連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年8月20日月曜日

梅ちゃん先生 第121回 あらすじと感想(8月20日放送)

第21週『魔法のことば-第121回-』あらすじ(ネタバレ)

昭和32年2月、松子の子供にベッタリな正枝と芳子が松子が帰るのを残念がった。
「昨日来たと思ったらもう帰っちゃうんだもん…」
「あっちのお母さんの手前、そうもいかないの。この子が見たくて毎日来るのよ」
「そりゃそうよ初孫だもんねえ~」

梅子は看護婦の相沢八重子から確定申告について話していた。
「もうすぐ三月ですから、去年も税理士の方にやってもらったでしょ?」
「そうでしたね…でも去年お願いした山下さんは静岡に引越したって聞いてます」
「別の人にお願いしますか…その前に、たまっているツケをなんとかしないと」
「ツケ?」
梅子は、相沢に帳簿を見せられて納得した。
「この印がつけてあるのは払ってもらってない治療費と薬代です」
「…こんなにありましたっけ?」
「『いいですよ、いいですよ』って支払いを待ってるからこういう事になるんです」
相沢は売掛金は本来入ってくる筈のお金だから、ツケにも税金がかかると梅子に説明した。
「そうですよね…どうしましょう…」
「回収するしかないでしょう!」

映画に行こうとする正枝は、元気がない芳子が気になった。
「ねえ、松子が孝ちゃん連れて戻ってからなんか手持ち無沙汰の様子じゃない?」
「そうですね…いまひとつ張り合いががないというか…(笑)」
「まだ自分の楽しみ見つからないの?」
しかし芳子の返答をまたずに正枝は映画へと出かけるのだった。

昼休み、梅子と相沢はツケになっている治療費を分担して回収する打合せをしていた。
「いいですか?甘い顔をしてはいけませんよ!当然払ってもらう権利があるんですから」
梅子と相沢が診療所を出ようとすると芳子が掃除をしに診療所に訪ねて来る。
芳子は治療費の回収の話を聞き、手伝いと申し出る。

その頃、松子の家に加藤の母・昌子がやってきて孫を満面の笑みであやしていた。
「そうだ!台所洗剤勝って来てあげたわよ!」
昌子は、台所で食器を洗っている松子に強引に洗剤を渡した。
「ありがとうございます…でも、うち磨き粉遣ってますんで…」
「いやいやこれいいの!替えた方がいいわ!」
耳かき、爪切、ぬかを次々と取り出す昌子に松子は困惑した表情で礼を言った。
「…ありがとうございます」

梅子は治療費の回収のために海苔業を営む男性を訪ねるが男性は困った様子で渡された治療費の請求額が書かれた紙を見た。
「払ってやりたいのはやまやまなんだけどよ最近海苔外れで…無いんだ!すまねえ!」
「無いってどういう事ですか?この前は持ち合わせが無いってことだったんですけど…」
すると男性の妻が亭主は金が入ると酒にすぐに使ってしまい借金しかないと梅子に謝った。
「…女房、子供に辛い思いをさせちまった上に先生にまで迷惑かけちまってよ…情けねえよ…紐でもあったら首くくりてえよ…本当に」
「あ!先生、海苔は嫌いじゃないんだろ?ちょっと待って!」
男の妻が建物に入ると大量の海苔を持ってきて梅子に渡した。
「遠慮はいらねえよ!海苔だったら売る程あるんだから(笑)」
夫婦は梅子の手に大量の海苔を積みあげていった。

夜、建造は妻・芳子が回収を手伝っている事に腹を立てていた。
「どうして芳子がツケの取り立てなんかに…!」
「お母さんが手伝いたいって言うから…」
「ツケにしてやっても結局は患者が後で困るんだ。ツケはやめなさい!」

その時、芳子が今から夕食の準備をすると慌てた様子で帰ってくる。
そして芳子は梅子に一軒目は上手く行ったが二軒目に訪れた家がちょうど借金取りが来ていて一軒目に回収した治療費を払ってしまったと梅子に打ち明けた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「ううん!いいのよ!ありがとう…」
すると居間から建造の怒号がとんだ。
「お母さんにそんな仕事頼むからだ!!」
「…私が行きたいって言ったんです」
「余計な事はしないで家のことだけやってろ!それより飯だ!!」
梅子は、腹を空かせた建造や正枝に貰って来た海苔を食べているように頼んだ。

翌日、安岡家の昼飯には全ての料理に海苔がかかっていた。…
「なんで、海苔がこんなに?…」
木下が不思議そうに料理を見ると幸吉が嬉しそうに説明した。
「海苔といやあこの辺りの名産品だよありがてえじゃねーか!見ろよ!光男がいっぱいいるみてーじぇねーか(笑)」
「うれしいわ、これで当分は海苔は買わずにすみそうだよ(笑)」
和子が嬉しそうに梅子に礼を言った。

治療費の代わりに貰った大根を帳簿につけながら梅子は相沢に、未回収の治療費は諦めて今年の確定申告をしようと持ちかける。
「これはこの診療所の根本的な経営問題ですよ。慈善事業でやってるんじゃないですから。貰うべきお金を貰わないままじゃいつか破綻します。このままじゃ、ご近所の人達の健康状態を守るという役割も果たせなくなりますよ…私のお給料だって」
「わかってます…なんとかします!」

午後一番で来た患者(村田アサ)が待合室で話が聞こえたと梅子に伝えた。
「先生、さっきあちらで待っている時に聞こえたんですが経営にお困りですか?」
「ええ…」
村田は税理士の息子がおり病院関係が得意だと伝え紹介しましょうかと質問してくる。
梅子は村田の後ろで相沢がOKサインを出しているのを見て返事をした。
「是非!お願いします!」
村田は、初恋の相手がロシア人の医者だったので医者の役に立てて嬉しいと話し始めた。
次の患者の事を気遣い話を打ち切ろうとした。
話の続きが気になった梅子は次の患者はまだ来てないと伝えた。

『梅ちゃん先生』第121話の感想とレビュー

久しぶりに『町医者の朝ドラ』という感じがして個人的には凄く楽しめた良い回でした。
なぎら健壱が海苔業者で登場したけど、今日だけの登場っぽいけど…贅沢な起用。
「海苔なら売るほどあるからよ!」って…海苔業者なんだから当たり前だろって突っ込みをいれたくなるようなボケが笑えました。
オープニングで白衣着て鞄を持って歩く梅子のイメージが強いので、今日みたいにいろいろな患者が登場して欲しいです。たまにはロケとかして欲しい。
ここ最近は、安岡&下村の家の中か家の前かの2パターン…

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