連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年7月5日木曜日

梅ちゃん先生 第82回 あらすじと感想(7月5日放送)

第14週『巣立ちのとき-第82回-』あらすじ(ネタバレ)

梅子は押しかけてきた芳子達をとりあえず別室へ連れて行き座らせた。
「開業の話は今はいいの。開業したいって気持ちが消えた訳じゃないのよ」
「じゃあ、なに?」松子が不思議そうな顔をした。
「お父さん、よく『勝手にしろ!』って言うでしょ?この間も私が開業したいって言ったら言ったの『勝手にしろ』って…」
「じゃあ、勝手にすれば医院じゃないの?」
梅子の祖母・正枝が面白くなさそうに言った。
「ううん…今度はちゃんと認めて欲しいの。『そうか。わかったやってみろ』って応援して欲しいの。お父さんは医者として色々な事を教えてくれた。この病院でも色々お世話になったの。もし私が開業医としてやっていけるとしたら、それはお父さんのおかげなの…なのにお父さんに認められないまま開業医になるなんて私はイヤ…。
だからお父さんの病気が良くなってちゃんと話すつもり」
「…そう、なんだか大人になったわね、梅子も」
芳子達は梅子の成長に嬉しくなった。

突然、病室に梅子や芳子、正枝、竹夫、松子が入ってきたので建造は面食らう。
「そうだ!何か甘い物を食わせてくれ」
病状に変わりはないと説明する建造は甘いものが食べたいと言い出す。
「何言ってるのお父さん、糖尿なのよ?」
「饅頭一つでいい!少しくらい食べた方が精神的に良いんだ!」
「それより婦長さんが言ってた『あれ』ってなんなの?」
梅子は建造が婦長に何か秘密を握られている話を暴露した。

梅子は風邪をこじらし肺炎になっていた入院患者の並木涼子の病室へ向かった。
「調子はどう?」
「うん、いい感じ!キャラメル要る?」
そう言って涼子は梅子に渡そうとするがキャラメルは落ちてしまう。
その時、梅子は涼子がよく物を落としている事に気がついた。
「…涼子ちゃん、腕に力が入らないの?」
「う~ん、そうね。入院してるし体がなまっているからかな(笑)」
「…そう、早く退院しなきゃね!」

病室に坂田が入って来たので建造は驚いた。
「これは、つまらん物ですけど…退院したら飲んで下さい」
坂田は酒が入った紙袋を建造に見せた。
「どうも。…私の事は梅子から?」
「いや、別の人からたまたまです。…色んな人が来てるようですね?」
坂田は病室に飾ってある花瓶や見舞い品を見渡した。
「まあ、付き合いがいろいろあるんで…」
「私が入院しても誰も来てくれないな…せいぜい2~3人ってとこですか」
「ご家族は?」
「独り身は気楽で良いと思ってました。今でもそう思ってるんですけど…梅子さんを見て初めて思いました。家族がいれば良かったかなと。貴方が少し羨ましい。あんないい娘がいて」
「…いたらいたでやっかいです」
「じゃあください」
建造は坂田の言葉に驚くがすぐに坂田は冗談だと笑った。
「とにかくこれだけは言えます。あんな良い娘がいるだけでありがたいと思った方がいい!」「梅子に口添えして欲しいと言われたんですか?」
「梅子君はそんな事言いませんよ。多分、あなたの病気が治ってから改めてちゃんと話をするつもりだったのでしょう。…娘が何をしようといいじゃないですか!?ヤクザものと一緒になりたいというならともかく『開業医になりたい』なんて立派な事を言うなら『よし頑張れ』と背中を叩いてやればいいんだ!」
「私は『勝手にしろ』と言ったんだ」
「そう言う言い方をするな!ちゃんと認めてやれ。逃げるな!」
「逃げる?その言い方は聞き捨てならん!!」
「悔しかったらほれ!殴ってみろ!」
坂田は建造に近づいて頬を前に出した。
「クンクン…あんた、酒を飲んでるのか?」
「そうですよ。酒が飲めるのが羨ましいですか?」
「別に…」
「糖尿なら甘い物を止められてるいるんでしょうな」
坂田がポケットから饅頭をとりだすのをみて建造は激しく動揺した。
「うん!うまい!…父親の事がどうでもよければ親父なんか放っておいて好きにする
しかし、梅子君はあなたの事を愛してるから…愛してるから…パクリ!」
坂田は饅頭を口に入れると食べながら病室を出て行った。

梅子は涼子の手足の検査を行っていた。
「涼子ちゃん、手足にあまり力が入らないでしょう?」
1ヶ月前からよく物を落としたり歩きにくそうにしていたと涼子の母・栄子が答えた。
「でも、それは体が鈍って…」
「そうじゃないわ…あなたはギランバレー症候群という病気です」
梅子はギランバレー症候群とは手足のしびれや筋肉の低下を起こす病気でまだ原因はまだわからず風邪などの発症するケースが多いと涼子と栄子に説明した。
「きっと肺炎を起こしている間に懸かったんだと思います」
「…次の大会に出られる?」
涼子の質問に梅子は無言で首を横に振った。
「しょうがない!じゃあ、その次を目指すわ(笑)頑張って治すからそしたらまた…」
「症状が出て一月経っても治らないという事はこのまま完治しない可能性が高いわ」
「それじゃ…」
「陸上は…諦めて下さい」
梅子は普通に走るくらいは出来るが大会で優勝を目指す事はとても無理だと伝えた。
「…そうなの?…フフ、そうなんだ…人生ってこんなこともあるんだね?彼氏にはふられるし夢は壊れるし(笑)」
「元気を出して!そのうちきっといいことあるわよ!」
「…親としてはそう言うしかないわよね」
涼子が寂しそうに言うと栄子はギュッと涼子を抱きしめた。

梅子は気落ちしながら資料室に入っていった。
「どうかした?」
先に資料室で調べ物をしていた松岡が梅子の様子に心配して声をかけた。
松岡に気がついた梅子は、無言で松岡に寄りかかった。

『梅ちゃん先生』第82話の感想とレビュー 

笑いがほとんどない今日の梅ちゃん先生。
家族が言うように梅子が成長したという事がかなり伝わる回でした。
笑えたのは坂田が饅頭を食べたときの建造の小さい「あ…」(笑)
 とにかく梅子がギランバレー症候群で陸上NGと伝えるあの医者としての毅然とした態度に切なくなりました。
ハンマーで叩いて『脚気ですね』とか言うのかと思った(-_-。)
重岡先生の助教授としての立場がピンチになるかな。

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