連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年7月18日水曜日

梅ちゃん先生 第93回 あらすじと感想(7月18日放送)

第16週『ふたつの道-第93回-』あらすじ(ネタバレ)

「早野さんに娘さんが…」
驚く梅子に咲江は娘を寂しがらせないように海外から写真を送っていたことを話した。
「で、その小夜子さんはどこに?」
「それが何年か前に急に裁縫が教えられなくなったって連絡がきて何か事情があって家を出たみたいなんです」
「どうして娘さんがいないなんて…」

― 仕事中の竹夫のオフィスに坂田医院で働く野島静子が現れる。
「こんにちは」
「悪いけどこれから飯なんだ…」
竹夫はオフィスを出ようとする部下達に止められる。
「駄目です。せっかく俺たちが気を利かせて出て行こうとしてるのに」
部下の森下達はそう伝えるとさっさとオフィスを出て行ってしまう。
「…変な気を使うな」
「ありがたいです。2人になりたかったら…」
すると静子は竹夫に1万5千円を貸してほしいと言い出す。
「どうして俺に?坂田先生にかりればいいじゃないか」
坂田はそんな大金を持ってないし余計な心配はかけたくないと静子は伝える。
「俺にはいいのか」
「心配してくれるの?」
「そりゃ急に金貸せなんて言われたら…何に使うんだ?」
「理由は聞かずに貸して」
「それは無いだろ!」
「理由によっては貸してくれないの?」
「だから聞いてるんだ。田舎のお母さんが病気だとかいうなら貸してやるよ。でも男に貢ぐとかいうなら貸せない。そう言う事だ」
「そんな男いないわ…いいわ、もう…」
静子は肩を落としオフィスを出て行こうとしたので竹夫が遮った。
「金ぐらいある。ケチで言ってるんじゃない。ただ金の貸し借りをすると人間関係が…何て言うか他人行儀になるだろ?」
「元から他人行儀じゃないの、私達」
「…分かったよ貸してやるよ」
竹夫は自分の机に戻り財布を取り出した。

― 次の早野新造の往診日に梅子はもう一度アルバムを見せて欲しいと頼んだ。
「この間みただろう。そんなに珍しいか?」
アルバムをめくる梅子に新造が尋ねた。
「いえ、想像しているんです。どんな気持ちで早野さんがこの写真を撮ったんだろうって
この写真の早野さんはみんな笑顔…お父さんは元気でやってるそういってるんですね
そう伝えたかったんですよね?小夜子さんに」
「どうして小夜子のことを…」
「たまたま聞いたんです。小夜子さんに見せる為にこの写真を送っていたんでしょう?」
「・・・・帰ってくれ」
早野は梅子に吐き捨てるように言うと布団をかぶった。
そして帰り際、新造の妻・妙子が悲痛な沈痛な面持ちで言われる。
「どうしてですか?…どうして、そんなにウチの事かき回すんですか?」
「わたし、そんなつもりは…」

― 病院に戻ってくると落ち込む梅子に看護婦として同行していた相沢が梅子に言った。
「あの奥様の仰る通りです。人が忘れたいと思っている過去をほじくりかえすということがどういうことか…心に麻酔無しでメスを入れるような事かもしれないんです」
>『自分はとんでもない事をしてしまったのかもしれない』
>梅子はそんな思いにとらわれました


梅子が病院の前にいると怒った様子で安岡製作所の工場から信郎が飛び出てきた。
信郎は大きい機械を導入しようとしたが幸吉に反対されたことを説明した。
「いいじゃない。そうやってケンカをするってことはお互いに未来が見えてるってことでしょ?世の中には過去の事にとらわれてそこからなかなか先に進めない人達がいるのよ…私…そういうのってよくないって気がしてた…人は前を見て生きてなきゃって」
「そうなんだろ?」
「ほら鯛焼きってアンコが入ってないと美味しくないでしょ?…人によっては過去がアンコのようなモノになってる場合もあるんじゃないのかな…過去があるから今のその人があるんだとしたら、こころの中のあんこを勝手に引っ掻き回しちゃいけないのよ」
「そうだな、俺のあんこは過去じゃなくて未来の夢だけどな(笑)」

― その日の夜、梅子は一人で再び早野宅を訪れた。
「お詫びをしにきたんです。余計な事をしてスミマセンでした」
梅子は妙子に深く頭を下げた。
「どうしてあなたが私達の事をそんなに…」
「私は、ただご主人に病院に戻って治療を受けて欲しくて…でも今はそれが正しいのか分からなくなりました。病気の苦しみも心の苦しみもどっちも辛い事ですよね。なのに私は病気を治して欲しいばかりにご夫婦の心を辛い目に遭わせてしまったんです。本当にごめんなさい」
「うちの娘とよくにてるわ。あの子もまっすぐな気持ちの優しい子だった…主人は家中のアルバムから小夜子の写真は剥がして捨てろと言いました。でも私はどうしても捨てられずに一枚だけ…娘の小夜子です。」
小夜子、妙子、新造の3人で写っている写真を梅子に見せた。
「…何があったんですか?」
妙子は小夜子が付き合っていた男性(前田)が新造の言い争いになってしまい、小夜子は悩んだ末に前田と家を出て行ってしまったことを梅子に打ち明けた。
「それで小夜子さんは今は?」
「あれ以来、すっかりもう音信不通で…主人は仕事柄長い間家を空ける事が多かったんです。引退したらうちで小夜子とゆっくり過ごすんだって楽しみにしてたのに…やっと主人の夢がかなうとおもっていたのに…」
梅子はもう一度、小夜子と写る早野の写真を手に取ってよく見た。
「会えたら良いのに…」


『梅ちゃん先生』第93話の感想とレビュー

てっきり小夜子さんは、この世にいなくなった存在だとばかり思ってました。
なので梅子が小夜子についてズケズケと喋りだしたときには「やめてー!」って心で叫びましたよ(笑)梅子の鯛焼きのアンコに例えた話はどうなの?とか思いました。看護婦として入ってきた相沢さんの「麻酔なし」の例えの方が上手かったですね。
一方、竹夫と静子もなにやら伏線が出てきて何か起きそうで楽しみです。

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