連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年9月7日金曜日

梅ちゃん先生 第137回 あらすじと感想(9月7日放送)

第23週『みんなの宝物-第137回-』あらすじ(ネタバレ)

「叔父さん!…どうしたの!?」
安岡家を訪れた梅子は叔父・陽造が正座している姿を見て声をかけた。
すると難しい顔をしていた幸吉が梅子に事情を説明する。
「陽造さんがな、和田さんのとこの職人に妙な事を吹き込んだもんでよ、職人達が…ス、スト?…ストライキとやらを始めたそうなんだ」
「本当に申し訳ない!この通り…」
陽造は大ごとになると思っていなかったと打ち明け、頭を下げた。

「何を話したの?」
梅子が心配そうに陽造に尋ねた。
「いや、何て言うかね…『君たち労働者が汗水たらして稼いだ金は社長がごっそり取って自分の家族やら妾やらに分配して君達はその残りカスの雀の涙ほどを給料として貰っているってだけだ…そんな話をな(笑)」
和田社長は、そんな事をするような人物ではないと幸吉は話した。
「結局儲かるのは資本家だけ、君たち労働者ももっと権利を主張しろ!って言ってたらみんな盛り上がりましてね(笑)…調子に乗りました」
再び陽造が頭を下げると脇で聞いていた木下が納得した。
「いいや!…確かに!俺も常々そう思ってたんです!」
すると幸吉も突然、陽造の意見に同意し始める。
「俺もよ…世の中不公平だと思ってんだよ…」
幸吉は孫の顔を見るために隣まで行く事が納得出来ないと言い出したので和子は笑った。
「その不公平と今の話は違う気がするよ(笑)」

話を端で聞いていた光男が陽造に意見を言った。
「あなたの意見は世の中の一面を捉えただけだと思うんです。労働って言うものは崇高なものです。使われる身だろうが使う身だろうが問題は、自分の仕事に誇りをもてるかどうかじゃないでしょうか?」
「いいこというな光男は!」
光男の話に感動した幸吉達はストを起こしてる職人達に今の話をしてこいと光男に命じた。
その後、光男はストライキをしている職人に同じ話をして、職人達の仕事への情熱を再び燃やすことに成功するのだった。

― 診療所で陽造の身体を診察した梅子が陽造に結果を伝えた。
「症状も良くなって来たみたい。お酒も飲んでないみたいだし」
「もちろんだよ(笑)」
それから陽造は、梅子にストライキ騒ぎを起こした事を謝った。
「…何で、あんな話をしたかっていうとな…羨ましかったんだよ、あいつらが。一日の仕事を終えてやれやれって感じで楽しげに飲んでいるのを見てチャチャ入れたくなった…実は俺…仕事なんかしてないんだ…色んな事が上手くいかなくてよ…どん詰まりなんだ」
「…なんとなく、そうなんじゃないかなって思ってた」
「そうか、やっぱり梅子にはお見通しか(笑)」
「でも叔父さん、お父さんには頼りたくないんだろうなって…だから私の所で入院すればいいんじゃないかって思ったの」
「入院というよりは体のいい居候だな(笑)」
「ううん、具合が悪かったのは事実だし、良いのよ」
陽造は世の中の変化について行けなかったと梅子に言った。
「結局、俺は古い人間なのかな。闇市の頃は良かった…どこまでも上がって行けると思ったんだがな…」
「でも…世の中が変わっていっているってことはまた叔父さんが上手くやっていける時代も来るんじゃないのかな?」
「…けどよ、今の世の中みんな本当に幸せなのか?」
金太郎飴みたいな感じがすると陽造が感想を言うが陽造は途中で話を中断させる。
「梅子…この前、信夫君とケンカしていた券だけど…子育ての事で」
「聞こえてた?ごめんなさい」
子供は放っておいても育つので信郎が言った事は気にする事無いと陽造は伝えた。
「世の中どんどん豊かになると人間悩みも贅沢になっていくものだなあ…」
太郎は甘やかされて頼りない子になる方が心配だと陽造が言った。

その時、則夫が扉を開けるが、診療所に入らず帰ってしまう。
腹痛の患者がやってきたので梅子は則夫を追う事ができなかった。

陽造が路地裏で子供達に囲まれながら『月光仮面』をギターを奏でながら歌っていると、梅子の病院で見かけた則夫が見えた。
陽造は、則夫に声をかけるが則夫は何も言わずどこかへ行ってしまう。

夕方、陽造は再び則夫を見かけたので声をかけた。
「よう!どうして、梅子先生のとこに来たんだ?…何か話したくて来たんじゃないのか?確かにあいつが話しているとどこか気持ちが楽になる。不思議な奴だ。お前…見てるとあんまり人生うまくいってねえみたいだな。けど人生良いときも悪い時もあるこれは何年ていう単位で来るからな。まだ良い時が来てねえだけなじゃねえか(笑)」

その頃、梅子は病院で信郎とのケンカについて考えていた。
そして病院の外へ行き、『臨時休業』の貼紙を貼ろうとしていた。
梅子の姿を見かけた信郎は、梅子が手にしている紙を見ながら声をかけた。
「そこまでする事はねえよ…俺も言い過ぎた…」
「でも…」
その時、病院の戸が開き、芳子が慌てて出て来る。
「梅子!…太郎ちゃんがいないの!ちょっと目を離している隙にいなくなっちゃったの!」

『梅ちゃん先生』第137話の感想とレビュー

陽造叔父さん、仮病だったというオチでしたか…重病じゃなくて何よりです。
ドラマの序盤では竹夫と一緒にビジネスを成功させる雰囲気はあったものの、売れないタレント業とかしていてパッとしなかったです。警察にも捕まったしね。
そんな陽造叔父さん、保釈されても、やはりパッとしなかったんですね…なんだか不憫。
竹夫の所で働かせて貰えばいいのにと思ってしまいますが…ギターなんか弾いてないで。
さて、今日も現れては去っていく則夫君。一体何者なのでしょうか?
未来からやってきた太郎だったりして(笑)

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