連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月9日土曜日

梅ちゃん先生 第60回 あらすじと感想(6月9日放送)

第10週『恋の後始末』あらすじ(第60回)

梅子が病室を覗くと弓子が他の患者と仲良く苺を食べている姿をみて梅子は笑顔になった。
>弓子の手術は無事終わり、退院の日が無事近づいていました。

「お世話になりました」
病院を退院することになった弓子が玄関まで見送る梅子に礼を言った。
「これからどうするんですか?」
梅子の質問に弓子は面接を受けたい会社があると伝えた。
「希望さえ持っていればなんとかなるって木がしてきたの…あなたは?」
「もうすぐインターンが終わって医師の国家試験です」
その先の事(何科に進むか)は国家試験に受かってから考えると梅子は答えた。
「そう…それじゃ。ありがと(笑)」
笑顔で去って行く弓子とそれを見送る梅子を狭山は病院の入り口で眺めていた。

「片岡弓子さんからあなたとの間に何があったのか聞かせてもらいました」
病院に戻った梅子に狭山が言った。
「すみません。勝手な事を…」
「いえ。確かに医師に知識は必要です。でもそれだけじゃない。患者と人として向き合う気持ちがなくてはダメだ。僕も下村先生から教わった筈なのに、娘さんから教わるとはね…」
狭山は笑顔で梅子にドイツ語で何かを伝えると部屋を出て行ってしまう。
「『案外あなたは内科の医者に向いているかもしれない』狭山先生はそう仰ったんです」
松岡の説明に梅子は驚いた。
「…僕もそう思いますよ。知識は後でいくらでも補充出来ますからね」
「はい」
梅子が笑顔で返事をすると周りの看護婦達のひそひそと話す声が聞こえてくる。
慌てて梅子は松岡と距離をとろうとするが松岡が心配そうに声をかけてきた。
「どうかしたんですか?」
「知らないんですか?私達が展覧会に行ったり映画に行ったのが噂になっているんです」
「噂?…単なる事実じゃないですか」
「そうじゃなくて私達の関係が…もういいです!」
>こうして梅子の一年にわたるインターン生活が終わりました。

風邪ひいた竹夫は、ビルの下にある坂田医院を訪れるが、看護婦が酒で酔っ払って寝ている医者を起こしているのを目の当たりにして不安になった。
「どうぞ…どうしました?」
医者(坂田医師)は、だるそうに起きると竹夫に問診を始める。
「風邪で吐き気がして…」
「吐き気か…それはいかんな…うっ!!」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫。…で、どれくらい飲んだの?」
「飲んでません…風邪です、僕は」
「診断は、僕がするから」
「できるんですか?」
「できるよ…できるよ…………ZZZ」
「…帰ります」
坂田医師はそのまま腕組をしたまま再び寝てしまったので竹夫は呆れて帰ることにした。

看護婦・野島静子は、診察しないでも分かるからと竹夫に風邪薬を処方する。
財布を忘れた竹夫に静子は会計は今度でいいと伝えるが竹夫は二度と来ないと返答する。
「あら、しらふの先生みないなんて持った無い」
含み笑いをする静子に竹夫は、どう変わるのかを尋ねる。
「それはみてからの…お・た・の・し・み(笑)」
「…そういう人をバカにした態度は好きじゃない」
「そういう子供じみた人でも会社の経営ってできるんですね(笑)」
薬を受け取ると竹夫はドアを思いきり閉めて病院を出て行った。

>梅子は5月に行われる国家試験に向けて猛勉強していました。
「私、寝そう…私が寝たら叩き起こしてね…」
梅子の部屋で共に勉強する弥生がか細い声で梅子に頼んだ次の瞬間、弥生は寝てしまう。
バシ!!すかさず梅子は弥生の頭をノートで叩いて起こした。

>昭和27年7月 季節は巡り、夏がやって来ました。
幸吉の家が建つのを松子と幸吉が眺めていると梅子が国家試験の合格発表から帰ってくる。
梅子は幸吉達が声をかけるも気がつかず沈んだ表情で家に入っていく。
「ねえ、どうだったの?」
祖母・正枝、母・芳子が梅子に心配そうに尋ねた。
「…受かった」
梅子が言うと芳子達だけでなく隣のベランダから様子を覗いていた幸吉が喜ぶ。
建造が家に帰ってきたので、芳子はすぐさま梅子の合格を伝えた。
「…そうか」
「もっと喜んであげたらいいのに…」正枝が不服そうに言った。
「ここで落ちたら目も当てられない。受かって当然だ!」
「…お父さん、いろいろとありがとうございました」
梅子は建造の前に座り直しあたまを下げた。
「…まあ良かったな」
「私、内科に進もうと思います」
「え?内科に?…どうして、内科なんだ!?」
新聞を見ていた建造は驚いて新聞から目を離して梅子を見た。
「私、人が好きなんです。一番、人と向き合えるのは内科だと思うんです」
「しかし…好きなだけじゃ…」
「勉強もします!」
「ふん!…苦労するぞ」
「…反対しないの?」
「お前の勝手だ」
「はい!(嬉)」
「…で、病院はどこにいくんだ?」
「あ、お父さんの(笑)」
「え!?またか!?…断る!」
建造は周りから梅子には苦労をかけられたという声が多いと説明
「これ以上、面倒を抱えたくない!」
「お願いします!帝都大で頑張りたいの!日替わり定食もおいしいし」
「ダメだよ!しつこい!」
>こうして梅子は医者としての第一歩踏み出す事になったのでした。

『梅ちゃん先生』第60話の感想とレビュー

梅ちゃん先生、俄然面白くなってきました。
坂田先生と看護婦・静子さんのコンビの登場でこれから楽しくなりそうです。
今日はコメディ色が強かったけど、終始いい回でした。
真面目なキャラ竹夫と酔っ払い坂田のかけあいは、本当にコントでした。医者が酒で酔っ払って寝ていると知っても診察を受ける竹夫兄さん、お見事です。
それはそうと、工務店の加藤さん、『まだ出てるのかよ』って思って、今日の松子姉さんの視線…まさか?なんか見合いみたいな事も予告で出てたし。
来週は病院内の確執などもあり、さらに期待できます。

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