連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月30日土曜日

梅ちゃん先生 第78回 あらすじと感想(6月30日放送)

第13週『医師の自覚-第78回-』あらすじ(ネタバレ)

坂田医院では建造が坂田に聴診器を当てられていた。
「鼓動が妙に早いですね…あ、また少し早くなった」
「失礼…私は患者ではない」
「はい!そんな気がしていました(笑)」
坂田は聴診器を外した。
「帝都大学付属病院の下村といいます」
「帝都大学、下村…あ!梅ちゃんの?ハハハそうですか(笑)」
衣類を着る建造に坂田はどういった用件かを尋ねた。
「娘がお世話になっている場所を一度は見せて頂いた方がいいだろうと思いまして」
「なるほど。はい、存分に見て行ってください」
建造は部屋が荒れてる事やアレルギーテストについて尋ねたが坂田は答えをはぐらかした。
「・・・梅子はお役に立っていますか?」
「それはもう!」
「何年経っても半人前でまだまだ勉強が必要です」
「私なんて未だに半人前ですよ(笑)」
「ご冗談を。とにかく梅子はあと数年は手元に置いてやらないといけないと思ってます」
「しかし『かわいい子には旅をさせよ』という言葉もあります」
「それは他人だから言える事でしょう。先程から聞いてるとあなたは多少、いい加減なところがあるのでは?アルバイトをさせていただくのはともかく梅子に余計な事は吹き込まないでいただきたい!では失礼します!」

食堂で定食を食べながら坂田の言葉や近所の人を診察した日の事を梅子は思い出していた。
>梅子は坂田の言葉や蒲田の医者不足の話がなぜか頭から離れませんでした
「どうかしたの?」
ボーッとして揚げ物にソースをかけ過ぎてしまった梅子に弥生が心配そうに尋ねた。
「うん…開業医をやっていくのって難しいのかな?」
「え?開業でもするつもり?」
「ううん!いつも行ってる坂田先生の所、経営はどうなのかなって思って…」
「開業医なんてやるもんじゃないと思うわ!」
「自分の所だって開業医じゃない」
「だからよ!どんなに大変か分かってるから。大学病院は患者さんが少なかろうがお給料は貰えるでしょ?開業すると患者さんの数が直接収入に響くのよ。お店なら呼び込みも出来るけど医者はできないでしょ?評判とか信頼とか時間をかけて高めて行くしかないの」
弥生の話に梅子は小さく頷いた。

>それからの数日、梅子は気持ちを切り替え取り組んでいた論文に集中していました。
ある日、梅子から引き継いだ津田の論文を教授・三枝と重岡が絶賛していた。
「この論文なら第二内科に十分対抗出来ます!」
梅子も津田に続いて書き上げた『脚気』の論文を三枝に提出した。
私も論文できました!脚気についての考察です!
「…ああ、そうか。後で読んでおこう…ご苦労さん」
津田の論文と違い読まれずに置かれたので梅子は気落ちして部屋を出るのだった。

数日後、梅子は資料室で建造と偶然出会った。
「梅子、そこ座らないか?」建造が資料室の席に座りながら梅子に言った。
「病院で油を売るなって…」
「必要なことは話していいんだ!!」
梅子が仕方なく隣に座ると建造は梅子の脚気の論文を机に出した。
「読んだ…ま、あれだ…なかなかよく出来ていた。三枝先生や重岡先生が直しを入れたんだから当然かもしれんがいい論文だった」
「でも、このテーマは新しいものじゃないし…」
「確かにたかが脚気と思われがちだが心臓に与える影響まで深く考察されていて感心した」
「おとうさん…」
「よくここまで来たな…学会で発表するとか新しいテーマとかそんな事はどうでもいい。こうして地道に積み重ねて行くことが医学の発展と自分の医者としての進歩につながるんだ」
「ありがとうございます。初めて…初めてお父さんが褒めてくれた。は…初めて…」
梅子は目を潤ませながら言葉を詰まらせた。
「三枝先生とも話したんだが彼もお前の成長ぶりには満足の様子だ。…助手になれるぞ!
やっと無給状態を卒業だ!これで医者として一本立ちという事だ!おめでとう!」
「はい!・・・・・・・・助手に?」
「そうだ…どうした?」
「あの…私…ごめんなさい!・・・・・私、助手には、なれない!」
「私や三枝先生がお前の成長を認めて…」
「違う!私、開業したいの!蒲田で町のお医者さんになりたい!」
「何言ってる?だいたいいつからそんなこと…」
「はっきり思ったのは今、本当はこないだからずっと考えていたの…でも自分にはできないって諦めかけてた…お父さんが初めて褒めてくれて私にもできるんじゃないかって思えたの!ありがとう!お父さん…私がなりたいのは町のお医者さん、あの町の人達のお医者さんになりたい!研究も大切だと思う、でもそれは代わりにやってくれる人がいると思うの!松岡さんとか…」
「せっかく俺が…」建造は言葉を振るわせた。
「ごめんなさい!」
「勝手にしろ!」
「『勝手にしろ』じゃなくて、『そうしろ』って言って!!」
「言えるか!!」
「お願い!」
「…やっと、やっと俺の期待に応えたと思ったらこれだ!!」
建造は憤怒したまま資料室を勢いよく出て行ってしまう。
しかし、次の瞬間、廊下から松岡の慌てる声が聞こえた。
「下村先生!!!先生!しっかりしてください!!!」
梅子が慌てて廊下に出ると倒れて意識がない建造に松岡が必死で声をかけていた。
「お父さん!!?お父さん!しかっりして!!」

『梅ちゃん先生』第78話の感想とレビュー

冒頭から最後まで面白い展開でした。梅子が建造に懇願するシーンは、ちょっと鳥肌。
しかしです…先週の予告映像で建造が倒れる事を知っていたため、『あ、この後倒れるな』ってなったのでクライマックスではイマイチ盛り上がりに欠けました(゚д゚;
予告で次週の最後のシーンを流すのは、どうかと思います…。ネタバレしすぎ(笑)
ある程度、期待させるところでストップして欲しくないです?
これは民放ドラマでも言えますが…
それにしても、建造は何だかかんだで梅子を可愛がってますね(笑)

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