると弓子が恨めしそうに呟いた。
「どうして…どうして死なせてくれなかったんですか…」
梅子は弓子の言葉に息をのむが、建造は冷静に応えた。
「…あいにく、生かすのが医者の仕事なんだ」

夕方、幸吉の家では加藤が家の新築のセールス話を幸吉にしていた。
費用がないと言う幸吉と妻・和子に加藤は、銀行で借りたらいいとアドバイスをする。
銀行は自分達のような小さい工場に貸してくれるはずがないと突っぱねようとしたとき、話を寝ながら聞いていた信郎が座りなおした。
「お願いします。銀行がうちにお金を貸してくれるかどうか聞いてくれますか?」
「無理だって!貸してくれたとしても返すんだぞ?その金」
「何、当たり前の事言ってんだよ…特需ってやつもだんだんウチの方にも回って来てるし、ここで工場の設備も新しくしてもっと注文を受けられるようにするんだよ!」
「ノブも何だか一人前になってきたねぇ~(嬉)」
和子は信郎の話をきいて嬉しくなった。

「ただいま、何これ?」
早めに帰宅した梅子は祖母の正枝がテーブルに並べている缶詰をみた。
「パチンコ。駅前に出来たのよ。何事も実地でやってみないと。楽しいわよ」
正枝はパチンコの説明を梅子にするが梅子と芳子にはいまいち伝わらなかった。
「ねえ、夕飯食べたら皆でいきましょ?」
「私はいい・・・」
「どうしたの?病院でなにかあったの?」芳子が心配そうに梅子に尋ねた。
梅子は病院で担ぎ込まれた男性と女性の話を2人に説明した。
「お父さんは何て言ってたの?」
「さあ…話す時間ないから」
「同じ病院にいるのにどうして?」
「向こうは教授、私は一番下っ端のインターンだもの…さあ、今日の復習しないと」
>梅子は心を閉ざしている弓子の事が気になって仕方がありませんでした。

「どうしてその患者を気にするんだ?」
検査室で梅子から話を聞いた岡部が梅子に尋ねた。
「なんだかかわいそうで。どんな事情があったんだろうって考えだすと…」
「食事も喉を通らないか?」
「…いえ、食べてます(照)」
「カエルの子はカエルだな…あんたの親父さんも患者が退院して幸せに暮らして行けるかいつも心配していた」
「でも、あの人には突き放した態度でした」
「自分から心を閉ざしてる相手に何ができる?…古事記を知ってるか?天の岩戸」

食堂。弥生は岡部のセリフに納得すると梅子に天の岩戸の物語を梅子に説明した。
「…それで?」
いまいち、『天の岩戸』の話と弓子の事が結びつかない梅子が弥生に尋ねた。
「岡部さんは梅子に裸踊りをしろって言ってるんじゃないの?」
梅子は慌てて衣服を押さえた。
「…いや、そういう意味じゃなくて」

梅子は弓子がいる部屋に蜜柑を差し入れし、弓子の気を引こうと他の患者と話し始めた。
そして梅子は父・建造の話で患者達を爆笑させることに成功していた。
「で、父は酔っぱらってしまって、そのまま川の中へじゃぶじゃぶと入って行って…歌いだしたんです!」
患者達を更に笑わせた梅子は、弓子も自分の話で笑ったことに気がついた。
しかし弓子は梅子の視線を感じると慌てて毛布で顔を隠した。
「もっと聞きたいですか?父の面白い話はたくさんあって!(笑)」
「・・・・・!」
患者達は梅子のすぐ後に建造が恐ろしい顔をして立っていることに気がついた。
「何をしてる?…川に入って歌った?…誰の事だ?」
「知り合いの人の話です…」
建造は慌ててやってきた狭山を叱責した。
「厳しく指導しろと言った筈だ!!」
すると梅子の話で爆笑していた患者達が梅子をかばった。
「私達が引き止めたんですよ。下村先生の話を聞きたいって」
「…やっぱり私の話か。こんな事をしてる時間があるのか!?自分の仕事をやれ!」
「はい…」
「川には入ったが…歌った覚えはない!」
「歌ったくせに…」
そして狭山からも厳重に注意を受けた梅子は、背をむけて寝ている弓子を見て部屋を出た。
梅子達がいなくなると患者達は弓子に声をかけた。
「あの人はアンタの事を心配してるくれてるのよ?なんとか言ったらどうなの?」

内科の部屋に戻って狭山に注意され、梅子が落ち込んでいると弓子が声をかけてきた。
「どうしました?」
「あの…」
「何でも話してください!」
「あの部屋…あの部屋、替えてください。あの人達、嫌なんです」
弓子はそう梅子に伝えると足早に去っていった。
>それが弓子と交わした最初の言葉でした。

『梅ちゃん先生』第56話の感想とレビュー

今日も結構笑えたシーンが多くて非常に楽しかったです。
いや、ベタなんですけどね、それでも面白いのは演技が上手いからなんでしょうか。
弥生から例えで『裸踊り』を提案された梅子が困ったように胸を隠すのも笑えたけど、弥生の『…いや、そういう意味じゃなくて』が漫画のワンピースっぽいツッコミも秀逸でした。
 安岡家パートが少しずつ進んでいるようで新築セールスマンの加藤さんが未だに出ているのは驚きました。この加藤さん、松子姉さんの事を気になってたみたいでしたが…いまいち、この人のキャラの立ち居地とか必要性がわからん。

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