連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月25日月曜日

梅ちゃん先生 第73回 あらすじと感想(6月25日放送)

第13週『医師の自覚』あらすじ(第73回)

昭和28年4月
>下村家では晴れの日を迎えようとしていました。今日は松子の結婚式なのです
「わぁ!・・・きれい!」
梅子は松子の花嫁姿をみて驚いた。
「梅子はいつかしらねぇ?」
梅子の祖母・正枝が尋ねた。
「私はまだ先よ!・・・それよりお父さんがお手洗いから出てこないのよ!」

梅子達は建造が立て籠もるトイレの前に集まった。
「お父さん大丈夫ですか?そろそろお父さん、松子が挨拶をしたいって!」
芳子はトイレの戸をノックした。
「挨拶なんかいい!!」
「建造さん、梅子が使いたいんですって!」
「隣でしてこい!」
芳子達の説得にも応じないでいると松子がトイレの前に現れ、三つ指を立てた。
「長い間、お世話になりました。本当に…ありがとうございました」
するとトイレの扉がガチャリと開いて建造が顔を見せた。
「・・・幸せになれ」
「はい。ありがとうございます」
松子の目から涙が零れ落ちると
バタン!・・・再び建造は扉を締めた。
「ちょっと!お父さん!」

>昭和30年3月、松子の結婚から数年、街は整備されて行き集合住宅の団地なども建ち始めていました。人々の生活は大きく変わって行こうとしていたのです。
>電気冷蔵庫や電気洗濯機、TV、これらの家電製品が庶民の憧れとなっていました。
>ここ蒲田も大きな工場から町工場まででき人々のにぎわいが戻ってきました。
正枝はトーストに目玉焼きといった洋食、梅子と芳子は和食の朝食を摂っていた。
「いただきます・・・あれ、お父さんは?」
正枝と芳子は建造が洗濯機を買わないと言って病院に向かったと梅子に教えた。
「…この分だと冷蔵庫やTVは当分、先になりそうね梅子がお金を稼いで買ってちょうだい」
「知ってるでしょ?わたし、まだ無給なのよ?」
「いつになったらお給料出るの?」
「さあ・・・」正枝の質問に梅子は首を傾けた。

>安岡家も新しくなり工場はだいぶ大きくなりました。
>新たな機械も整備され安岡製作所は下請けの仕事が増え続けています。
「きのやん!300個できたら頭まるめといてくれ!」
「はい!」
信郎の指示に従業員の木下が平然と作業をこなしていく。
>安岡製作所のような町工場が増えた事により康子と和也の店は工員達で
>賑わうようになってました。

梅子は苦しそうにしている男性患者の胸に聴診器をあてていた。
「痰が気管の奥まで詰まってますね。注射しましょう。ツッカートネオフィリン用意して」
「はい、先生」
>梅子は先生と呼ばれる事にもすっかりなれ、診察もスムーズにこなしていました。
「ねえ、自然気胸の治療法って脱気療法以外にもあるの?」
梅子は資料室で本棚ごしに松岡に尋ねた。
「空気の量と自覚症状に寄っては脱気しないで見守る場合もあるな」
「そう、ありがと。これで論文まとまりそう(笑)」
>診察だけでなく症例なども更に研究し論文にすることも積極的に取り組んでいました
>論文を書く事は意外に楽しんでいるようです。

「ああいうのもデートって言うの?梅子と松岡さんが部屋にこもって論文書いてる事」
大学病院の食堂で食事をしながら弥生が梅子に質問した。
「デートのわけないでしょ・・・仕事よ」
「じゃあ、あなた達いつデートしてるの?」
「うーん・・・最後にしたのはいつだったかな…確か去年のまだ暑い頃だったから…」
梅子の反応に一緒に食事をしていた山倉が顔をしかめた。
「しまった…100円損したな、こりゃ」
弥生が山倉に尋ねるが山倉は誤魔化そうとする。
「言いなさい」
山倉は梅子と松岡が年内に結婚するかどうか賭けをしていたことを打ち明けた。
「医者が賭け事なんて指定医と思ってんの?」
「看護婦さんと患者さんも何人か参加している・・・すみません」
そんな梅子達が一緒に食事する場面を見た第一内科助教授・重岡は舌打ちをした。

第一内科で重岡は早速、梅子に注意をしようとする。
「下村君、ちょっといいかな?君と松岡君の事なんだが・・・」
「すみません!賭け事になってるなんて知らなかったです!」
「何の事だ!?・・・それより彼と一緒に論文を書くのはいかがなんものか?」
「どうしてですか?」
「彼は第二内科だよ?我が第一内科と研究成果を競ってる相手とあからさまに協力し合うというのは皆に示しがつかない。第二内科は宿敵と認識して今後は控えるように!」
梅子は仕方なく返事をした。

バイトをしている坂田医院で患者の診察が終わると梅子は疲れたように椅子に座った。
「はぁ~!なんだかここにいるとホッとするわ~」
「大学病院ではホッとできないんですか?」
坂田医院で働いている野島静子が尋ねた。
「仕事は楽しいのよ。でもね…」
梅子机に置いてあった箱に気がついた。
「あ!お母さんから預かったおはぎ竹夫兄さんに渡さないと!」
「川野さんの所に行くついでに持って行きましょうか?」
静子はそう言って箱を受け取ると上の階にある竹夫のオフィスへ向う。
入れ違いに強面の大柄の男が病院にやってきた。
男は梅子を見てニヤリと不敵な笑みを見せた。

『梅ちゃん先生』第73話の感想とレビュー

週が変わって松子の結婚からの2年経過。
仕方ない事ですが、時代が飛ぶとナレーションによる説明が多くてちょっと見づらいです。
二年経って変わった事が色々あるようでしたが信郎が雇った木下が“きのやん”と呼ばれて戦力になっていたのは笑えた。あと梅子の祖母・正枝だけトースト焼いてるとか、安岡製作所の3人が朝、工場の前で体操しているとか、細かい面白シーンが結構ありました。
そんな中でも一番面白かったのが、以前にも増して弥生が山倉に対して高圧的なところ。
もう完全に支配されてるといった感じ(笑)

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