連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年8月9日木曜日

梅ちゃん先生 第112回 あらすじと感想(8月9日放送)


第19週『新しい家族-第112回-』あらすじ(ネタバレ)


翌朝、信郎の部屋で目を覚ました梅子は家事をしていた和子に挨拶をした。
「おはようございます!」
「まだ寝てなさい。今日は日曜日よ?」
梅子は寝坊した事を謝ると和子は座るように梅子に促した。
「梅ちゃん、無理しなくてもいいんだよ。毎日毎日御飯作らなくてもいい…言いにくいんだけどね梅ちゃんの作る料理、日に日に味が濃くなって行ってんだよ。疲れてるから味が濃い物を食べたくなるんだよ」
「全然、気付きませんでした…」
「もういいよ。食事作るのは時間のある時だけで(笑)」
「すいません…至らない嫁で」
「いいのよ。私はね娘の心配ができて嬉しいんだよ!うちは父ちゃんとノブときのやんと男ばっかり味気ないったらありゃしない。お隣は松ちゃんや梅ちゃんがいて羨ましいなって思ってたの。そりゃ結婚式の前はお嫁さんは料理や家事ができなきゃって思っていたけど今はもういてくれるだけで十分って思ってんの!だって梅ちゃんがいてくれて楽しいんだもん!」
和子は梅子の両手を握った。
「ありがとう!娘になってくれて」
「…おかあさん」

その時、信郎と幸吉が学生服をきた少年を工場に連れて帰ってきた。
「佐藤光男です。よろしくお願いします!」
学生服を着ていた少年は帽子を取って丁寧に梅子と和子に挨拶をした。
>この頃、経済成長に伴う労働力不足を補うために地方から
>多くの若者が上京し働く集団就職が始まっていました。

夜、佐藤光男の歓迎会が安岡家で催された。
食卓には海老フライ、唐揚げ、ちらし寿司が並べられていた。
「こったら立派な工場に就職出来て嬉しいです!」
「そうかい?ウチの工場見てよ、もっとでっかい工場を立派な工場だと思ったというんじゃないかとヒヤヒヤしたぞ(笑)」
光男の話を聞いていた幸吉達は光男の言葉遣いや考え方に感心した。
「一生懸命働く所存ですのでよろしくお願いします」
すると和子が光男の寝る場所がない事に気がついた。
「あ!!…この子、何処で寝るの!?」
「なんだよ?考えてなかったのかよ!」
幸吉達は下宿に何日か泊めてもらえないか木下に尋ねるが木下は頑として断わった。
そこで信郎と梅子は自分達と一緒の部屋に寝たらいいと提案する。
「そりゃいけねえよ!新婚夫婦の家に穂織り込む訳にいかないだろ?」
幸吉と木下が反対するので信郎は、幸吉達と寝るか自分達と寝るか選ばせた。

結局、光男は信郎の部屋で梅子達と一緒に寝る事を選ぶが、光男のいびきに信郎と梅子は悩まされる事になるのだった。
翌朝、梅子は信郎に声をかけた。
「おはよう。…眠れた?」
「いや…」
「ねえ、光男君が私達の部屋にいる事私の家の人にはいわないでくれる?父に知れるとまた何か言い出すかもしれないから」
「そうだな…」
梅子と信郎は朝から読書している光男をチラリと見た。
― 仕事が始まると光男の真面目に働く姿を幸吉と信郎は満足そうに見ていた。
「こいつは当たりかもしれねーぞ(笑)」

梅子は早野新造の往診に来ていた。
「…そろそろかな…私がお暇する時期だよ…」
弱弱しく呟く新造に梅子は優しい口調で応えた。
「そんな事言わないで下さい」
「肝臓がんの末期は意識不明になってゆっくり衰弱して行くそうですね…意識がなくなって…そのままだといつ別れをいえばいいのかな?」
「そんな事は考えなくていいんです」
「随分、落ち着いているね…ちっとも困る様子ないから面白くない」
「フフフ…しょうがない人ですね」
新造はそのまま眠りに入ってしまう。

帰り際、梅子達を見送る新造の妻・妙子が心配そうに梅子に尋ねた。
「あの…主人は?」
梅子は黙って小さく頷いた。
「そうですか…」
「いつでもお電話ください」

夜、梅子が信郎の部屋に入ると光男と信郎が押し入れの前で揉めていた。
「どうしたの?」
「光男君が今夜から押し入れで寝るって言うんだよ!」
「夕べはオラのいびきで眠れなかったでしょう!大した迷惑ばかけて申し訳ありません!」
「そんな事気にする事ないのよ?」
「いや東京さ出て来るとき、じい様に言われました『石の上にも三年』『艱難汝を玉にする』この二つの言葉を忘れるなって…」
信郎を振り切った光男は押入れに入り正座して頭を下げ襖を閉めた。
「しょうがねーな…」
すると襖が開いた。
「じい様に言われた事、もう一つ忘れてました。『苦労は買ってでもしろ』って…だば、おやすみなさいませ!」
光男は再び襖を閉めた。
「光男君、ありがとう。仕事から疲れて帰って来てもノブと光男君が言い合ってるの見てなんだかほっとした。初めて来た所って気を遣ったり遠慮したりするよね?私もまだこのうちに来て間がなくてちょっと無理してた。かえってお母さん達に気を遣わせる事がわかったの。だから光男君にもここが自分のうちだと思って気を遣わずに暮らして欲しいの…光男君?」
梅子が襖にみみをやると中から光男のイビキが聞こえてきた。

『梅ちゃん先生』第112話の感想とレビュー

映画『ALWAYS-三丁目の夕日-』のような回。そういえば、あの映画で上京してくるのは梅子だった…。そういうの狙ってるのかな(笑)
さて、イガグリ頭の光男君が登場し、サブタイトルの意味がようやく理解できた今回でありますが、早野新造に対する梅子の対応が素晴らしすぎました。こういう医者がいたら是非かかりたい!そんな安心感を出す梅子でした。結婚したら一皮剥けると看護婦の相沢さんが言ってましたが、激しく剥け過ぎ(笑)

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