連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年7月2日月曜日

梅ちゃん先生 第79回 あらすじと感想(7月2日放送)

第14週『巣立ちのとき-第79回-』あらすじ(ネタバレ)

慌てて病院にかけつけた正枝と芳子、松子の前に第二内科の狭山が現れる。
「下村先生には、いつもお世話になっております」
狭山が丁寧に芳子達に挨拶をすると梅子も現れる。
梅子と芳子達を応接室に入れると狭山は建造の病状を説明しはじめた。
「下村先生は脳軟化症です…下村先生にはディアベテスの傾向があり、動脈硬化が進みヒルンの血管がインファルクトして組織の一部がネクローズになってしまったんです」
「は?」(〃゚д゚?
芳子達は狭山のカタカナだらけの説明に眉をひそめた。
「つまりお父さんには糖尿病の気があって、そのせいで血管が詰まってしまって脳卒中を興してしまったみたいなの」狭山の説明を梅子がわかりやすく解説する。
命に別状は無いが入院する必要があると狭山が芳子達に伝えた。

そして梅子は建造が仕事中ではなく自分と話し終えた後に倒れた事を打ち明けた。
「建造さんの血圧のあがるような事言ったんじゃないの?」
「え?そんな…」
「冗談よ(笑)」正枝は笑いながら梅子の反応をじっとみていた。

芳子達は帰えり際に廊下で松岡と遭遇する。
「狭山先生に任せておけば心配ありませんよ。梅子さんも側にいることですし。何か手が足りない事があれば呼んでください」
芳子達が帰るのを見届けると松岡は梅子に話があると資料室に一緒に入った。
「本気なの?開業したいって話…下村先生と話しているのをたまたま聞いてしまって」
松岡の質問に梅子はコクリと頷いた。
「そうしたいと思ってる…」
開業したいと思った理由を梅子は話始めた。
「坂田先生という人に会って、その人がとても尊敬できる人なの…」
「お父さんより?」
「そういうことじゃなくて…なんていうか坂田先生はいつも患者さんのそばにいるの!」
「そば?このぐらいか?」松岡が梅子の目の前に近づいた。
「…そうじゃなくて、気持ちのこと」
「あ、そうか。…大学病院に嫌気がさしたというわけじゃないんだね?」
「大学で研究する事も大切だと思うわ。でも…この間、近所の人を診察したらとても喜んでくれたの。うちの近くにはお医者さんが足りないの。人がどんどん増えているのに医者の数が追いついてないのよ」
「町医者をやる人は他にいるんじゃないの?せっかくこの病院で色々学んできたんじゃないか!下村先生だって助手に昇格出来るように取りはからうって言って下さったんだし」
「それはありがたいと思うわ…でも」
「…本気なんだね」
松岡の言葉に梅子は無言で頷く。
「そうか。君がそこまで熟慮して決めた事なら僕は賛成すべきなのかな?」
「え?本当?ありがとう」
「先生の病状が落ち着いたらもう一度ちゃんと話してみる事だ」
「その話は当分いいの…開業したいと思ったのはさっきまで。父がこんなことになって自分の事をどうこう言ってる場合じゃないわ」
「解せないな…先生が倒れた事と君の進路と何の関係がある?君はあんな事を言った直後に下村先生が倒れたから関係づけて考えているんじゃないか?心理学的に言うと認知バランスの乱れだな…下村先生の病気は脳軟化症だ、前から糖尿の気があって動脈硬化が進んでいた。倒れるのは時間の問題だった。医者なら科学的に考えろ」
「そんなの頭では分かってても…」
「本当に自分の進路として開業する事が正しいのかどうかそれだけだろ?」
「そんな単純にはいかないわ!…解せない?松岡さんは理屈ばっかりだから解らないのよ」
「そうか…悪かった」
梅子の言葉にイラっと来た松岡は部屋を出て行こうとした。

松岡がドアを開けると山倉と弥生がドアの前でへばりついていたので梅子は驚いた。
「立ち聞きしてたの?」
「君たちが何だか深刻な顔で行くから」
「開業は辞めといた方がいいわよ…ホント大変だから…」
「その話はこないだ聞いた…」
山倉と弥生は建造の担当する患者の入れ替えが行われると梅子と松岡に話した。
「そうか。ケンカしている場合じゃないな」
松岡が梅子の顔を見ると梅子は『うん』と返事をした。

早速、第一内科で重岡が第二内科の患者を数名を担当する事になったと説明する。
重岡は第二内科の患者を担当し、重岡の患者を梅子が担当するよう命じた。
「風邪をこじらせて肺炎を起こしている。さほど難しい状態ではないが注意は必要だ」
助手への昇格の試験のかわりだと思えと重岡がハッパをかけた。

― 梅子は重岡と交代し担当することになった患者・並木涼子に会いに行った。
「下村です。重岡先生に変わって担当することになったので、よろしく」
「はいはい、重岡先生は第二内科から任された患者の方が大切なんでしょ?…病院に長くいるといろいろと耳に入るの(笑)」
梅子は涼子の言葉に苦笑すると後ろに飾ってあった写真立てに気がついた。
「あ、かけっこが得意なの?」
「かけっこって…小学生じゃあるまいし(笑)…短距離走よ。治ったらまた大会に出るの。去年準優勝だったから次こそ優勝したいの!」
「私は足が遅かったからかけっこは、いつもビリ…早い人が羨ましかったわ~」
「走るって気持ちいいよ。風と一緒になれるの。今度の大会が高校最後なの!間に合うように退院したいの!お願い!!」
「わかった!一緒に頑張りましょう!あれコレの人は?」
梅子は別の写真で涼子と一緒に写る男性のことを質問した。
「彼氏」
「ふーん、進んでるのね・・・」
「あら普通よ?将来結婚するの!」
「いいわね、いろいろと夢があって」
「先生にも夢はあるでしょ?松岡先生と付き合ってるんでしょ?結婚するの?」
「そんなこと…わからないわ(困)」
「照れることないじゃない(笑)…あ~あ早く退院して思いっきり走りたいな~」
>この少女の病気を治して夢を叶えてあげる…
>今はそれだけを考えようと梅子は思いました。
― 梅子が歩いていると狭山と山下が慌てて建造の病室に向かっていたので梅子も気になり一緒に建造の病室へ入った。
すると看護婦達に反して無理やり起き上がろうとしている建造が見えた。
「私はもう平気だと言ってるだろ!!どけといってる!!」
梅子も狭山達と一緒になって建造が起き上がるのを阻止した。

PR