連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年8月3日金曜日

梅ちゃん先生 第107回 あらすじと感想(8月3日放送)

第18週『大切な人-第107回-』あらすじ(ネタバレ)


警察署を訪れた梅子は叔父陽造に会わせて欲しいと願い出るが断られていた。
「お願いします!叔父に会わせて下さい!」
「駄目だ!立花は取調中だ!帰れ!」
梅子は肩を落として帰宅していると偶然に信郎と出会う。
「おう梅子。…叔父さん、大変だな」
「今、警察に行って来たの。面会したいって言っても取り調べ中だから駄目だって…私…叔父さんがそんな悪い事するとは思えないの!きっと何か事情があるのよ」
そして梅子はそのまま沈んだ表情で自分の病院へと歩き出した。
「…診察あるから」
信郎はしばらく心配そうに梅子の後姿を見ていた。

>梅子は自分に出来る事がないか懸命に考えていました。
夜、梅子は祖母の正枝を自室に招き、叔父と父親について話を尋ねた。
「こんな事、お婆様に聞いていいのか…でもお父さんには聞けないし…陽造叔父さんのこと…お父さん、どうしてこんな事まで…叔父さんは実の弟なのに…」
梅子の心配そうな顔をみて正枝は建造と陽造について話はじめた。
「建造さんも辛いのよ…陽造さんお金の事でこれまでにも時々建造さんに面倒かけてた。あの人調子がいい時はいいんだけど駄目な時はとことん駄目だから。そういうところがなぜか父親に似たのよね…」
「父親って…お父さんの叔父さんの…?」
「そう。梅子のおじいちゃん。…建造さんと陽造さんの家はお金に困ってたの。勉強ができる建造さんをそのままにしておく事は不憫だってことで10歳の時に下村家に養子に出したの。その頃はとっても仲のいい兄弟だったわ。建造さんが医大に通いだした頃、陽造さんがひょっこり尋ねて来たの。それから時々、借金をしに来るようになったわ。建造さん、文句を良いながらお金を貸してあげてた。私には言い辛かったのね…自分で働いて一生懸命お金の工面して…私、見るに見かねてお金を出してあげた…それから陽造さん私の所へちょくちょく来るようになったわ。建造さんは嫌がってたけど、私ね…もう一人息子ができたきがしてちょっと嬉しかったの。それに…一人だけ養子にしたのは私のせいで…2人の間に溝を作ってしまったじゃないかって…建造さん…そういう私の気持ちを多分分かってるんだと思う。
だから陽造さんに必要以上に強く当たるんだと思う」

陽造は一人書斎で陽造と幼い頃に仲良く枝を使って遊ぶ姿を思い出していた。
『兄ちゃん待って!』
『えいえいえい!』

― 梅子は再び警察署に行き、陽造に会える様に頼んでいた。
「何度でも来ても駄目だ!帰った帰った!」
「お願いします!少しでもいいから叔父に会わせて下さい!」
「駄目だ!帰れ!」
追い返された梅子は警察前のベンチで途方に暮れていると雨が降ってくる。
傘を持って無い梅子はずぶ濡れになるが、しばらくすると信郎が傘を持って現れる。
「ノブ…」
「何やってんだ…こんなに濡れて…しょうがねえ奴だ」
信郎はタオルを差し出すが梅子は首を横に振った。
手にしていた傘を信郎は梅子に渡すとタオルで梅子の服を拭い始めた。
「でも分かるよ…梅子は叔父さんを助けたいだけじゃなくて自分の親父さんや他の皆の事も考えてんだよな…梅子はそうやって人の心配してるのが似合うよ」
「え?」
「お前はそうやって患者とか周りの人とかいつも皆の事を心配してる…何だか自分も所詮その中の一人なんだなって気がしてくるんだ。だから俺…梅子と結婚する気があるかって聞かれて、そんな訳ないって答えちまった」
「え?そういこと?…何よ…私、ノブに嫌われたかと思った」
「バカ。そんな訳ないだろ(笑)」
「…どうして来てくれたの?…傘」
「梅子のやってる事の手伝い位はできると思って…お前も俺のやる事手伝ってくれんだろ?」
「うん」
「…じゃあ、また親父達が見合いとか言い出す前に結婚しちまうか」
「うん・・・・・・・・・・・え!?」
「嫌か?」
「何かその言い方…」
「どんな言い方ならいいんだよ」
「さあ…もっと他にあるでしょ?気の利いたこと」
「言えるかよそんな事!」
信郎は立ち上がった。
「バカ(笑)」
「…で、答えはどうなんだよ?」
「今、言った」
「『バカ」って言うのが?」
「うん」
「ふん(笑)」
信郎は梅子を両手で抱きしめた。
「…それじゃ、わかんねえよ」
「…ずっと…ずっと一緒にいて」
「ああ…」

『梅ちゃん先生』第107話の感想とレビュー

突然、はじまった梅子と信郎の恋愛…ちょっと!ちょっとちょっと!状態ですが…まあ、実は昔から相思相愛だったという事で。
しかし、松岡とのエピソードが面白かっただけに、できたらもう少し時間と話が欲しかったかも。あと気の利いた事を言わないのは信郎らしくていいんですが、抱きしめるのは信郎らしからぬ行動かと。その点、梅子に抱きつかれて硬直した松岡の方が良かった。
ただ、信郎の勇気には恐れ入りました。いや、あれで逆に梅子が『そんな訳ないじゃない』とか言おうモンなら(笑)とりあえず、幸吉と建造はめでたく親族になるわけですね。
梅子を迎えに行くのに一応傘とタオルを持っていく信郎、わりとしっかりしてる(笑)

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