連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年9月17日月曜日

梅ちゃん先生 第145回 あらすじと感想(9月17日放送)

第25週『再会-第145回-』あらすじ(ネタバレ)

>昭和34年5月、梅子は仕事と家事と育児に大忙しの日々を過ごしていました。
夕方、祖母・正枝と梅子が4年後に開かれる東京オリンピックのニュースについて話していると信郎の母・和子が“ひじきの煮物”を持って来る。
「ありがとうございます!」
梅子は和子に礼を言うと炊飯器の御飯が炊けたかチェックしに台所へ向かった。
「梅ちゃん、だいぶ手際がよくなったわね~」
「だいぶ鍛えられましたから(笑)」
炊飯ジャーのスイッチが入ってない事に梅子は気がついた。
「あ!・・・しまった~」

夜、仕事を終えて幸吉が下村家の食卓に座った。
「…気に入らねえな!なんで最近、ノブが上座に偉そうに座ってんだよ!」
「俺は良いって言ったんだけど…」
信郎が幸吉に小声で言おうとすると正枝が自分が信郎に指示したと言う。
「今じゃ信夫君がこの家の家長なんだから!」
「ノブが家長だと?…ダチョウみたいな顔しやがって!百年早いんだよ!…そもそもよ、なんで俺たちがこの家で飯食わなきゃならねえんだよ!」
「光男君は夜学だし、夕飯2人で食べても味気ないからこっちに来させてもらっているんじゃないか!近頃この人文句が多くてね〜ここのお父さんが千葉に行ってからケンカする相手いなくなっちゃったでしょ?」
和子の言葉に信郎は納得した。
「ああ~それで寂しさを紛らわせようとあっちこっちで文句いってんのか?」
「そんな訳あるか!あの親父が千葉に行っちまってせいせいしてんだよ!」

― 康子の店で陽造と酒を酌み交わしながら幸吉が愚痴をこぼしていた。
「どうも面白くないんだよな~」
「いいじゃないですか、息子が家長と呼ばれるまで成長したんだから」
「それはいいんだけどよ、どうも自分が用済みみたいにいわれたような気がしてよ…」
「…年を取ったら若い者に道を譲る、それが世の中の道理ってものなのかね~」
「ウチの兄貴もそれで大学病院を辞めたんだろうしな」
「あの野郎気にいらねえとこ色々あったけどその潔さだけは認めてやらなきゃいけねえな!・・・よーし!俺決めた!!うん!帰るわ!」

― 翌日の昼休み、幸吉は自分は引退して工場を信郎に譲ると信郎と梅子に伝えた。
「おとうさん、まだ引退するような年じゃないですよ?」
「梅ちゃんの親父は大学辞めただろ?」
「それは定年になったからで…」
信郎と梅子は、幸吉にとりあえず思いとどまるように説得する。
「…えーと…だから…俺はまだ未熟だし親父が上にいてくれないと困るんだよ!」
「そうよ!お父さんが上にいてノブが下にいてそれで上手くいってるんだから!」
「気の弱い事ばかり抜かしやがってよ!獅子は子供を崖から突き落とす!な!光男!」
「じい様が言ってました。『獅子の子落とし』親が我が子に敢えて苦労させる事です」
「それだ!俺は隠居してのんびりするわ。仕事もよっぽど困ったら俺が助けてやるからよ」
幸吉はそのまま工場を出て行ってしまう。

― 工場を出て、幸吉は康子の店で酒を飲みながら和也に引退した話を説明した。
「思い切ったらよ、気が楽になっちまったよ(笑)」
その時、康子が慌てて店に戻ってくる。
「大変なんだよ!新しい店ができたよ!表通りのすぐそこ!」
しかし和也はビラに書かれていた粗品にしか興味がないようだったので康子は目眩がした。

― 帝都大学付属病院、山倉は弥生の様子が気になっていた。
「…弥生さん、さっき昼ご飯の焼き魚定食を半分残していたね?」
「どうしてそんなとこ見てるのよ…」
「最近、元気がないから気になってるんだよ」
「心配してくれてありがとう。…父が遂に引退するって言い出したの」
「え!?ということは弥生さんがお父さんの医院を継がなくちゃいけないってこと?」
「そうなるわね」
「ということは、大学辞めなくちゃいけないってこと?」
「そうなるわね!(怒)」
「今度の学会に提出する論文に打ち込んでいるじゃないか!?」
すると後ろから松岡が会話に参加してきた。
「そうだったな…とすると辞める前に学会の件、引き継ぎを頼む」
弥生と山倉は、松岡の言葉に言葉を失う。
「…そういことじゃないだろ」
「まだ辞めるとは言ってません!最後の攻防戦があるの!私だって研究を続けたいわ!」
「…では、健闘を祈る」
松岡は弥生に伝えると研究室を後にした。
「…松岡さん、アメリカから帰って来てますます医学の研究しか頭にないみたい」
「で、そうなると…お父さんと戦うってどういう風に?引退を諦めてもらうとか?」
「梅子にでも相談して考えるわ」

― 店の経営の心配から体調が気になった康子は梅子の診察を受けていた。
康子は、診察を受けながら大勢の患者がいることに気がついた。
「梅ちゃんの所はいいねえ~患者さんひっきりなしで。こんな気苦労多い世の中じゃ医者は繁盛間違い無しだ!」
「そんな…」
「ごめん…梅ちゃんにイヤミ言っても仕方ないね」
梅子と相沢は気苦労の多い康子の診察代を無料にしてあげるのだった。

― 夜、信郎は寝る前に昼間にきた新幹線の部品の再調整の図面を見直していた。
梅子は太郎の面倒を見ながら、真剣に図面をみる信郎に声をかけた。
「またやり直し?」
「ああ、なにしろ250kmで走る電車の台車を初めて作ろうってんだからな…しょうがねえや」
「お父さん、いなくて大丈夫?」
「なんとかなるだろ…いや、なんとかする!この仕事は絶対成功させないと!」
「仕事をするって大変なのね?」
「自分だって仕事をしてくせに(笑)」
梅子は医者は康子の店のように競争にさらされることはなく恵まれてると感謝した。
「恵まれてる事に感謝して、街の人の訳に龍に経つようにがんばればいいのよね」

次の日、和子が大慌てで新聞を片手に梅子の診療所に駆け込んだ。
「梅ちゃーん!!!!大変!!これ見て!大きな病院ができるみたいだよ!!」
「蒲田第一病院、7月開業?…レントゲン、入院施設完備…」
梅子は和子が持ってきた新聞の記事に目を丸くした。
「内科、外科、産婦人科、小児科…本格的な操業病院ですね!?場所はどこですか?」
「すぐそこ!表通りを出た所!梅ちゃんの診療所、患者とられちゃうんじゃないのかい?」
>どうやら、梅子にも強力なライバルが現れたようです。

『梅ちゃん先生』第145話の感想とレビュー

新幹線の部品…けっこう引張りますね…。
さて、弥生、松岡、山倉のトリオ、やっぱりいい味してます。
そして久しぶりの登場の狭山先生(アリキリ石井)が!
今週含めて残り2週ということですが、久しぶりに診療所の経営を揺るがす問題が勃発。
病院の開業時以来です。…こういった町医者ならではのストーリーを増やしてほしいです。
やっぱり、梅子が大学にいた頃が一番面白かったかも

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