連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年7月19日木曜日

梅ちゃん先生 第94回 あらすじと感想(7月19日放送)

第16週『ふたつの道-第94回-』あらすじ(ネタバレ) 

梅子は家を出て行ってしまった早野新造の娘・小夜子を探すよう兄・竹夫に頼む。
「お前な…そうやって俺に頼めば自動的に答えが返ってくると思ってるだろう?」
しかし竹夫は文句は言うものの妹の依頼を引き受ける。
「美味しいものご馳走するね」
「ビフテキだ!(笑)」
その時、坂田医院で働く野島静子がオフィスに入ってきた。
「これ、一万五千円…ありがとうございました」
「…どういたしまして」
野島静子は封筒を竹夫に渡すとすぐにオフィスを出て行ってしまう。

階段を下りて坂田医院に戻ろうとする静子を梅子が呼び止め大金を借りた理由を尋ねた。
「お兄さんに言わないで…昔の男が急に現れてお金に困ってるって泣きついて来たんです」
静子は渡しに行ったが男がケンカをして既に警察に捕まっていたと説明した。
「そうだったんですか…よかったですね…って言っていいのかな…?」
「いいんです。良かったんです。もう忘れたい男だったから…つきまとわれるくらいなら手切れ金のつもりで渡そうと思ったんです」
「…なんだよそれ」階段を降りてきた竹夫が現れた。
「立ち聞き?」('v')
「いや…千円多かったから」
「利子よ」
「俺からは金を引き出すだけか…」
「引き出すだなんて。ちゃんと返したでしょ?」
「心外だ。それじゃ俺がせいぜい金を貸すしか能がない男みたいじゃないか!」
「…ごめんなさい」静子が竹夫に謝ると坂田医院に入って行ってしまう。
「…私、静子さんが竹夫兄さんに訳を話したくなかった気持ちわかる気がする」
「なんだよ?」
「しらない!」

― 帝都大学付属病院では山倉が松岡に坂田の印象を尋ねていた。
「別に…他人がどんな生き方をしようが自由だ」
「いいのか?ああいう男が色んな女の心を引き付けているんだぞ。梅子さんや弥生さん」
「変な想像しないで。私は坂田先生と何も無いんだから!」
2人の会話を後ろで聞いていた弥生が呆れながら部屋を出て行った。
「何の変哲も無い場末の診療所だった。梅子さんがどういう影響を受けたって言うんだ」
「診療所じゃなくあの坂田って人だ。あの人が梅子さんに開業医になる決心させたんだ」
「僕の知らない所で彼女にそんなことがあったんだな…」
「君はさっき『他人がどういう生き方をしようが自由だ』なんて言ったけど梅子さんにもそう言う事が言えるのか?そんな他人行儀な事で結婚しようだなんて言えるのか?」
山倉の言葉に松岡は言葉を失った。

松岡は患者である早野についての進捗状況などを教えて欲しいと梅子に電話した。
梅子は早野には娘がいて、今、その娘を兄に探してもらっていると松岡に報告する。
「?…僕は早野さんを病院に戻してくれと頼んだんです。ちゃんと治療の必要性を説いて」
「だからそういう理屈の問題じゃないんです」梅子は口では説明しにくいと松岡に伝えた。
「…やはり僕に知らない世界があるということか…」松岡が呟いた。

坂田がパブを訪れると松岡がムスっとした表情で座っていた。
「君…どうしてここに?」
松岡は坂田医院で女性従業員から貰った名刺をポケットから出した。
難しい顔で黙って座っていたと女性達が松岡について坂田に説明した。
「…君、そんな黙ってるなら何で来たの?」
「こういう所で女性と語らいながら飲んだら何かが変わるのかなって思いまして…」
松岡はそういった事が苦手だと言うと坂田が正面に座った。
「ああ、そうか。よし!じゃあ語らおう!」
「…僕はどうも人間味が足りないというか理屈ばかり人の心が分からない所がある。…らしいんです。多分、僕は梅子さんの事なんかちっとも理解出来てないんです」
「いや、男と女なんてそうそう理解し合えるもんじゃないよ。その理解し合えないからこそ起こるあるいは楽しむのが人生だ。」
「いや、問題はそれだけではないんだ。他にも緊急課題がありまして」
松岡は担当していた早野の話を坂田に伝えた。
「治癒の見込みは?」
「最近、研究されている抗悪性腫瘍薬を使えばまだ希望はあります。」
「僅かな可能性に懸けて辛い治療を受けるより自分の家で死にたいという気持ちは分かる」
「はあ!?あなた医者なのにそんな事を!」(#`Д´)ノ
「人はね、どうせいつか死ぬんだ。好きにさせてやるべきだよ」( ´∀`)
「そんないい加減な!医者の言葉とは思えませんね!失望しました…あなたが梅子さんに色々な影響を与えてるらしいと聞いてどんな人だろう思いましたが」
「失望ね…安心したんじゃないか?」
「それだ!!そのああ言えばこう言う口の巧さ!」
松岡はそれがあれば早野を病院に残せたと悔しがった。
「あなたはその口の巧さで梅子さんを引き付けて影響を与えてるんだ!」
「…焼きもちか?君はね、十分人間味がある」
「どうせ僕は人との距離の取り方も知らない未熟者です。あなたみたいな人は結婚生活も円満なんでしょうね」
「俺はね…独り身」
「え!?どうしてですか!そんなに女性にモテたらいくらだって結婚できたでしょう!」
「君ね、表面上うまくやるというのと本当に心を通わせるというのは違うんだ。君も心配するならそっちだろ。梅子君や患者さん達と本当に心を通わせる事ができるのかどうか、それはね口の巧さは関係ないぞ」
「……心を通わせる。未知の領域だ」
「フフ(笑)君は本当に梅子君の子が好きなんだな…」
カシャーン!!松岡は持っていたグラス落とした。
「面白い男だな君は。どうだ?もっと飲むか?よし!乾杯しよう!この人の奢りね!」

― 翌朝、梅子が病院のドアを開けると松岡が入り口で寝ていたので梅子は驚いた。
「あ!え!?…松岡さん!?大丈夫ですか!?…お酒臭~い!」Σ(゚Д゚○)
梅子は松岡を診療所のベッドに寝かせた。
>梅子は松岡のそんな姿を初めて見ました。
「大丈夫ですか?」
梅子が松岡の目を開いて診察を開始すると松岡が目を覚ました。
「あれ?梅子さん?…あの僕は…梅子さんと…」


『梅ちゃん先生』第94話の感想とレビュー

回を追う毎に松岡の不器用さぶりが魅力的になるのは何故?(笑)
最後に病院の前で力尽きる松岡、ちょっとリアルな寝方でした。自分も昔よくあったな~。
松岡も坂田と出会ったことによって何か医者として一皮剥けるかのようなエピソードでした。
で、昨日気になった静子がお金を借りた理由があっさり明らかに。案外大したことない理由でした。その昔の男とやらは、後々に登場するのかな?
妹の頼みを何やかんや言っても引き受ける竹夫、静子に男気を見せる竹夫・・・かっこよすぎ。

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