連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年9月22日土曜日

梅ちゃん先生 第150回 あらすじと感想(9月22日放送)

第25週『再会-第150回-』あらすじ(ネタバレ)

「僕なりに梅子さんのお役に立てないかと思って…どうなさいますか?」
蒲田第一病院の津川を見送ると広志が梅子に質問した。
「家族にも相談してみないと…」

夕方、梅子が悩みながら夕食の準備をしていると竹夫と松子が家に訪ねてきた。
「どうしたの?」
「私が呼んだのよ。建造さんと芳子さんがいなくてちょっと寂しくなっちゃって(笑)」
祖母・正枝が竹夫と松子について説明した。
「だから、たまには集まりましょうって(笑)」
そう言って松子は持ってきた夕食のおかずを梅子に渡した。
「ちょうどよかった。…ちょっと聞いて貰いたい事があるの…」

― 梅子は、蒲田第一病院から誘いを受けた事を竹夫や松子、信郎に話した。
「向こうも上手い事を考えたな。梅子を自分の所に取り込めば競争相手が一つ減る上に梅子の所に通っていた患者が梅子にくっついてくるわけだろ?一石二鳥ってわけか(笑)」
「決まったお給料がもらえて設備もちゃんとしてるんでしょ?」
「普通のレントゲンはもちろん、内臓や血管の様子がみられる装置もあるらしいの…向こうは残業も無いし、往診もしないって…」
時間が決まってる方が家事や育児を手伝う正枝達にとっても、良い事だと松子が指摘した。
「…そう考えるとなんだか悪い話じゃないような気がしてくるわね」
「結局コレからの時代は規模の大きい所や資金の多い所がカツ時代なんだよ。そういう流れに抵抗したってしょうがないよ」
竹夫がそう言うと隣に座っていた松子が竹夫に質問する。
「じゃあ竹夫は自分の会社が大きな会社に買収されそうになったら従うの?」
「イヤに決まってるじゃないですか(笑)」

「一番大切なのは梅子の気持ち、梅子は一体どういう風に考えているの?」
「私は…」
正枝の質問に梅子はうまく答えることができなかった。
そんな梅子を見て、信郎は自分の気持ちに従うように梅子に伝えた。
「気が進まないならこの話を受ける必要は無い」
「それはそうだ!(笑)」
信郎の意見に竹夫や松子も賛同した。
「ありがとう。よく考えてみる」

― その夜、息子・太郎を寝かせつけながら梅子は信郎に自分の気持ちを伝えた。
「ノブは自分の気持ちに従えって言ってくれたでしょ?でも私の気持ちより大事なものがあるような気がするの。この町の人達がどう思うかよ…
私はこの町の人達の役に立ちたくて開業したの。近くに新しくて大きな病院ができても私がここにいる方がいいって町の人達が言ってくれるなら私はここにいようと思うの」
「そうだな…でも、どうする?町の人みんなに聞いて回るわけにもいかないだろ?」
「そうよね…」

― 翌日、梅子から蒲田第一病院の誘いを断わる意志を聞いた広志は驚いた。
「え?…断る!?」
「そうなの。ごめんなさい」
「どうして!?凄く良い話だと思うんですが!」
「それは、わかってるわ。大きな病院には大きな病院の役割がある、でもだからって小さな診療所の役割が消える訳じゃないでしょ?具合の悪い人がまず駆け込める場所が近くにあってそこには顔なじみの医者がいつもいる。私はこの町の人達のそういう存在でいたいの」
「…分からないな…このままじゃここの経営はきっと経ちいかなくなりますよ?みんな設備の整っている最新の医療体制のある病院に行くに決まってる!…そりゃたまには急患とか往診とかあるかもしれない。でもそれで経営が成り立つ訳じゃないでしょ?」
「それはやってみないとわからないわ。ごめんなさい。私の為を思ってしてくれたのに…」
「どうして梅子さんは…」
広志は途中で言葉を飲み込むと診療所から出て行ってしまう。
「…いいんですか?断ってしまって…」
広志が出て行ったのを見届けた相沢が梅子に尋ねた。
「いいんです(笑)」

>そして蒲田第一病院開業の日
信郎は偶然、梅子の診療所に行こうとしていた親子が別の母親に勧められ、蒲田第一病院へ行く場面を目にしてしまう。

梅子の診療所でも、これまで校医をしてきた小学校の教員・吉川から次回からの健康診断は蒲田第一病院にすると告げられていた。
「向こうではお医者さんを2人派遣して下さるそうですし…レントゲン検査もやっていただけるとのことで…申し訳ありません!!」
吉川は汗をハンカチで拭いながら梅子に頭を下げた。
「そうですか…いいんです、そういうことなら(笑)」
校医を断れた梅子はショックを受けながらも笑顔で吉川に応えた。

― 落ち込みながら一人、夕食の準備をしていると母・芳子から電話がかかってくる。
「どう?みんな元気にしてる?」
「…元気よ」
「太郎は?」
「お婆様とお散歩」
「そう。何か変わった事は?」
「…特にないわ。大丈夫よ(笑)」

― 翌日、梅子の診療所に患者が一人も来ない事を暇そうにしていた相沢が口にした。
「…今日はまだ一人もいらしてませんね…患者さん」
「そうですね」
梅子は広志の言葉を思い返していた。
>安岡梅子、開業以来最高のピンチです

『梅ちゃん先生』第150話の感想とレビュー

昨日も書きましたが、やはり町医者ならではの話題がメインにあると見ごたえがあります。
ただ、残念なことに今まで住民の医療シーンが適当に流れる程度だったためか、梅子が町の人に対する気持ちがあんまり伝わってこなかったです…。何かとってつけた感というか綺麗事というか…『Dr.コトー診療所』のコトー先生とは違うんですよね…
梅子が信郎に「自分の気持ちより町の人」って、凄い良いセリフなんですが…感動するまでには至らない。しかも寝ているはずの太郎は目が開いてるし(笑)
あと建造は、いつも新聞を読んでる性格だから蒲田第一病院が梅子の家の近くに開業したことくらい知ってるんじゃないでしょうか?

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