連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月23日土曜日

梅ちゃん先生 第72回 あらすじと感想(6月23日放送)

第12週『大告白』あらすじ(第72回)

>いよいよ安岡家の新築浩二が始まりました。工場も拡張し、安岡製作所の船出です。
「うーん…作業場、これ、もっと広くなるだろ?」
安岡幸吉は息子・信郎に図面を見せながら難しい顔で尋ねてきた。
「…今更、何言ってんだよ!さんざん話してこう決めただろ?」
その時、工務店の加藤が信郎と幸吉のところへ挨拶に来た。
「お!いいところ来た!この作業場、もっと広くなるだろ?」
「なりません(笑)」加藤は笑顔で即答した。

>下村家では休日を利用して久しぶりに集まって食事をしようという事になっていました。
台所で梅子の母・芳子と祖母・正枝、松子達が料理を用意していた。
玄関から声がするので梅子が戸を開けると松岡が立っていたので驚いた。

松岡を招待した建造は芳子達に松岡を紹介した。
「覚えてるか?梅子が医専の頃、何度かウチに来た…」
「覚えてますよ!お久しぶりです!」
芳子達が笑顔で松岡を迎えた。
「ご無沙汰しております。今日はお招きいただいてありがとうございます」

食事会が始まると建造は家族全員の前で松岡を紹介した。
「松岡君はなかなか研究熱心でな!うちの病院でも期待の人材なんだ」
「最近はどんな研究をなさってるんですか?」
「最近ですか?・・・ドーナツの穴についてですね」
松岡の返答に芳子達は目が点になった。
「まだドーナツにこだわってるの!?」
松岡の隣に座っていた梅子が顔をしかめながら尋ねた。
「まだとは失礼だな。あれから問題は更に発展してるんだ」
松岡はドーナツの穴をどうやって食べるか等を梅子になげかけてくる。
「ドーナツの穴はただの穴、揚げる時に熱が通りやすいようにできてるんです!」
「それと今の命題とは関係がない。『存在と意味』についての哲学的考察なんだ」
「松岡さんっていつもこんなことばかり言ってるのよ~」
梅子が困惑した顔で家族に言ったが建造はイカの煮物を見ながら唸った。
「いや!なかなか面白い考察だ」

仕事のため遅れて到着した竹夫が松岡が座っていることに気がついた。
「松岡さん。お父さんの病院のお医者様」
「松岡さん・・・・あ!・・・梅子の!?」
芳子の説明で竹夫は、目の前に座っている男こそ梅子が惚れた相手だと理解した。
「竹夫、どうなんだ?仕事は?」
竹夫のグラスに建造がビールを注ぎながら尋ねた。
「まだまだです」
その竹夫と建造の会話に松子が笑った。
「フフフ…お父さんと竹夫は同じ話ばかり(笑)『どうなんだ?』『まだまだです』って」

「そう言えば昔、松岡さんと松子の結婚はどうだなんて話したわね」
「僕の知らない所でそんなことが?」
突然、正枝の口から自分の名前が出たので松岡は驚いた。
「松子が自分で結婚相手は決めると言って話が終わったんだ。未だに相手を決められない」
建造が苦々しい口調で松岡に説明した。
「僕は候補から外しておいて下さい。梅子さんとお付き合いしているのにマズイでしょ」
「え!?」松岡の言葉に梅子を含めた下村家全員が驚いた。
「いつか先生にもお話ししなくてはと思ってました…」
「ちょっと待て!今、梅子が『え?』って言ったな!?」
竹夫が松岡の言葉を遮って梅子に確認した。
「だ・・・だ、だって、急に付き合ってるなんて言うから・・・」
「あれ?・・・違いました?」
「え・・・ん・・・うーん・・・」
首を傾け考える梅子に建造は『ハッキリしろ』と迫った。
「・・・私達、お付き合いしてるんですか?」
「そう思ってましたが・・・」
「じゃあ、それで」
「『それで』とはなんだ!?」梅子の態度を建造が注意した。
「・・・だって松岡さんって何考えてのるか、ちっとも分からないんだもの。会っても医学の話がどうとかドーナツの穴がどうとか・・・そんな事ばっかりで」
その後、竹夫は梅子が好きな人が青森に行ってしまったと泣きつかれたことを打ち明けた。
松子と竹夫が松岡の事を知っていたので正枝は感心した。
「私も分かってましたよ…だって松岡さんがその手袋してらっしゃるから。きっと好きな人にあげるんだなって分かったわ」
芳子は、梅子が松岡にあげた手袋を見た。

「松子姉さんも先を越されないようにしないと!」
「越されないわ、私結婚するから(笑)」
松子は加藤と結婚する事になったことを打ち明けた。
「でも大丈夫?あのお母さんがいて…」
「関係ないの。あれから何度も会ったの…あの人がお母さんを大事にする様子を見ていいなって思ったの。…好きになったの!(笑)」
「気に入らん!!・・・俺に何の相談も無く・・・俺は許さんからな!!」
建造は机をたたくと席を立ち上がりどこかへいってしまう。
しかし、建造に構わず芳子達は結婚を決めた松子を祝福するのだった。

― 夕方、梅子は途中まで松岡を見送った。
「ここで結構です…さっきの事はそういう事でいいんですね?僕たちの…その…」
「そういう事で結構です」
梅子の返答に松岡は笑顔になり、帰って行った。

「あの野郎、久しぶりに見たな…」
帰っていく松岡の姿に信郎が気がついた。すると梅子が駆け寄ってくる。
「ノブ!・・・いよいよね(笑)」
「ああ・・・いよいよだ!」
そこへ再び図面を持って渋い顔をして幸吉が現れる。
「加藤さん、どこいった?」
「加藤さんならうちにいるわよ?」
梅子の家で加藤と松子が建造に頭を下げている姿が見えた。
幸吉「なに謝ってんだ?」
梅子「謝ってるんじゃなくて『結婚の許可を下さい』って言ってんの」
幸吉「あいつ、松ちゃんと結婚するのか?!そりゃお似合いだけどな!」
信郎「そうか!それでさっきお前の家から騒ぐ声が聞こえたのか?」
梅子「うん!松岡さんが急に私と付き合ってるって言うし大変だったのよ」
信郎「ふーん・・・そうなのか・・・・・・・・」
「え!?」
幸吉と信郎は間を置いて驚いた。
信郎「・・・お前、そうなのか?」
梅子「うん!」
幸吉「松岡って昔から来てるあの男か?おめでたい事続きだな!お前も頑張らないとな!」
「ふん!俺は仕事だ!この工場でっかくするんだ!!」
ノブオは改築途中の家を見上げた。

『梅ちゃん先生』第72話の感想とレビュー

最初の幸吉×加藤のコントか始まって、終わりまでほのぼのとした展開で楽しめました。
松岡が青森から帰ってきてから、どのくらい時間が経過しているか分かりませんが、幸吉の新築話、松子と加藤の複数回のデートということから察するに結構経ってますね。まだドーナツの穴について研究をしている松岡・・・面白すぎ。
 一方、いきなり加藤の事が好きになっちゃって結婚すると言い出す松子姉さん、梅子の直球「あのお母さんで大丈夫?」には泣けた(笑)視聴者のほとんどの方がそう思ったのでは?
 さて、松岡と梅子の交際宣言に、思いのほか動揺している素振りが無い信郎でした。あれ?梅子に惚れてなかった?それとも、視聴者にもわからないように強がったのかな?
そんな信郎は来週、こざっぱりとした格好で登場するみたい。松岡と衝突するっぽいし。
建造と坂田もやりあうみたいな感じでしたし・・・メチャ期待してます。

PR