連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年8月6日月曜日

梅ちゃん先生 第109回 あらすじと感想(8月6日放送)

第19週『新しい家族-第109回-』あらすじ(ネタバレ)

信郎と結婚する事を聞きつけた康子と和也が下村医院に訪れる。
梅子達の結婚に驚きつつ、二人はご祝儀代わりに健康診断を受けに来たと言い出す。

安岡製作所では、幸吉や信郎が納期に追われていた。
幸吉と信郎は新しく人を雇うかどうかを話し合うが熟練した職人はすぐに給料がいい工場に行ってしまうから難しいと結論に至った。
「これな!集団就職の若いのを組合でまとめて採用しようって話があってな!この際、若いのを雇って一から育てるしかねえか…」
幸吉は机から一枚の紙をノブオに手渡した。
「時間懸かってもそれがいいのかね…」

昼休みになると梅子が工場の前にやってきて信郎を呼び出した。
「…私がノブの方で暮らすとなると…食事ってどうするのかな?」
「うちで食うんだろ?」
「誰が作るの?」
「お袋だろ、そりゃあ」
「私が創らないとまずいんじゃないかな?」
「今だってお袋が家族の分ときのやんの分を一緒に作ってんだよ。梅子一人増えたって手間は一緒だろ?梅子、料理苦手なんだろ?」
梅子は幸吉や和子の前で料理を一生懸命練習すると約束した事を信郎に言った。
「だからやらなきゃ…やっぱり嫁だから…」
「嫁か…なんか照れるな…嫁(笑)」
「フフフ、何よ(笑)」
「いや何よじゃねえだろ…俺の嫁なんだから(笑)」
「そうよね旦那…(笑)」

>そして半年あまりが過ぎ、いよいよ梅子の結婚式の日が近づいていました。
昭和31年2月末のある日、出された夕食を目の前に建造がしみじみと言った。
「梅子の料理の毒味役をさせられるのももうすぐ終わりだな…」
「すいません、とんでもないものを色々と食べさせて」梅子が建造に詫びた。
「今日は大根を酒粕で炊いたのよ。さ、いただきましょう」
建造は大根を一口食べると仏帳面で感想を言った。
「ま、なんとか食えるとという程度だ」
「お父さんにしては最大の褒め言葉よ(笑)
「ありがとう。これでなんとか格好がつくかな」
「…あの親父に食わす料理なんて手抜きでいい」

「ごめんくださーい」陽造が下村家を訪ねてきた。
>陽造は梅子や建造の奔走によって訴えが取り下げられ釈放されていました。
酒を持ってきただけと帰ろうとする陽造を梅子達が引きとめるが陽造は遠慮する。
しかし建造が現れ家にあがっていくように言ったので陽造は上がる事にした。

陽造や芳子達は梅子と信郎が結婚することになった経緯を聞きたがるが建造が立ち上がる。
「そんな話聞きたくない!」
そして建造は縁側で一人、梅の花を見上げた。
「おい!そんな所でなにしてんだよ!へへ!近頃、おとなしいじゃねーかよ
梅ちゃんを嫁に出すのは嫌だなんて言い出すじゃないかと思ったけどよ(笑)」
幸吉が干物をかじりながら機嫌よく建造に話しかけてきた。
「本人同士の問題だ…」
「俺と親戚同士になるのはいやじゃねーのか?」
「嫌だが仕方ない」
「なんだと!こっちだってな…いや、やめておこう。憎まれ口くらい許してやるよ。そっちが手塩にかけた娘をいただくんだからな」
「いただくとはなんだ!お前にやるわけじゃない!」
「ノブと結婚するという事は安岡家に貰うってことだろ」
「ふん!!…ところで2人が住む部屋はどんな部屋だ?」
幸吉は2階にある4畳半の信郎の部屋だと建造に伝えた。
「狭いな!建て増しでもしたらどうだ?」
「あいにくそんな金はねえよ」
「釣った魚にえさはやらない…か」
「だったらてめえのところで建て増しの金を出せ!」
「なんでお前の家の建て増しを俺が!…めでたい日の前にけんかはやめておこう」
「そういうことだよ。そいじゃな(笑)ふふーん♪」

往診にきた梅子に寝たまま早野新造は弱弱しく話しかけた。
「梅子先生が結婚するって聞いてね…どうしても相手の人を見たくなってね…」
「どうぞ見て下さい」
新造は妻・妙子に首を支えてもらって梅子が連れて来た信郎を見た。
「思ったより長く生きられたのは神様があなたを見せてくれようとしたんでしょうね。この人は私が一方ならぬお世話になった人なんだ。私が言うのも変だけどくれぐれも宜しくお願いしますよ」
「はい。わかりました」
信郎の返答に新造は満足そうに小さく首をうなづいた。

工場の前まで戻ってきた信郎は梅子に早野新造について尋ねた。
「あの人、悪いのか?」
「うん、がんが全身に転移しているから本当は体中凄く痛いと思うの…」
「…けど梅子だってあんなに普通に接して…」
「医者だから」
すると安岡製作所から作業員風の男性が大勢出て行き和子が声をかけてきた。
「ノブ!梅ちゃん!大変だよ!!」

信郎と梅子が信郎の部屋に行くと部屋は家具一式で埋まっていた。
「梅ちゃんのお父さんからだよ」
「あの親父…嫌がらとしか思えねー!」
家具で埋め尽くされた部屋を見て幸吉が舌打ちをした。

建造は正枝と芳子に嫁入り道具を用意するのは父親としての役目だと説明した。
「置く所がないことにはしょうがないじゃないですか?」
「梅子をお嫁に出したくなくて駄々こねているのよ…」
「違います!梅子!いらないなら捨てろ!」
「ううん、お父さんにはコレまでさんざんお世話になって来て、あんな立派な嫁入り道具まで用意してもらってすごく嬉しいです。ありがとうございます。大事にします。」
梅子は丁寧に建造に礼を言った。
「…建造さん、なんでそんなに意固地になるんですか?」
「なってません!」
「なんでこんな風に育てちゃったのかしらね…」正枝が小さくぼやいた。

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