連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年8月14日火曜日

梅ちゃん先生 第116回 あらすじと感想(8月14日放送)

第20週『親ごころ-第116回-』あらすじ(ネタバレ)


「あの…オラも何か…」
忙しそうにしている信郎達を手伝おうと光男は声をかけた。
しかし信郎に工場の前の掃除を頼まれてしまい光男は肩を落とした。

夕方、病院から戻った梅子は工場に一人残った光男に朝の仕事について尋ねた。
光男は仕事は無事に終わって皆は納品に行っていると梅子に伝えた。
深夜、工場から物音が聞こえたので梅子と信郎が恐る恐る工場に行くと光男がいた。
「光男君?…それって…」
「…バリ取りの練習をしてました…早く出来るようになりたいんです!」
すると幸吉と和子も起きてきた。
「親父さん!教えて下さい!外形を傷つけずにバリを取るには…」
「バカ野郎!職人てのは最初は雑用係って決まってんだ…やっと旋盤に触らせてもらっても簡単な事しかやらせてもらえねえ。それでも上手くいかず失敗ばかりだ…何度も怒鳴られながらゆっくり上達していくもんだ!」
「でも…役に立ってないのに給料ば貰って…」
「それでいいんだ!一から育てようってことでお前を採用したんだ」
息子の信郎にしても何も分からない所からここまできたと幸吉は光男に言った。
「赤ん坊にさっさと走れというバカがどこにいる」
幸吉は、光男に寝るように命じると家の奥へ入っていった。

「…光男君、私ね昔から何をやっても駄目だったの…」
梅子は学生時代に勉強したのにも関わらず4科目赤点取った事を光男に打ち明けた。
「どうやったら4科目も赤点とれるんですか?」
「不思議でしょ(笑)でも少しずつ頑張って、周りの皆から力を貰ってふと気がついたら医者になってる。時間をかけるって大切な事だと思うのよ。だから光男君も焦らないで」
「はい、ありがとうございます」
光男は梅子に礼を言うと下村家に戻っていった。

翌朝、朝食の最中に建造が光男に読んでいる本を尋ねてきた。
「本棚にあった蟹工船をお借りしております」
「本を読む時間はあるのか?」
「はい、昼休みの時なんかにも」
「隣の馬鹿親父が職人が本を読む必要は無いなどといったら私が意見してやる。労働者の過酷な現実は蟹工船の時代と同じだ。隣の馬鹿親父はどうせ労働者の権利などと…」
建造が喋っている最中に光男が大きな声を出した。
「バカ親父ではありません!親父さんはオラば本当に良い職人に育ってようって思って下さってます。信郎さんと同じように自分の息子と区別無く育てようと…こったらありがてえ事がどこにあるでしょうか。下村先生っていったって親父さんを悪く仰る事は見過ごせません」
建造や正枝達が驚いている顔を見て光男は我に返った。
「…すいません!偉そうな事を!」
「いや…」

仕事中、建造が工場にやってきたので幸吉は訝しんだ。
「…何の用だよ?」
「別に」
「別にって…用もないのに来る何て変じゃねえかよ!」
「ちょっと仕事を見に来た。見て悪いか?」
「勝手にしろ!」
建造は、工場を見回すと幸吉の作業について質問した。
「それは何をしているんだ?」
「これか?これは溝入れしてんだよ。フライス盤って言ってな、刃がこっちに回転してんだろ?このシリンダーをこっちに移動させる事によって溝が綺麗に彫れるんだよ」
幸吉が実際にフライス盤を使って溝を作ってみせたので建造は感心した。
「ほう…。…あっちは?」
「あっちは旋盤だ。ノブがフライス盤をやるにはもっと修行しないとな」
「俺も機械触りだして10年以上経ちますけど親父にはまだ追いつけません」
信郎の言葉に建造は無言で数回うなづいた。
「信郎君、この間はあんな事を言ってすまなかった…私が悪かった。光男君は…いいところに就職した」そういい残して建造は工場を後にした。
「なんだ?あいつ…この間って、何に言ったんだ?」
「…もういいよ(笑)仕事に戻ろう」
不思議に思う幸吉とは対照的に信郎と光男は、にんまりと笑っていた。

その夜、事情を聞いた幸吉は信郎と梅子に下村家で暮らすように言い出す。
「あの親父が意地張るの辞めたんだ。俺だけ意地張ってたんじゃ格好つかねえ…それに光男は自分のガキと同じと言った以上、寝起きを共にして育てていかねーとな」
梅子は幸吉に礼を言うと幸吉は照れてしまう。
そして、梅子と信郎は建造に下村家に住むと伝えた。
「…行ったり来たり全く落ち着きのない連中だな」
「ごめんなさい。光男君が早く仕事を覚える為にもあっちで暮らした方が良いと思うの」
建造は、信郎と梅子の横に座っていた光男に声をかけた。
「…いつでも本を借りに来なさい」
「ありがとうございます。短い間でしたがお世話になりました。」
光男は建造に深く頭を下げた。
「…ああ、元気でな」
「プッ(笑)…戻るだけじゃない。隣に」
寂しそうに光男に伝える建造を見て正枝が小さく笑った。
「信郎君、君は言ってたな、誰でも裸になって一緒に風呂に入れば仲良くなれると」
建造の言葉に信郎は動揺した。
「うちのお風呂に男2人は入れませんよ?」すかさず横から芳子が建造に忠告した。
「別に一緒に風呂に入ろうと誘っている訳ではない!例えだ!例え!」
そして建造は梅子に診療所の名前を“安岡医院”に変える様に伝えた。
「お前達がこっちで住むのを許したんだ。こっちも何か折れないと借りを作る事になる」
>こうして、梅子とのノブオの下村家での生活が始まったのでした。

『梅ちゃん先生』第116話の感想とレビュー

光男、男気あるキャラで好感が持てます。そんな光男ががいなくなって寂しくなってしまう建造の気持ち、少し分かります(笑)
先週から梅子や信郎が勝手に下村家に誰を下宿させるかって話を進めますが常識的に考えてこれって普通じゃないような気まします。つーか、発案者の信郎、ちょっと厚かましすぎませんか?
まあ、梅子の母親達が寂しそうにしてたという松子の前フリがあるからいいんでしょうけど…
それより、10月に「梅ちゃん先生」の番外編が放送されるんですって。
弥生と山倉の恋の行方についても描かれるらしいです…面白そう(笑)

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