連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年9月19日水曜日

梅ちゃん先生 第147回 あらすじと感想(9月19日放送)

第25週『再会-第147回-』あらすじ(ネタバレ)

「やっぱりお医者さんになってたんですね?」
家に招かれた広志がカステラとお茶の準備をしていた梅子に言った。
「やっぱり?…でもあの時の私、医者になりそうになかったでしょ?」
「でも、そんな気がしてたんです」
広志は建造にも会って助けてもらった礼を伝えたかったと建造の不在を残念がった。
梅子は広志にその時の建造の治療を見て、医者になりたいと思った事を打ち明けた。
すると幸吉と信郎、和子が庭から現れた。
「お客さんだって?」
梅子は、座っている青年が広志であることを幸吉達に伝えた。
「広志?…あの時のガキか!!?…い、いや失礼(汗)」
「あの時のガキです(笑)…その節は泥棒なんてして申し訳ありませんでした」
広志が深く頭を下げると和子が『あの頃は皆生きるのに必死だったから』と笑った。

そして話題は広志についてになり、広志はこれまでの経緯などを説明した。
梅子に助けられた広志は水戸の叔父に世話になり、中学卒業後、叔父の材木屋で働きながら定時制の高校で勉強、その時、医療に携わる仕事をしたいと思ったと語った。
「助けてもらったこの命をいかせるのはやっぱり人の命を救う仕事だなって。でも…働きながら医者になるのはとてもじゃないけど無理です」
広志は小さな製薬会社でプロパーという薬を医者に紹介する仕事をしていると伝えた。
研修が終わり東京担当になったので下村家を訪ねたと打ち明けた。
「けど、不思議よね~お互いにこうやって出会ってなかったらどうなってかしら」
正枝が梅子と広志を見て言った。
「梅子さんは、ともかく僕はろくなものになってなかったと思います。本当に感謝しています。梅子さんと皆様には…」
「だって広志君と会ってなかったら医者になってなかったわ。今の私があるのは広志君のおかげ。ありがとう。」

梅子は広志を治療した時には家屋だった診療所を案内した。
「開業する時に改装したんだけどほとんど変わってないの…覚えてる?」
広志は懐かしそうにを見渡し、梅子に励まされながら治療を受けていた事を思い出す。
「僕の人生は、ここから始まったようなものです…」
「広志君…頑張って来たのね」
「…頑張るしかなかったですから」
そして広志が帝都大学を辞めた理由を尋ねてきた。
「天下の帝都大じゃないですか?帝都大の医者になれるんだったら、僕なら何でもするな…
「私は町井医者の方があってるの(笑)」
梅子は開業間近の総合病院の事で不安になっていたが広志と会ったおかげで『初心に帰って頑張ろう』という気がしてきたと伝えた。

― 翌日の休憩時間、梅子は診療所の壁に『患者さんへのお約束』と書いた紙を貼る。
『納得いくまで分かり易くご説明します。』
『気軽に来られる明るい雰囲気作りに努めます。』
『病気以外の事でもお話し相手になります。』
『往診はいつでも応じます。』
「初心に帰る事はいい事ですね」
梅子が貼紙を張る姿を見て相沢が梅子に伝えた。

梅子が弥生に電話で広志の事を紹介しようとすると弥生は机にある名刺に気がついた。
「その人なら今日来たみたい。私がいない間に名刺だけ置いて帰ったわ」
「…随分気が早いのね、夕べ紹介したばかりなのね」
梅子は広志の事を薬の研究もしている松岡にも紹介して欲しいと弥生に伝えた。
電話を切った梅子に相沢が松岡の仕事の状態について尋ねてくる。
「先生…実は…」

― 夕方、診療所に呼び出された山倉と弥生は相沢の話に驚く。
「え!?松岡さんにお見合い!?」
相沢は知り合いに相談を受け松岡の話をしたところ、乗り気になったと説明した。
「医師として将来性があって、真面目で見た目も悪くないと申しましたところ…」
「大事な情報が抜け落ちておりますが?」
相沢の話を聞いて山倉が不安そうに尋ねた。
梅子は確かに松岡に多少問題はあるが結婚すれば変わるかもしれないと言い出す。
「松岡さんには幸せになって欲しいの」
「松岡君の性格を矯正するために結婚させられる女性は良い迷惑だな…」
弥生は、松岡を見合いする気にさせられるかどうかが問題だと指摘した。
独身の一人暮らしでは、家事が大変という点から攻めようと一同は作戦を練った。

― 翌日、弥生と山倉から話を聞いた松岡は見合い写真を2人につき返した。
「そんな事をしている暇はないな」
「君、結婚を毛嫌いするけど、一人暮らしだと困る事も色々とあるだろ?」
「同じ独身の君にいわれたくない」
「同じ独身だから言ってるんだ。お嫁さんがいたらどんなに良いかっていつも思ってるよ」
「だったら君がお見合いすればいいじゃないか?」
「これは君に来た話なんだよ。それに僕は…」
山倉は隣に座っている弥生をチラリと見た。
今度は弥生が松岡の説得を試みる。
「松岡さん、結婚したら何より研究が進むわよ。お嫁さんが毎日家で栄養のある食事を用意してくれて色々と面倒みてくれるのよ。松岡さんは今よりも研究に専念出来るじゃない?」
「…一理ある」
そう言って、松岡は見合い写真を開いた。

>松岡のお見合いは次の日曜日に下村家で行われる事となりました。
幸吉は赤の他人の見合いを下村家でやるのはおかしいと梅子に指摘するが梅子が松岡の注文をきいてたら結局、下村家でやる事になってしまったと説明した。

そして松岡と見合いする女性、梅子、信郎が一堂に会した。
「川本聡子です。」
「松岡です。本日はよろしくお願いします。」
4人は、丁寧に頭を下げ挨拶した。
しかし、それ以降誰も口を開かず重い空気になってしまう。
「た~けや~さおだけ~」
遠くから聞こえる物干し竿の販売の声だけが鳴り響いていた。

『梅ちゃん先生』第147話の感想とレビュー

山倉の弥生に対するプレッシャーが尋常じゃありませんが、弥生の鈍感さも凄いです。
そもそも山倉って、もっと変人だったのですが、すっかり常識人になりましたね。
相沢が見合い先に伝えた松岡の情報に対して『大事な情報が抜け落ちておりますが?』なんて素敵なツッコミができるなんて昔の山倉からは想像できません。
松岡の登場によって、二人共変人だったら大学病院の医者が疑われないように(笑)
それと広志ですが、今後も出てくるんでしょうかね?
名刺のくだりは弥生との伏線かな…

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