連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年8月15日水曜日

梅ちゃん先生 第117回 あらすじと感想(8月15日放送)


第20週『親ごころ-第116回-』あらすじ(ネタバレ)

>昭和31年11月、梅子と信郎が下村家に暮らし始めて半年あまりが過ぎました。
>松子は臨月を迎えお産の為に里帰りしていました。
家事を手伝う松子は居間で風呂の順番を譲り合っている建造と信郎が見えた。
「いつもあんな感じ?」
「あれでも最初の頃よりだいぶマシなのよ」
「何事も『日々これ精進』…」
建造に気を使う信郎を見て、梅子が小さく呟いた。

― 梅子の診療所の看板は“下村医院”から“安岡医院”へと変わり、安岡製作所では、光男がドリルの研磨を任されていた。
光男の作業の様子を横目で見ていた信郎が光男の上達振りをを褒めた。
「ご指導ご鞭撻のおかげです」
「きのやん!ボヤボヤしてると、じきに追い抜かれるぞ(笑)」

― 夕方、梅子は松子を診察していた。
「最近、時々お腹が痛くて陣痛かなって思っちゃうの…」
松子が不安そうな顔で梅子に相談した。
「陣痛はまだ早いから…便秘じゃないのかな?この時期、動くのはいいけど無理な姿勢をとったり重い物を持ったりしないように」
「わかりました。梅子がいてくれて心強いわ」
梅子は松子に塩分を控えめにすることや水も飲み過ぎないように注意を促した。
すると松子が急に腹を押さえて苦しみだした。
「松子姉さん、どうしたの!?」
松子を診察台に寝かせ、梅子は松子が痛みを訴えている腹部の触診を開始した。

― 夜、加藤とその母親・昌子が血相を変えて下村家にやってきた。
「来たの?」息を切らせて到着した2人に松子は、普通に質問した。
「…来たのじゃないわよ!具合が悪くなったっていうから飛んで来たんじゃないの!」
梅子は加藤親子に松子はただの腸痙攣だったことを伝え、もう問題ないと説明した。
「お産婆さんも頼んでありますから何かあったらすぐ来てくれますよ(笑)」
「…だったらいいんだけど、ほら。お産って一人一人違うでしょ?」
「そうですね、梅子の時にはなかなか出て来てくれなくて12時間もかかったんですよ…松子と竹夫の時にはスルスルっといったのにねえ(笑)」
芳子が説明すると松子がフフっと笑った。
「その頃からちょっと手のかかる子だったのね?」
その時、冷蔵庫の存在に気がついた昌子が慌てて冷蔵庫に近づいた。
「冷蔵庫!!買ったんですか!?」
昌子はそのまま冷蔵庫の扉を開けたので息子の加藤が慌てて止めた。
「ちょっと!人の家の冷蔵庫勝手に…!」
「お宅!テレビはまだなんですか!?」
加藤の母親は、新しい物好きでテレビが欲しいと思っている事を伝えた。
そしてテレビがないと流行においていかれると言い『ジェスチャー』という番組が面白いと梅子や芳子たちに説明し、奇妙な動きを始めた。
「これ、何の動きかわかります?」
昌子は『その話は一旦置いといて』という意味だと嬉しそうに芳子達に説明した。
そして帰宅したばかりの建造にテレビについて話していたと説明した。
「テレビか…そうやって流行ってる物にとびつくのは軽薄な人間の証拠だ。だいたい世間の流行なんて物はなあ…」
テレビ批判が始ったので梅子は習ったばかりの『置いといて』のジェスチャーを行った。
お父さん…置いといて!
「なんだ、それは?」
「…確かにね、私みたいな軽薄な人間は流行に振り回されてますよ(笑)ホホホ」
昌子が建造に嫌味を言ったので建造は慌てた。
「あ、ああ、いや…(汗)」
そこに仕事を終えた信郎が帰ってきた。
「何の話してたんですか?」
「下村先生がTVなんか見たがる人は流行に振り回される軽薄な人間だって仰ってたんです」
昌子が嫌みったらしく信郎に言うと信郎が笑顔になった。
「ああ…俺もそう思います(笑)全くですよね~何か最近お父さんと話が合うようになって来ましたね…どうかしました?」
昌子だけではなく芳子達も信郎の言動に言葉を失ってしまう。

翌日、信郎と梅子は昼飯時に幸吉達に昨日の出来事を報告した。
「けど、なんで梅ちゃんのお父さんは電気製品を目の敵にするの?」
信郎の母・和子は冷蔵庫買う時にも一悶着あったことを指摘した。
「とにかく新しい物とか便利な物とかが嫌いなんです。新しければいいのか、便利ならばいいのかそうやって古い物を捨てて行っていいのかー!って」
「いいじゃねーかよ!何がわるいってんだよ!」幸吉が声を荒げた。
「僕は…先生がおっしゃる事も一理あると思います」
光男が建造を擁護したので幸吉が質問した。
「じゃ光男はテレビみたくないのか?」
「…見たいです(照)」

昼休み、梅子は縁側で読書している光男の隣で一緒に本を読んでもいいかを尋ねた。
「どうぞ。…勉強ですか?」
「そう。診療所を開いて毎日忙しいとつい勉強を忘れちゃって…でも医学は進歩していくし、勉強しなきゃなって思って」
その時、表の通りから道に迷っている声が聞こえたので2人は表に出た。
道に迷っていた2人組がテレビを康子の店に届ける事を知った梅子は店に先回りをした。

「テレビ?うちがそんなの買う分けないじゃない(笑)」
梅子の質問を康子が笑い飛ばすが、テレビが運ばれてくる。
康子は何かの間違いだと思うが夫・和也がテレビの到着に喜び勇んできた。
「うちだ!きたきた!!ついきた!!」
「ちょっと!何寝ぼけた事言ってんのよ!」
勝手に購入したばかりか月賦2000円という購入額を聞いて康子は更に逆上した。
「あんた、うちの売り上げが月々いくらなのか知ってるのかい?」
「バカだな〜店にテレビがありゃそれ目当てに客が増えんだろ!」
その時店にいた客と梅子は、和也の味方につくが康子は、納得しなかった。
「梅ちゃんもアンタ達も要はテレビ見たいだけだろ?テレビ見られりゃうちの経営なんて全く関係ないんだよ!本当に無責任だよ!」
「…ごめんなさい」
梅子は意気消沈して康子に謝った。

『梅ちゃん先生』第117話の感想とレビュー

今日は久しぶりに医者として働くシーンがあったし、登場人物が多かったわりに話がまとまっていて楽しかったです。手持ち無沙汰で新聞を読もうとするけど、落ち着かず読まない信郎や光男の成長に焦りを感じるきのやんも笑えた。
テレビ騒動については、やはり三丁目の夕日を思い出してしまいます。
和夫の「テレビが来れば客が増える」という理論はあながち間違えていないかと。

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