連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年8月18日土曜日

梅ちゃん先生 第120回 あらすじと感想(8月18日放送)


第20週『親ごころ-第120回-』あらすじ(ネタバレ)

光男は梅子に夜遅くまで帰ってこなかった日の事を話し始めた。
「達ちゃんと歩きながら色んな話をしました。楽しかった…でも郷里の話になったらケンカみたいになって…達ちゃんは郷里の事を良く言わないんです。貧しいだとか不便だとか…あんなとこに二度と帰りたくないなんて…言葉も無理して東京の言葉を使おうとして…」
「光男君も最近、あまりお国の言葉でないわね」
「『郷に入っては郷に従え』と言いますしその方が良いかなって思って…でも達ちゃんみてたらだんだん悲しくなってきて…自分も達ちゃんみたいにふるさとの事を忘れて行くのかなって…そう思うとたまらなくなって」
「それでどこに行ってたの?」
「上野駅です。啄木の短歌を思い出したんです…『ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆ』…上野駅に行けば故郷の言葉が聞けると思ったんです」
「聞けた?」
梅子の問いに光男は黙って首を横に振った。
「上野には沢山の人がいます。郷里の言葉を聞きたくて歩いて歩いて…でもあの広い場所でやっぱり郷里の人と会う事はできませんでした」
「どうして上野に行った事を黙ってたの?」
「働きに東京に出て来たのに故郷や親兄弟を考えてるなんてみっともないと思って…親父さんやノブオさんは僕を一人前の職人に育てようとしてくれているんです。そのお気持ちに応える為にも一日も早く故郷の事を忘れて仕事に邁進しないと…」
「それは違うわ。お父さんやノブは光男君を一人前にしようとしてる。家族同然に思ってる。でもだからって故郷を忘れろなんて言わない。人って家族や故郷を想う気持ちがあるからこそ余計に頑張れるんじゃないの?私だってそう。私の故郷はこのまち 。ここいにいる家族や近所の人の皆が大切…だから余計に頑張れるの。みっともなくなんかない。時々は故郷を想って泣いたっていいんじゃない?」
梅子の言葉を聞いて光男は頷いた。
「言葉だって直す必要ないわ。私、光男君のお国の言葉大好き(笑)」
「そうですか?…いっがたぁ~東京の言葉、難しいすけ~(笑)」

工場に戻った光男は幸吉にボール盤を導入したほうがいいと意見を述べた。
「ああ?…お前な、まだそんな事考えなくて良いんだよ」
「はい…すいみません」
「おかしな奴だなお前(笑)」
すると幸吉の妻・和子が胸に“安岡製作所”と刺繍が入った新しい制服を持ってくる。
袖を通した信郎は光男に新しい制服の感想を尋ねた。
「光男、どうだい?」
「うれしいです(笑)」
そして昼、安岡製作所のメンバーは康子の店で昼食を食べる事にした。
和也達の新作料理『マカロニイタリアン』を出され、幸吉達は感想を求められる。
『美味しい』と感想を伝えるが康子達がいなくなると幸吉達は再び料理をまじまじと見た。
「初めてこんなもん食うから美味いんだがわかんねえな…」
その時、テレビに山形の農家の様子が映し出されていた。
「あの杭に稲をかけて乾燥させるんです。あれは米俵を編んでます。同じだじゃ…」
テレビを食い入るように見ていた光男は幸吉に再度ボール盤導入を提案した。
「親父さん、やっぱり足踏み旋盤外してボール盤いれた方が良いと思うんです」
「そら…お前よ…わかったよ、光男の言う通りやってみるか?ノブ」
「ああ…ちょっと考えてみるか!(笑)」

― 夕食を食べていた建造が急に今度、康子の店に皆でTVを見に行こうと言い出したので芳子達は戸惑った。
「…俺が意地を張っていては信郎君がかわいそうだ」
建造の屁理屈を一同は笑い、信郎は建造に頭を下げた。
「…ありがとうございます」
「礼を言われる程の事ではない」
すると松子が腹部を抑え始めた。松子の様子から梅子はお産が始まったと告げた。

― 明け方、無事に男の子が産まれ、芳子達をはじめ駆けつけた加藤親子も喜ぶ。
梅子は家の戸を開けて身体を伸ばした。
「はあ~!」
すると後ろから信郎が話しかけてくる。
「ご苦労さん、梅子も叔母さんだな」
「自分だって叔父さんでしょ?…また1人家族が増えたわね」
「ああ、どんどん賑やかになるな」
「…さっきね、松子姉さんのお産をみてて思ったの。お母さんは赤ちゃんに『早くおいでこの世はいいことが沢山あるよ』って、赤ちゃんも『早くこの世に出して』って、そんな風に言ってる気がした(笑)」
「なるほど、それじゃ人が増える訳だ」

その時、安岡家のほうから幸吉が陽気に歌う声が聞こえてきた。
「ケセラセラなるようになる~♪」
「…この世がそんなにいいかね~やっかいな事も色々あるけど(笑)」
「それが楽しいのよ」
「そうだな」
信郎と梅子は青空を見上げた。

『梅ちゃん先生』第120話の感想とレビュー

見終わった後、『梅ちゃん先生-完- ご声援ありがとうございました。次回のNHK連続テレビ小説にご期待ください』って映るかと思う程、最終回っぽかった(笑)…あと36回(6週)続くわけですが。
さて、光男が昔の光男に戻って、私も何だか嬉しいですが、何故ボール盤にこだわるかが理解できませんでした…。腕と知識を向上させて、家族の一員として意見が言えるようになったという演出でしょうか?
今日、昼メシを康子の店で食べてましたけど…きのやん、普通にビール飲んでませんでした?

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