連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月19日火曜日

梅ちゃん先生 第68回 あらすじと感想(6月19日放送)

第12週『大告白』あらすじ(第68回)

梅子は坂田が留守中に来た男女の縺れを抱えた患者について『男性は胃腸炎、女性は肋間神経痛』にしたと戻ってきた坂田に報告した。
「まあ妥当な所だな。町医者ってのは病気を治すだけじゃないんだ。大学病院は大学病院で組織の事とかいろいろあるんだろうな」
坂田が満足そうに梅子に言うと竹夫が姿を見せた。
「飲みに出たんじゃないんですか?」
「やっぱりみんなで飲んだ方が楽しいと思って酒買って帰って来たんだよ(笑)」
竹夫の質問に陽造が酒ビンを掲げて見せた。
「そうだ!あんた、ここでアルバイトしないか?病院じゃ無給なんだろ?稼ぎたくないか?休みの日とか夜だけでもいい」
坂田が梅子に尋ねた。
「…でも、お金稼いでも使う暇ないし」
「梅子も若い女の子なんだからオシャレして男とデートするとかさ!」
「必要ありません。・・・でもやらせていただきます。勉強になるし、大学病院に来ないような患者さんも来て楽しかったです」
「楽しかったか?・・・そりゃいい!それじゃ!ひとつよろしくお願いします!」
梅子の返答を坂田は喜ぶが竹夫は半ば呆れたように呟いた。
「なにもこんなところで・・・」
>梅子は何か新しい事をすれば松岡の転勤の事から気が紛れるかと思ったのです。

― 帝都大学付属病院の食堂で弥生は梅子の食べているランチを見て驚いた。
「あれ?何だか豪華じゃない?」
「アルバイトで少しお金が入ったの。だから(笑)」
梅子が知り合いの診療所でアルバイトを始めたことを伝えると弥生が不満そうな顔をした。
「何?その顔?」
「いいのかって・・・そんな事してる間に行っちゃうよ?松岡さん」
弥生の言葉を梅子は聞かないフリをして、おかずを口に運んだ。
「うーん!おいしい!(笑)」

梅子が廊下を歩いていると山倉が梅子を呼び止めた。
「梅子さん!本棚を整理していたら要らないのが何冊かあったんでよかったらどうぞ」
「はあ・・・ありがとうございます。でも、どうして私に?」
「内科で一番頼りない人に読んでもらうべきでしょ!それじゃ!(笑)」

梅子が帰宅しようとすると幸吉が加藤と言い合っている場面に遭遇する。
幸吉は、金を返すアテがないので新築の話は無かった事にしてくれと加藤に伝えていた。
それを聞いた梅子は慌てて幸吉に詰め寄った。
「返すアテがないってどういこと?ノブがちゃんと事業計画を書いて…」
「計画があっても実行しなきゃどうしようもないだろ!?ノブに聞いてみな!」
康子の店にいると幸吉から梅子は走って店に向かった。

一方、康子の店では信郎と信郎が雇った木下が酒を飲んで盛り上がっていた。
「和也さん!酒網一本!」
「ノブ君、ちょっといい加減にしなよ?」
信郎の注文を康子は止めようとするが信郎は不機嫌そうに康子に絡んだ。
「親父に飲ませるくせになんで俺はダメなんだよ!?」
「金、持ってるのかい?」
「ああ、親父にツケといて!」
その時、幸吉から話を聞いた梅子が店に入ってきた。
「ノブ!何してるの!?」
「・・・見りゃわかるだろ?飲んでんだよ」
「仕事もしないで昼間っから飲んでんだよ」康子が梅子に告げ口をした。

「ノブオさん、駅前にいい店があるんですよ!これから行きましょうよ!」
「ちょっと!ノブを変なことに引き込まないでください!」
「こんなお目付役がいたんだ・・・彼女ですか?」
「こんな人の彼女なんかじゃありません!」
すると信郎は酒が不味くなったと店を出て行ってしまうので梅子は後を追った。

「ノブは、いつもそう!頑張るって言ったと思ったらもう駄目だとかいって投げやりになって。その繰り返し!何だか進歩がない!」
「ああ、そうだよ!悪かったな!」
梅子の言葉に信郎はやけになって返事をした。
「いつかオジさんを継いで工場をやるんでしょ?そんなことでいいの?」
「だからだよ…借金して工場新しくて人雇って機械入れて…そういうこと親父から任せるって言われてちょっといい気持ちにってた。けどよ、本当に俺にできんのかな?」
「やってみないとわからないでしょ?」
「なんか…自信なくなったんだ…工場背負ってくなんて…自信ねえよ」

その後、家に帰った梅子は山倉から貰ったボロボロになった本を取り出して中身を見た。
>梅子はその几帳面な文字に見覚えがありました。
>梅子は気付きました。松岡が山倉に渡して自分に託した事に。

翌朝、梅子は竹夫が母・芳子に返した手袋を貰い駆け足で大学病院へ急いだ。
「松岡先生、どちらにいらっしゃいますか?」
「それがね、今朝、急にたったのよ・・・」
「・・・そうですか」
梅子は看護婦の返答に呆然となり誰もいない研究室で泣き出すのだった。

― 梅子が食堂で昼食を食べていると弥生が目の前に静かに座った。
「バカ・・・・・ちゃんと言わないから行っちゃったじゃない」
「・・・・」
「はい!あげる」
弥生は自分のおかずのシューマイを梅子の皿に乗せた。
「・・・ありがとう」
>松岡がいなくなってしまった心の隙間を仕事をする事で必死に埋めようとしていました。

梅子が病院からの帰り道、康子の店を眺めながら松岡を思い出しているとノブオの母親和子が慌てた様子でやってきた。
「梅ちゃん!梅ちゃん!ノブみなかった!?」
「どうしたんですか?」
「いないのよ!!・・・こ、これ・・・・!」
和子から渡された紙に書かれた文章『旅に出ます 信郎』を梅子は見て驚いた。
「ええ!?」

『梅ちゃん先生』第68話の感想とレビュー

やけにあっさりと松岡さん、青森へ行ってしまいましたね・・・再び登場するんでしょうか。昨日、今日とわりと内容がギュッと詰まっていて濃いように感じました。
 信郎が雇った木下、本当にどうしようもない度がハンパない(笑)。しかし、公式ページを覗くとキャラ紹介にしっかり名前を連なっていることから、今後も出てくる可能性が高いです。早くクビにしないと安岡家ピンチになるんじゃ・・・
 今日はクールにシューマイを渡したりする弥生が良かったです。変に慰めたり、過剰に煽ったり責めたりしないというべたべたしない弥生の行動が見ていて好感持てました。

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